第156話 クソの手下


スマン、コロナで書けなかった。


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「……済まないギルファ。部屋を後にしてくれないか」


「わかりました…………朝食はここに置いておきます。お好きな時にお食べ下さい」


「ありがとう、ギルファ」


そうして、ギルファは部屋を後にした。



………………そうなったか。


全く……最悪の結果になったもんだ。


あの薬……明らかに効果はある。

じゃないとボルトがあれ炊け成長したのは説明出来ない。

どうせ…………女神辺りが手を回したんだろう。


俺から弟を奪うだけじゃ物足らず……セラまでも奪うのか…………!!!


………………冷静になれ。頭を冷やせ。

今俺がどんだけキレても何も解決はしない。


俺がボルトに勝てる確立?


ハハッ、ゼロに等しい。


召喚魔法を使ったら一気に勝率は上がるが……使えるわけ無いよな。

無効と言われるか……今後、俺の人生に障害が出るかだな。


となると…………正攻法で戦うしか無い。


どうせもう七つの大罪スキルは対策はされてる……女神側にな。

ああゆう薬が渡っている時点であちら側に女神……またはそれに等しい奴らがボルトに付いている。


それに……まだ七つの大罪スキルには謎が多い。


何故……簡単とまでは行かないが、ある程度の事をすれば取れるスキルなのに取得者が少ない点だ。


いや、少ないっていうレベルではない。

本にも載っていないし、持っている者を見たことも聞いたこともない。

だからこれがどんな危険性を持っているかがわからない。


前前世の俺の記憶の中にもこんなスキルは存在していないし持っていなかった。


……いや、七つの大罪スキルに進化する前のスキル…………例えば『悪食』などのスキルは持っていた。

今俺が持っている激怒のスキルもそうだな。

多分、『憤怒』に進化するだろう。


それは…………いやだな。


激怒のスキルは……正直恐怖でしかない。

激怒のスキルを手に入れた瞬間、頭が乗っ取られていた。

それの上位互換のスキルは…………考えたくもないな。


だから七つの大罪スキルはおかしな物が多すぎる。


『暴食』のスキルを手に入れてから、明らかに食欲が増した。


まぁ、前世では食事を食べないことなんて多かったので問題は無いが。

俺の分はだいたい弟にあげていたな。


いや〜、毎回食べさすのが大変だったよ。


『兄さんが食べないなら俺も食べない!!』

って言って聞かなかったな…………

今となっては懐かしい話だ。


……元気かな。秀也は。


…………しんみりするな!今はボルトに勝つことだけを考えろ!


やっぱり、地道な努力でどうにかするしかないのか?


……ん?『努力』?


……あ。



努力 Lv9


レベルを吸収し、このスキルのレベルを上げる。

レベルを吸収しても、レベルアップに必要な経験値は上がり続ける。


あとレベル1240



……すぐに上がるか?


いや、準学校総合戦別には間に合わせる。


あれは……2月の初旬だな。

今は12月の後半。

あと1ヶ月と少しだ。


……上げる。

上げさせて見せる。


この希望に託してみようじゃないか。





ーーーーー





ま、訓練する前に、学校には行かないとな。

何処まで言っても今の俺は学生だ。


学校に行かなくてはならない…………いくらボルトと会うのが嫌だからって。


ただ、俺はとても運が悪いらしい。


「おぉい!レオン!よく来たな!!」


……チッ。

早速出会うとは…………


「もう一回戦おうぜ」


「断る」


「お前に拒否権なんかねぇんだよ!!」


あるに決まってるだろ。

なに俺の人権を剥奪しようとしてんだ。


人はみんな平等にお前を拒絶する権利がある。

……人権があるやつは。


だからもう喋るな。ボルト。


「そういう事だから。じゃ」


「待て!どういう事だよ!!」


めんどくさいなぁ。

早く死ねよ。


俺がボルトの事を鬱陶しがっていると、一人の老人が間に入ってきた。


「あらボルト様……どうされました?」


「――――――ッ!!!!!」


今、背筋に恐怖が走った。


…………ヤバい。


この中で、誰よりも、圧倒的に今、コイツが強い。


「よう、爺」


…………ボルトの態度から見て、ボルトの使用人……でもやってるんだろうな。


ボルトに薬を渡したのはこの爺さんだろう。


全く……面倒な事をしてくれたようだ。


そして…………俺に勝つ方法をボルトに教えたのもコイツだろう。


じゃないとボルトが突っかかってくるのも説明がつかない。

昨日、あんだけボコボコにしたのに。


ただ一つ…………一つだけ、コイツには聞きたいことがある。


「……秀也は……元気か?」


「……………ええ。完全に生まれ変わりましたが、元気に女神様の為に尽くしております」


「……そっか」


「…………随分と短絡的ですね」


そうか?


「元気に生きているならそれでいい。そしたら…………


「……ほう。貴方は女神様からおもちゃを奪おうと?」


「ああ。そんな不可能を可能にするのが俺だ」


俺がそう言うと……ドッと場の雰囲気が変わった。

ずっしりと俺に重圧がかかる。


「それは…………今私が貴方に襲いかかっても、同じことが言えますか?」


「……………ああ。当たり前だな」


「ふふっ……………」


「ははっ……………」


「……お前達は一体なんの話をしているんだ?」


おっと。


つい話に熱中してしまっていたようだ。


まぁ、聞こえないような声で話していたし、万が一聞こえていたとしても話を理解出来やしないだろう。


ただ…………これで女神が関わっているのは分かった。


……なぜ俺にたどり着いたのは謎だがな。


まぁ、今はそんな事を考えている暇はない。


「おはよ!レオン!!」


「ああ、おはよう。セラ」


「……おはよう、レオン」


「アテネもおはよう」


今は…………この笑顔を守り抜かないと。





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ほんとコロナになってて申し訳ない。


今はこの作品の修正をしつつ話数を減らしたバージョンを制作中です。

なにか作品内でわからない所、間違っている所があればご指摘下さい。


多分、頑張ります。

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『精神力』が異常な俺が最強になるまで 不滅の茶碗 @humetunotyawan

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