第32話 ケイ

 はケイ。


 ぬぅの娘。


 魔王ボス様の庭から迷いでて、さまよっていたところをぬぅが助けてくれてから、ぬぅと一緒にいるって決めたん。


 ぬぅは、必要ないのに食べ物をくれるけど、いらないっていうと悲しむかと思って食べるん。


 ぬぅにはいっつも、笑顔でいてもらいたん。


 魔王ボス様と、ぬぅが一緒に暮らす家を作ってくれたん。


 小さいけど、素敵なお家なん。


 ぬぅとだったら、どこでもいいん。


 前のお家はもっと狭かったから、少し広くなったので走れるん。


「ケイ! ケイちゃぁあん! ドッグラン作ったんだよぉ! 遊ぼう!」


 ぬぅ


 遊ぶぅ!


 ……魔王ボス様が、お庭にある蛇口にホースをくっつけて、こっちに水をぶっかけてくるん……。


「あーはっはっはっはっはー!」

「佐田さん! 冷たい! 今、冬!」

「ぐわーはっはっはー! おもしろい! おもしろいぞ!」


 楽しい♪


 は、だからぬぅの暮らしやすい世界にするように、魔王ボス様に言われている命令もあるから、悪者を探知したら片っ端からさつるん。


 ピーン!


 悪者の反応がするん!


 南南東……56894032556874地点ポイントん


「わん!」

「こら、ケイちゃん、吠えたらだめ」

「キューン」


 でも、ぬぅの暮らし、守る、決めたん。


 ぬぅ、好き。

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保護された野良子犬はケルベロスだったけど、それに誰も気づいていない件について ビーグル犬のポン太 @kikonraku

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