このレビューは小説のネタバレを含みます。全文を読む(295文字)
まず1万字にも満たない中で、これ程までのストーリーを描ける事に驚愕しました。主人公は演劇科に通う役者の卵。自分に自信が持てない中、夢の中で『ある勇者』に出逢います。本作は、現実とファンタジーを上手く融合させ展開していきますが、本質は人間ドラマなのだと思いました。誰もが不安で逃げだしたくなる事があるでしょう。そんな中で、ただ闇雲に走るのは勇敢ではなく蛮勇。恐れを知り、共に歩む仲間の存在は不可欠なのだと気付かされました。短編とは思えない、濃密な物語を是非。オススメです。
凄く独特な世界観ですが、文章が綺麗で引き込まれます。また、演技の内容ですが、自分は一度芸能養成所の演技指導に参加した事があるのですが、まさにその内容通りでビックリしました。綺麗な文章、演技、ファンタジーが好きな人にお勧めです!