2022/12/24 おしゃれなカフェ

「美羽。何がいい?」

 おしゃれなカフェに来て、俺たちは注文をすることになった。

 俺はカフェオレ、美羽は〝こだわりのオリジナルブレンド珈琲コーヒー〟を頼んだ。

 苦いのは少し苦手だ。

「それにしても大輝、いいところ知っているね」

 美羽がカフェの雰囲気を気に入ったのか、にへらと笑う。

「雪、降っているね」

「ああ。ホワイトクリスマスだな。いいことありそう」

「わたし、クリスマスってあんまり好きじゃないのだけど……」

 そういう美羽は目を伏せる。

「なんで?」

 気になってつい言葉に出してしまった。

「だって、わたしの誕生日が12月26日で、クリスマスとまとめられるんだもの」

「あー。それは嫌だね。まあ、大丈夫だよ。今年は」

「ふふ。大輝は毎年、クリスマスと誕生日で分けてくれていたものね」

 嬉しそうにオリジナルブレンドのコーヒーに口をつける美羽。

 ちょっと顔をしかめる。

 俺もカフェオレに口をつけて喉を潤す。

「ここはケーキもあるんだぞ。クリスマスだし、食べてみないか?」

「うん。いいね」

 二人でケーキを注文、食べていると、美羽は嬉しそうに笑みを零す。

「幸せだな~」

「俺も幸せ……」

 二人でいる時間が最高に愛おしい。嬉しいのだ。

 今日のデートは楽しめそうだ。

 プレゼント交換をして、町中をふらふらと歩いてゲーセンやプリクラ、ショッピングを楽しんだ。

 明日も楽しみだ。この日のためにバイトをしてきたのだから。

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