第12回🐔賞に向けて改稿しようと思う
お久しぶりです。八軒です。
最近Twitterでスペースにお邪魔する事が多く、名前の読み方がわからなくて困られる事があります。千八軒(せんのはっけん)と読みます。千利休と同じ読み方でおk。
◆構成考えて執筆してませんでした!
まずは構成の話。
皆さん、ストーリー構成考えて執筆してますか? 序破急? 起承転結? 三幕構成? これらを使うと、起伏があって感情を揺らす事の出来るストーリーを作れるという素晴らしいものですね。
とはいえ、絶対的に決まった形はありえず、あくまでベースにするべきものです
八軒はというと、一応、三幕構成に沿ってお話を構築する予定でした。『予定でした』というのは、途中までで挫折したからです。自作の
南国辺境基地に飛ばされたけど毎日快適で天国でした。魔導機関技師エドガー・レイホウは兎に角兵器が作りたかった
https://kakuyomu.jp/works/16817330647809325783
で言うならば、第12話までぐらいですね。
途中までになったのは、Web連載のお作法に合わせた方が良いなと感じたからです。今回採用した三幕構成にすると、どうしても冗長で退屈なエピソードが出てくる。Web連載でそれは致命傷になりえるのでは? と思ったのです。カクコンは読者選考があります。読者選考突破まで達しなかったら意味がないですからね。
なので途中から、構成理論は投げ捨てました。毎回面白く、次が気になり、ストレスがないエピソード。わくわくドキドキもはちろん残して書くようにしたのです。
一話一話で読者のジャッジが入るWeb連載と、物語全体で見た脚本構成は相性が悪いように思います。プロの先生方はそのあたりも加味したうえで書かれるだけの技能をお持ちなのでしょうが、素人の自分にはなかなか難しかったのです。
副作用で、途中からプロットレスになりました。新規で少しあとまでのプロット起こして書いていたものの、最後まで続くプロットではないので、パンツァーと同じでした。
さらに、最初の大プロットを捨てきれずにいました。大プロットに記されたラストは、すごくド派手で劇的な大勝利。これは思い描くだけで、涙が出てくる最高にカッチョイイシーンだったので、どうしても使いたいのです。
「ここに持っていくまで、このお話を書かねばならぬ!」
と10万文字を越えても書き続けました。
◆思い描いていた最高のエンディングが遠すぎた
ですが、伸びるわ伸びるわ……現在14万文字で、想定していたところへは欠片も届かず、今でも増え続けている現状です。最終地点の、劇的大勝利! まではいったい何十万文字かかるのでしょう……。
そもそも想定が遠すぎました。オープニングの地点から考えると、多分30万文字くらいかけて到達するべきエンディングを想定してしまったのです。これは駄目だ……どうしよう?
◆目的は書籍化。そして書籍化しやすい作品とは?
話は変わりますが、八軒の目標は書籍化です。そしてカクヨムコンで、受賞or拾い上げが起こるのは、ランキングが上だから……では無いですよね、たぶん。
☆の数が多いのは、それだけ一般読者に支持されているという事で大きな判断材料になるでしょう。ですが、編集部の中で☆〇〇以上の中から受賞という取り決めはないんじゃないかなと思います。☆の数、加点要素ではあると思いますけど、絶対ではないと思う。
ランキングが低くたって、書籍にして売れそうだと思った作品が受賞or拾い上げされるのでは? と思います。であるならば、八軒の目的を考えれば、これ以上ランキングを追いかけて書く必要はないのかもしれません。とはいえ、ファンが待っているので書きますが!
読者選考は突破可能な所まで行けました。ランキングも頭打ち。では次、書籍化を勝ち取るために、何をしましょう?
それは、出版に向く形に近づける。本単体として読んだ面白さを最大限にできるように改稿しよう。です。受賞&拾い上げのあとに、大幅な書籍化ライズされるとはいえ、最初から書籍にしたときに近い形に仕上がっていたほうが、編集部の目に留まりやすいのでは? という理屈です。
それに基づいて、今のままで受賞or拾い上げがいけるか? と自作を眺めてみれば、問題点がたくさん浮かび上がります。そのための改稿。
◆Webの人気と、書籍の売り上げは違うと思う
少し話は飛びます。
ここは、異論のある方もいらっしゃると思いますが、Webで人気のある作品が=書籍として売れるか? って言われると違う場合もおおいにあると思うのです。Web読者=購買層ではないでしょうし、2000文字~3000文字で一話一話飽きないように、手軽に読めるようにと作った物語が紙で読むと、ぶつ切り、あるいは、スカスカ過ぎて、読み応えがないという事が起こりそうです。
Web小説は、空き時間にサクッと読まれる事が多いので、軽いスナック感覚の物が好まれることが多いのですが、それらは本には向かないのではないでしょうか。
なので、このあたりは出版が確定してから、編集さん指導の元、大幅改稿がある事が多いみたいです。だから、改稿前はWeb版とか銘打つ。
「んなことないわボケ」といわれる書籍化作家さんがおられたらすいません。ここは八軒の勝手な想像ですので、異論反論は受け取りますし、訂正も歓迎です。
読み応えのある文体を売りにしてねーから! それ以外の発想とか、楽しさとかで勝負してるんだよ! というパターンが多そうですが。
さて、自分の小説。構成がいただけません。
一冊分の分量の中で、自分の思い描く最高のラストは使えません。どうしたってあと15万文字くらいかかりそう。
なら本単位でみたクライマックスをどうしよう……?
幸運な事にエドガーのお話、一番盛り上がるところまで行けなくとも、なんとなくの感覚で、一回盛り上がる場所を作っていたのでした。すなわち、敵の潜水艦を撃破して戻ってくるエピソードですね。そこを加筆修正し、1巻分のラストにしてしまおうという作戦を取ろうと考えています。
◆大幅な加筆修正、エピソードの移動、追加をする
今のままでは、1冊分のラストが弱いので、大幅に加筆修正、エピの追加をしていきます。受賞or拾い上げしてからしたらいいのでは? と思われるかもしれません。
正直、ここは悩みどころです。なぜならもう多くの読者さんが読んでくれた場所を大きく変更するから。面白いと言ってくださって、更新後その日に読んでくださる読者さんが数百人いる中で、前後関係が混乱しかねない改稿を入れるのに抵抗があります。
より良くするためといっても、その変更で嫌になってしまう読者さんもいるかもしれませんし、それに一番のファンの方々が、一番完成度の低いお話を読ませていると思うと、申し訳なく感じてしまいます。
ですが、それでも、八軒は書籍化したいのです。
改稿は第一部のみに留めます。現在走らせている第二部はとりあえず改稿せず、置いておく事にします。出来るだけ前後関係がおかしくならないようにしようと思いますので、今後ともご贔屓にお願いします。
◆エッセイかこれ?
なんだか今日のエッセイ・創作論は終始、言い訳をしていたように思うぞ?
改稿に対する罪悪感がそうさせる。よくないよくない……
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