第8話 輝ける狼星

 かしいだ屋根を雨がたたく。ひっそりとした音だけが響いている。


 昔ながらの石造りの家の裏手には、古い荷箱が雑然と積みあげられるばかりだ。枯れた葉のかけらと、黒っぽい土くれであちこちが汚れた箱の一つに座り、ルーは頬の傷に薄布をあてる。薬草が染みた。ぴりとした痛みに顔をしかめたところで、声をかけられる。


「反省はできたかい」


 ルーは手を止め、じろりと視線を横に向ける。白銀の髪の青年は隣の荷箱に腰をおろし、「それにしても、湿っぽいところに逃げこんだものだね」と、独り言なのか、からかいなのか、判別しがたい声音で言った。


「……反省する必要を、感じません」ルーは両手を膝の上におろし、ぼそりと付け足す。「どう考えても、片目猿エイル・グノンのほうが悪い」

「君の手紙をのぞしたから?」


 ぽたぽたという雨音のはざまの返事はのんびりとしている。

 ルーはきゅっと、小さな手を握った。


「そのうえ、僕のことを馬鹿にした」

「大笑いしてたもんねえ」

「子供なんですよ。禿げかけのおじさんのくせに」

「……さすがにそれは、本人の前で言わないようにね?」

頭領マスター」ルーは苛々しながら返す。「あなたはどっちの味方なんですか」


 事の始まりは、ルーの書いていた手紙を隠れ鴉カシェ・フルーに見つけられたことだった。


 彼女はとにかく色々なことを知っていたし、知ることにえている。ただ、口はかたい。彼女がそういう人だと分かっていたから、ルーも早々に抵抗を諦めた。食堂の片隅で手紙を書いていた自分にも落ち度がある。そんなふうに、納得もできたからだ。


 ところが酒に酔った片目猿エイル・グノンが、話しこんでいたルーたちを目ざとく見つけた。手紙はなんとか死守したはずなのに、いつの間にか賭けの対象になり――賭けを言い出したのは、周りで飲んでいた連中だったから、たしか凪ぎ蜘蛛アレニエ葡萄狐ルナルだったはずだ――、気づけば片目猿エイル・グノンと勝負することになっていた。任務明けの食後で、大人たちはほどほどに酔っていて、それなりの銅貨と、数枚の銀貨が空の酒盃しゅはいに投げこまれた。もちろん、より多くの金がはいったのは片目猿エイル・グノンのほうだ。ルーに賭けたのは隠れ鴉カシェ・フルーと、最近はいったばかりの欺き蛙グルヌイユだけだった。


 結果として、勝ったのはルーで、負けたのは片目猿エイル・グノンだった。勝因は片目猿エイル・グノンの侮りだ。そして代償は、食器が割れ、椅子と卓の一部が損壊し、あわや火事にまでなりかけた食堂。


 ルーたちはそろって、宿舎を管理する養い蟻フルミの怒りを買い、騒ぎが大きくなったところで、頭領マスターが現れて、賭け大会は解散となった。


「どっち、と言われてもねえ」いつもどおりの煮えきらない声音で、青年がわざとらしく視線を天にあげる。「ほら。俺ってば、君たちの上に立つ人間だし? 片方に味方するのも良くないっていうかさ」

「優柔不断」

「世渡り上手ってことだよ」

「物は言いようですね」

「ルー」青年が、若葉色の目を感動したように光らせた。「君、ずいぶんとたくさんの言葉を知るようになったんだねえ……! やっぱりこれも、初恋にして、アンナちゃんとの手紙のおかげ、あっづ!?」

「人の手紙を勝手に読むな」


 男のつまさきを力いっぱいりつけて、ルーは立ちあがった。怒りと羞恥しゅうちで顔が熱い。ルーは口元をおおう。まったく、どいつもこいつも、大人げない。最低じゃないか。家出でもしてやろうか。ぶつぶつと文句を並べながら裏口の取っ手をつかむ。


 でもねえ、という男の声がしたのは、その時だ。


「どんな規模かはさておき、情報共有は必要だよ。俺たちは〈王狼おうろう〉なんだから」


 ルーはくちびるを引き結んだ。扉から手を離す。「……僕はまだ〈王狼〉じゃない」


 空気が揺れた。頭領は、困ったように笑っている。


「おやおや。ちょっと前までは、早くなりたいって言ってたのにね」

「……なりたくは、ある、けど……」

「アンナちゃんを守りたいんだもんね」

「っ、うるさい」

「はは。ごめんごめん。つい面白くって、」

「別に、それだけが理由じゃない」ルーは早口で付け足した。「僕が、頭領たちの仕事を手伝いたいからだ」


 白銀の髪の青年が、笑みをおさめた。だというのに、表情は嬉しそうだ。にんまりとした、だらしない顔。これじゃあ、ほとんど笑ってるも同然じゃないか。ルーがますます不貞腐ふてくされたところで、青年に手招きされる。


