第13回🐔エドガーの反省会場

 こんにちは八軒です。

 胃が痛くて眠れない日々が続きますが、いかがお過ごしだろうか。


 さて、今回はカクヨムコンに出している自作の反省点を出来るだけ手短に解説……というか、自身のために分析を書き残そうと思う。


 ◆成長期は終わった。


 カクコン8に出している

 南国辺境基地に飛ばされたけど毎日快適で天国でした。魔導機関技師エドガー・レイホウ技術革命戦記

 https://kakuyomu.jp/works/16817330647809325783


 結論から言うと完全に失速。成長期は終わったと判断できる。


 ↓は1月11日付の近況ノート。画像を見てほしい。

 https://kakuyomu.jp/users/senno9/news/16817330651775194716


 見事な山を描いている。今は下りのすそ野だ。

 エドガーのお話は、第一部がかなり好評を頂いて、ぐんぐん成長したのだが、12月31日のPV3177/日をピークに下降をはじめ、9日、10日とPV1000ギリギリ。11日ではPV717/日と1000を切った。


 PV100以上あったら上等じゃねぇか! 自慢かコラ! と言われる方もおられると思う。でも待ってほしい。一度上がったあとと、上がる前では話が違うのだ。



 ◆ランキング帯という考え方


 まだ一度も爆発していない作品というのは、“見つけられていない”状態であると言える。


 ランキングの上の方しか見ない読み手さんというのがいて、そこの壁を超えると、読者がぐっと増える。これはランキング制の小説Webサイトに共通する現象で、小説家になろうでは特に顕著である。

(あ、この辺の理論は某初枝先生のYouTubeチャンネルで学んだので、あちらをリスペクトしてくださいね。実際偉大)


 カクヨムは導線は多様にあるものの、やはり最大はランキングだろう。カクコンランキングおよび、通常ランキングの上位でないと読まない読み手さんというのがかなりの数居そうだ。フォロー万とか、☆万とか行く作品はそのあたりの層にリーチしないと決して届かない数値である。


 で、八軒の自作は異ファン120位~80位の間をこの1カ月余りうろうろしていた。多くの時間を1枚目で過ごしたので、かなりしぶとく残っていた方である。


 その結果の、フォロー900台 ☆480台である 

 総PVも 64K  はっきり言って大健闘。


 だが、そこまでだった。


 先ほども言った通り、失速した。フォローの増加は0、むしろマイナス

 ☆も毎日10~20あったものが、0になった。(11日に久しぶりに☆3もらって小躍りしたが)PVも数日遅れで1/2 また1/2と減っていった。


 本当に急な失速だった。何があったのかとパニックになるほどに。


 PVが失速したのは、新規の流入が止まったことだろう。フォローしないサイレント読者さんもいるだろうが、おそらくフォローしてくれる読者さんと同じ挙動をしている。新規がどれだけ来ているか? はフォロー数で判別できる。


 ◆なぜ新規が消えたのか。


 それは単純に、自分がいるランキング帯の潜在読者を取り切ったからだ。ランキングで下がりもしなかったが、上がりもしなかった自作は、さらに上層にいる大量の読者にリーチできずに、自分のいる場所を食いつくした。興味を持ってくれる読者さんは皆読んだし、☆を入れる人はすでに入れた状態だ。


 なんとかまだ、残っている読者はいないかとタイトルやキャッチコピーを変えたりしたが、効果はほとんどなかった。


 新規が無ければ、どんな作品でも失速は避けられない。

 そして一度失速すれば、生半可な事では、再浮上は難しい。


 新規さんが来ない限り、PVは現在のフォロー数に対応したもので推移するだろう。☆も入らないから、ランキングとは無縁になる。


 こうして、ランキング戦は終わる。


 ◆あとはファンを大事にね


 だがまぁ、ここまで来たらあとは純粋に自作についたファンとの対話であるともいえる。更新すれば、数百PVは得られるだろうし、今いるファンの方々を大切にするべきである。完結までがんばろう!!!!(*‘ω‘ *) 絶対完結させるから安心してほしい!



 ◆なぜ上に行けなかったのか?


 おそらく、出だしは良かった。欲求コントロールもはまったし、世界観の受け入れもできた。その後のスローライフパートもまぁまぁ良い。だが第一部後半戦がいまいちだった。


 前回のエッセイで述べたが、伏海艦が出てくるあたりは本来はクライマックスでは無かった。後の真のクライマックスに続く流れの為に、戦争が始まる序章イベントとして書いていた。

 

 その為、盛り上がりに欠けた。もっと劇的に対決と、勝利を描くべきだったと思う。また、エドガーのお話には


 憎まれ役。主人公の否定者として、パワハラ上司ラトクリフと、ベンメルがいた。

 ベンメルの方が後半で真の敵としてその姿を現すのだが、二人とも遠方にいる関係で、あまりヘイトを溜める行動ができなかった。


 ベンメル――真の名をガブリールというが、第一部の倒すべきボスとして姿を現したものの、主人公を苦しめる展開が書けなかった。敵としてヘイトが足らなかったのだ。


 ラトクリフも同様だ。作者がざまぁ断罪が苦手という理由で、断罪も温めだった。これはこれで、いいでしょ。と思う面もあるが、クライマックスとその後に来るべき、カタルシスに寄与しなかったのだ。


 ◆敵の不在からのカタルシス不足


 これが、第一部でつかんだ読者に☆を入れ切らせれなかった理由であると分析する。ここで☆をがっつり手に入れていればさらにランキングを上がり、新規読者を手に入れることができたのではないか? と思う。


 さらに悪い事に、第二部も続けて敵が不在だった。こっちはもっと酷い。完全に不在。かけらもなかった。それは現在の最新話に至っても解消されておらず、ガニメデ連邦という国と戦争はしていても、キャラクターとしての否定者が不在の状況だ。


 とっても感じの悪い、ムカつく敵の指揮官とかを早く出すべきだった。


(ガブリール君もいるが、彼はもはやヘイト対象ではなくライバル的に書いてしまっているため弱い)


 第二部は全体的に構成を失敗したと言える。

 パンツァー執筆で書いた為、主題もなく、全体像がぶれている。


 ここから出来る事は、早急にむかつく敵役を出して、劇的に勝利し、カタルシスを伴ったクライマックスで締めることしかないだろう。



 ◆一度ミスったお話はもう戻せない。


 改稿に際し色々な意見を頂いた。基本的にWeb投稿をしていたら、一度出したものは戻せない。一度読んだ読者は二度目は読まないし、さらに、お話は塔のようなもので、下から積まれていく。途中で歪んでしまっても、修正はなかなかできず、歪み続けるしかない。今回で言うなら、歪み=カタルシスの欠如だ。


 以上の理由で、エドガーのお話がこれ以上伸びる事はないだろう。

 完結したときに、完結ご祝儀で☆が入り、それでピックアップされ、新規が来て、その新規が☆をいれという良サイクルが生まれればいいが、中々難しかろう。


 ◆これらの経験を次回に生かそう


 良かったところの分析→OK

 駄目だったところの分析→OK


 学び→プロット大事。絶対にカタルシスを伴うクライマックスだけは意識するべき。戦いがある話なら、明確な憎まれ役を作るべし。強大な敵というのは、実際物語の花である。あと、ヒロインもっと活躍させたかったね……



 以上。エドガーのお話の分析だ。

 これで、自作はもっと面白くできそうだぜ!

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