怪盗コキアの主義とは著しくかけ離れているんですね。
そして、地井さん、コキアが誰かわかっていても手が出せない。セビルを追い詰める、全ての展開がコキアの思惑通りに進んでいますね。
作者からの返信
雨 杜和様、コメントありがとうございます。
そうなのです。怪盗は予告状を出す前に勝負を決めてしまって、あとはトリックを使って「いかにも今盗みましたよ」という態度をとります。
これはプロローグの高層ビルへのプロジェクション・マッピング+スピーカーでやったのと同じなんです。
中に入っていないのに絵は盗まれている。この方法を考えると、義統くんが贋作を作っているところで怪盗コキアの手口はあらかたわかる仕掛けとなっておりました。
地井さんから疑われても、すでに盗んだ後なので証明しようもありません。
そのことをある程度見越しているので、今回はセビル葵を「窃盗」で逮捕できるだけの裏取りを任されたんですね。
おそらくですが、次に事件が起こったら、地井探偵なら「予告状を出す前に盗まれている」ことに気づくはずです。ただ立証のしようもないんですけどね。
警察も地井さんも皆、怪盗はこの時間に来て何かしたと思っているのでしょうから、真相に辿り着くのは難しいですよね。後々に額装を調べれば、何か手掛かりを得られるのかもですが……!
コキアが義統さんではと疑ってはいても、証拠が掴めなければ捕まえることはできませんし、全て怪盗の思惑通りですね^ ^
作者からの返信
眞城白歌(羽鳥)様、コメントありがとうございます。
普通「怪盗」といえば、衆人環視でも華麗に盗んでいくイメージがあるのですが、あえて逆手にとっているんですね。
予告状はあくまでも「奪われた」ことを象徴付けるためだけに出しています。
額装を調べればなにが出てくるでしょうけど、そのあたりは作者の水田神父や義統くんの指紋が付かないように注意していましたから、仕掛けはわかっても誰がやったのかまではたどり着けない。
ただ、リモコンで動作したことはわかると思いますので、当日リモコンを使えた人物を探せばつながる可能性もあります。
地井探偵も、九分九厘義統くんだとわかっていますが、確たる証拠がない以上手の出しようがないのです。しかも横山佑子さんのパトロンになるので、怪盗コキアが誰かわかっても、捜査三課の浜松刑事や駿河に伝えるかは微妙ですね。
すべて怪盗コキアの思いどおりになりました(^ ^)