第3話 Project1、有毒ガスそして、終幕

研究内容はこうだ。

1,アライズの進行方向に有毒ガスが入った爆弾を2つ用意する。

2,アライズを限界までひきつけて爆発

3,ガスマスクを付けて確認(その際、呑まれないように注意)

これが今回のProjectだ。爆弾は、2つあるそうだ。これがうまくいけば世界が救われる。いつもの生活に戻れる。ただ成功を祈るのみだ。それ以外考えられない。

「おい、始めるぞ。セットした。あとは、良いタイミングで爆発させるだけだ。」

「はい。」

こうして、作戦が始まった。3,2,1,0

バー−−−−−−−−−−−−ン。バーン。ドカンドカンドカン。

爆発の音が街に響く。耳に響く。頭に響く。全てに響く。

続き続きなる爆発音がうるさい。

「アライズは・・・。」

アライズが砕けている。やったのだ。有毒ガスが効くのだ。研究所に戻ってアライズの破片を詳しく調べた。そこには、宇宙の物質ということが分かった。もっとよく調べようとしても、これ以上分かることがなかった。だがしかし、有毒ガスが効くことが分かった。これがもう分かったということはアライズを消せるということだ。しかし、爆弾はもう無い。1つ作るのにもかなり時間がかかる。

あれから2日たった。九州地方をアライズが侵食している。爆弾が5つできた。徹夜したかいがあった。すぐさま九州地方へ行った。もう無くなる寸前だった。あと一時間で…といったところだろうか。

「起爆準備完了。3,2,1」

バン。強い重低音の音が響いた。体全身が震えるような音だった。もちろんのことだがアライズは消えた。次は新潟県。アライズが大量だ。

バン。この音がうるさい。何度聞いてもだ。消えた。

次は神奈川。バン。慣れてきた。四方のアライズを消した。アライズを消したのだ…。その時だった。これが人生で一番最悪。悪夢のような出来事だった。

「アライズが…、出てき…た。」

アライズが波のようにまた押し寄せてきた。爆弾はあと2発。もう一度、バン。また消えた。しかし、大きな波のように押し寄せた。バン。また消えた。もう爆弾は消えた。アライズはもう来なかった。アライズ発生原因であろう場所に爆弾を落とした。

このことはすぐにニュースになった。

「アライズが消えました。地球は救われたのです。アライズによる死者は20000名。

日本も少し失われてしまいましたが。私達は生きています。」

新聞、ニュース、雑誌のインタビューで忙しかった。

明日はどんな朝だろうか。


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アライズ @amens

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