 ルーは仕方なく、頭領の隣に腰かけてやった。頭をぐしゃりとでられる。


「嬉しいな。そう言ってくれて」青年がしみじみと言う。「俺だけじゃない。他のやつらも……それこそ、片目猿エイル・グノンは泣いて喜ぶよ」

「……喜ばせるつもりとか、ないですし……」

「ふふ。そうかい? じゃあ、俺たちで勝手に喜ぶってことで」

「それも、情報共有ですか」


 ルーが刺々とげとげしく問いかければ、青年の手が止まった。いささかの沈黙のあと、「そうだね」と彼は両眉りょうまゆを下げて言う。


「情報というのは、人の命と同じくらい重要だ。知っていることで救える命もある。分かるかな」

「……はい」

「ところが厄介なのはね、情報の価値は常に変化するってことなのさ。どうでもいいと思っていたことが大切になったり、必死に守ってきた秘密が、一瞬で塵芥ちりあくたも同然の無意味なものになることもある」

隠れ鴉カシェ・フルーも似たようなことを言ってました」

「まさに彼女の得意分野だからね」我が事のように嬉しそうに同意したあと、青年は思慮深しりょぶかい顔つきになった。「つまるところ、情報の価値を正確にはかるのは難しい。だから複数人で把握はあくしておくべきだ。そっちのほうが、正しく価値を見積もれるし、救える命も多くなるから。今のが俺の意見で、君に味方しない理由でもある」

「…………」

「どうかな。いやだって、思ったかい? ルー」

「……いいえ」


 ルーはしぶしぶ息をいた。「理解します。それが必要だってことは、僕にも分かるから」


 頭領がゆっくりとまばたきをする。賢すぎるのも考えものだね、と呟いたあと、彼は若葉色の目をしばし前へ向けた。


 すっかり葉を落としてしまった林檎りんごの木が、雨で湿った灰色の空気のなかに、ぽつんと浮かんでいる。


 不意に、青年が言った。


「じゃあ、俺の秘密も教えておこうかな」


 ルーは、ぱちりと目を瞬かせた。隣を見やる。青年は悪巧みする子供のように目を輝かせて、「これは、隠れ鴉カシェ・フルーだけが知ってる秘密なんだけどね」と声をひそめる。


「俺はね、君たちを大切に想う気持ちを〈王狼〉の鍵に預けたのさ」


 さらに二度、ルーはまばたきをした。身を離す。若き〈王狼〉の長は、何かを期待する眼差しだ。得意げでもある。


 ルーは半眼になった。


「……それって、秘密でもなんでもなくないですか?」

「ええっ」青年がわざとらしく傷ついた顔をした。「どうしてだい? 誓って、隠れ鴉カシェ・フルー以外には伝えていないよ?」

「誰にも言ってなくても、ばればれですよ。見ればわかる」

「どういうところが?」

「全員の誕生日とか、好みを全部覚えてるでしょう。僕たちみたいな子供が殺しをしなくてすむように、裏で頑張ってるみたいですし……それに、まぁ……こうやって話を聞いてくれることも、評価できるというか……待ってください、頭領マスター。なに笑ってるんですか」

「いやあ、ルーは俺のこともよく見てくれているな、と思ってね」

「……あなたはよく目立つから」

「そうかい? 俺としては、次の”銀狼アージェント”をぐのは君かもなぁ、とか思ったんだけど」

「馬鹿言わないでください。僕は嫌ですよ。片目猿エイル・グノンとあなたの面倒を同時に見るなんて。それなら赤子の下の世話をしてたほうがましだ」


 ルーの反応がよほど面白かったらしい。〈王狼おうろう〉の長は若葉色の目を細め、声を立てて笑った。


「なるほど。それじゃあ、ますます頑張らないといけないね。ルーたちのために」


 *****


 あのときのあなたは幸せだったのだろうか。

 少なくとも、その目は、朝一番の太陽の光を浴びた時みたいに、明るく輝いていた気がする。


 けれど、それだけだ。

 記憶をとりもどしたって、僕が分かることはそれくらいしかない。

 真実を知りたければ尋ねるほかなく、その機会は二度と来ない。


 ルーは後ろにとびすさった。直感は正しく、石畳いしだたみに三本の矢が突き立つ。からすの尾羽をつけたそれが毒矢であることを、ルーは知っている。同時にそれが、隠れ鴉カシェ・フルーの得意とするおとりであるということも。


