ドラマで見たくなるような有馬手記

川路利良という幕末から明治にかけて活躍した人物を題材にした小説です。利良の親友の書き残した手記を基にしたという形で進み、黒船がやって来てから西南戦争終結までの激しい時代の流れの中を生きていく、二人の姿が描かれていきます。
合間に所々現代を生きる子孫たちが登場し、読者が彼らの生活を覗けるのも、この小説の面白みの一つです。薩摩(鹿児島)の人々の文化や気質などの情報もあります。
手記を読んだ子孫は何を感じ何を考えるのか。心の中にどんな変化が起きるのか。
親友の視点で利良という人物を書き残した、この有馬手記を是非楽しんでください!