2022/12/25 おでかけでーと!

「今年はいろんなところに行ったね」

 美羽は感慨深そうに呟く。

「ああ。でもお家デートが一番良かった」

 俺はそう言い美羽をギュッと抱きしめる。

「ん。それも良かったよ」

 美羽は素直な感情を吐露とろしていく。

「水族館とか、映画館とか、とても良かった」

「そうだな。来年もよろしくな。美羽」

「こちらこそ、よろしく。大輝」

 嬉しそうにはにかむ美羽。

 少し離れると美羽は夜空を見上げる。

 満天の星空に浮かぶ一輪の花。

 花火がどんっと打ち上がるたび、俺は振るえる。

「今日はディズナーのホテルだから、明日の誕生日も楽しめるな」

「それ、ありがと。大輝が全部準備してくれて嬉しい」

 美羽が嬉しそうに目を細める。

「パレードもそろそろ終わりかもな」

「……うん。ちょっと寂しいね」

「一緒なんだから寂しくないだろ?」

 俺が美羽の手をとると、ちょっと驚いたような顔をする美羽。すぐににへらと笑う美羽。

「そうだね。寂しくないかも」

 パレードが終わりアナウンスが流れ出す。

 俺と美羽はディズナーのホテルに向かう。

 やましいことは考えていないが、同じ個室に泊まることに少し緊張をした。

 今日と明日は最高のデートにするんだ。

 明日の美羽の誕生日、成功させるぞ。

 俺はそう心に誓う。

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おでかけでーと! ~アドベントカレンダー編~ 夕日ゆうや @PT03wing

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