 ルーは地面をり、細い鎖をくくりつけた鎌を避けた。息つく間もなく、左斜め前に短剣をかざす。予想通りだ。右目の潰れた男が待ち構えている。空気を鳴らし、男が長剣を振るう。重い、重すぎる一撃を、ルーはなんとか受け止める。弾く。そのまま右手に向かって踏みこんだ。片目猿エイル・グノンの死角だ。そのことを、けれど、


 片目猿エイル・グノンと入れ替わるようにして現れたアルヴィムが、短剣をひらめかせた。


「っ……!」


 ルーは奥歯を噛みながら、後退した。


 かわしきれなかった。右肩に鋭い痛みがある。急に力が抜けて、手から短剣が滑り落ちた。がらん、というむなしい音が響く。焦りは? ある。歯がゆい思いだって。それでも思わず、ルーは苦笑を漏らした。さすがだ。そういう他ない。


 目の前には、一人の男と、彼の従える数十の黒い人影がある。


 黒影こくえいは、すべて魔女の未練だ。体中が黒いもやおおわれているし、人の形を保てずに獣のような腕を生やしている者もいる。死体に薔薇十字ロザリオを埋めてつくられた者たちは、要するに、死体でしかない。強い腐臭ふしゅうも、その証拠だった。ならば見分けがつかないのかと問われれば、そんなことはない。


 アルヴィムの隣だ。鞘に収めた長剣で、肩を叩いているのは片目猿エイル・グノンだろう。痩身そうしん隠れ鴉カシェ・フルーは、見慣れた鳥の仮面をつけていて、ほっそりとした指で弓のつるをなぞっている。彼女の隣には、顔の潰れた若い男が立っていた。欺き蛙グルヌイユ。死してなお、君は好いた女の隣にいるのか。本当に、君らしい。いいや、君だけじゃないな。眠るときも、食べるときも、戦うときも、片時も離れなかった双子の合わせ鏡ツインズは、今だって寄り添いあっている。かっこいいからという理由だけで鎖鎌くさりがまを武器に選んだお調子者の浮かれ蝶パピヨンは、今にも走り出したいと言わんばかりに前のめりだ。


王狼おうろう〉と、その長が、ルーの目の前にいる。


 短剣についた鮮血をはらい、アルヴィムが試すように若葉色の目を光らせた。


「懐かしいかい、ルー?」

「少しは」痛みで震える左手を短剣に向かって伸ばしながら、ルーは小さく笑った。「だが、それほどでもない」

「そうか」


 アルヴィムはそれ以上なにも言わなかった。目を細め、〈王狼おうろう〉へ短く命じる。


「殺せ」


 片目猿エイル・グノンが、隠れ鴉カシェ・フルーが、欺き蛙グルヌイユが、数えきれないくらいの〈王狼おうろう〉の人間が動き出した。我先にと飛びかかってくる者がいる。安全な距離から飛び道具を放とうとする者がいる。微動だにしない連中は後詰めだ。分かっている。すべて。


 ルーは左手を動かした。短剣で、浮かれ蝶パピヨンの鎖鎌を弾く。体をひねって隠れ鴉カシェ・フルーの毒矢をかわす。合わせ鏡ツインズの片割れに蹴りをみまおうとしたところで、反対側の足をなにかにつかまれる。欺き蛙グルヌイユが、背中を丸めるようにして取りすがっている。右のつま先に何かが刺さる。ガラスの欠片にをつけたような釘針ピックだ。鋭くて冷たい痛み。毒はない。欺き蛙グルヌイユは小細工を好まない。その点は安心できるが、駄目だ。次の攻撃をかわしきれなかった。


 真っ黒な人影に突き倒された。体のあちこちに痛みが走った。誰かにられる。なぐられる。諦めるつもりはない。だからルーはなぐりかえし、りかえした。一瞬のすきをのがさず、短剣で切りつけた。刃は、誰かの心臓を貫き、首筋の太い血管を裂いた。あの冬の日に、彼らを殺したときのように。けれど彼らはもう死んでいるから、止まらない。ルーの視界が黒一色になる。もう何も見えない。


