名刺代わりの5冊📚

ヤチヨリコ

名刺代わりの5冊

 こんにちは。ヤチヨリコです。

 名刺代わりの5冊……。今までの短い人生でそんな大層なものがあるだろうか。ふと考えてみると、この5冊が思い浮かびました。



〇太宰治『人間失格』

 小学生のときに読んで衝撃を受けた作品ですね。

 『文豪ストレイドッグス』という漫画に太宰治をモデルにした同名のキャラクターがいるのですが、そのキャラクターの掴みどころのない、飄々としたイメージとはまったく違う、陰鬱でどうしようもない作品に当時は思えたんです。

 ですが、こういう“どうしようもない”ような人や作品がなんだか好きになってしまって現在に至る、みたいなかんじなので、ここに掲載することにしました。私の作風に影響を与えた1冊です。


〇三上延『ビブリア古書堂の事件手帖』

 小さい頃、親に読み聞かせてもらって好きだった1冊です。

 高校生になった今、読み返してみて、ミステリーとしての面白さや作中に登場する古書についての雑学が面白いと感じたので、掲載。

 私が本好きになったきっかけかもしれません。


〇ブレイディみかこ『ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー』

 この作品が話題になっていた頃は、「なんだよ、どうせ多様性とか言って説教かましてくるやつだろ」とちょっと偏見の目で見ていました。

 でも、読んでみて、どうでしょう。軽妙な語り口で語られる人間模様が普通に面白い。別に説教臭いわけじゃなく、普通のエッセイ。

 “普通”っていうのが好きなところで、普通のおばちゃんが家族の身の回りで起きたことを書いているだけで面白いんだから、文章を書く人間として見習わなきゃな、とも思ったりして。


〇二宮敦人『最後の秘境 東京藝大:天才たちのカオスな日常』

〇二宮敦人『世にも美しき数学者たちの日常』

 この2冊は私の偏見を笑い飛ばすような作品でした。

「芸術家? 偏屈で頑固で変人なんでしょ」

「数学者? 数学者は数学教の信者だ!」

 この2つの偏見がふっとばされました。基本変人かと思いきや、まあ普通の人なんです。

 東京藝大の生徒ですよ? 天才でしょ?

  数学者。こっちも天才のはず。

 「天才も一皮むけば普通の人なんだなー」とか、「この普通の人が天才ってわからないもんだな」なんて考えちゃって。

 カクヨム甲子園で天才に挑む勇気をくれた2冊です。


 いかがでしたでしょうか。たぶん、これは人生とか人格とか見る人が見れば見破れるんじゃないでしょうか。

 この5冊から推察される私。……気になります。

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