 もしかして、僕は死んでしまったのかもしれないな。ルーはふと思った。実際、彼らに殺されたと言われたって、信じられそうだ。だって、僕が彼らを殺したのだから。うらまれていたって仕方ない。僕がその人生を終わらせた。その血肉を食べた。そうやって、生き残った。そのことを、彼らはどう思っているんだろう。片目猿エイル・グノンならなんという? 欺き蛙グルヌイユなら? 隠れ鴉カシェ・フルーなら? 彼なら? 彼女なら? そんなふうに全員の名前を呼んでみる。すると彼らは言うのだ。気にするな、とか。仕方ないって分かってるよ、とか。あきれ笑いや、肩をすくめる仕草だって想像するに容易たやすい。でも、同時に、理解してもいる。


 どれだけ鮮やかな像を結んだって、結局は幻だ。


 彼らは生きていない。彼らの心を、願いを、本当の意味で知る機会は永遠にない。それでも僕は生きていて、彼らのことを覚えている。全部を覚えているなんて、だいそれたことは言えないな。きっと忘れていることもあるだろう。これから忘れてしまうこともあるのだろう。そのたびに僕は思い出の欠片かけらで過去を描きなおす。そうして出来上がった彼らは、きっと、生きていた頃の彼らとは違うはずだ。僕にとって都合のいい幻影に違いない。


 そのことを思うたびに、少し泣きたくなるんだ。本当は。それでも僕は、身勝手に思い出すだろう。懐かしむだろう。さびしく思うだろう。最後にはやっぱり、前に進むだろう。何度でも。


 僕が生きるべきだと言ってくれた、君たちのその言葉を信じているから。


「――だから、力を貸してくれ」


 短剣を水平にかまえ、ルーは静かに名前を呼ぶ。

 罪ではなく、誇りの名前を。


『〈輝ける狼星シリウス〉』


 灰がかった赤の目を映す刃が、ゆらりと揺らいだ。水面にかかる朝靄あさもやのように、ほのかに光る銀の霧が短剣からたちのぼる。ルーの周囲を漂う。細い煙のような霧は次第に量を増し、真っ黒な世界を退しりぞけ、やがてたわむれのように形をつくりはじめた。


 それは銀の毛並みを持つ狼だ。

 時に、片目の潰れた男で、痩身そうしんの女で、顔のみにくい友人で、数えきれないほどたくさんの誰かの面影だ。


 ルーは迷わなかった。短剣を強く握って走り出す。不思議と痛みはない。動きに支障が生じることもない。銀に輝く短剣で黒を裂く。ひとつひとつの黒が分かれて、魔女の未練の形になる。その一人ひとりに、銀の霧が襲いかかった。真っ黒な隠れ鴉カシェ・フルーには、真っ白な欺き蛙グルヌイユが。真っ黒な片目猿エイル・グノンには、真っ白な浮かれ蝶パピヨンが。白が黒をう。黒が負けじと白を消そうとする。そうして生まれた攻防――その隙間をルーは走る。暗闇を裂く。抜けた。処刑台広場と、そこに根付く黒茨くろいばらの大樹。澄んだ秋の風。


 横あいから研ぎ澄まされた刃の気配。


 ルーは体をねじった。アルヴィムの初撃を短剣で受け止める。弾く。二撃目はアルヴィムのほうが早い。ルーはのけぞる。首から下げていた細鎖チェーンが切り裂かれ、はずれた薔薇十字ロザリオが宙を舞う。白銀のきらめき。そして続く、三度目の交戦。


 二人の視線がぶつかる。殺意に光る若葉色の目を見据え、ルーは短剣を強く握りしめる。


「行かせてもらう、アルヴィム・ハティ!」

「許すと思うかい、ルー・アージェント!」


 互いの刃が再び重なった。ルーはけれど、あえて受けきらない。わずかに力を逃がす。左後方へ。


 アルヴィムの態勢たいせいが崩れた。その脇腹にルーは蹴りを叩きこむ。アルヴィムは地面を転がるが、すぐに片手をついて起きあがった。顔を歪めている。血混じりのつばを吐いて捨てる。ルーから目をそらさぬまま、アルヴィムは地面を蹴る。


 けれどそこで、白銀の毛並みをもつ銀狼ぎんろうがアルヴィムに襲いかかった。銀の霧が形作った獣だ。そのなかでも、ひときわ大きな体をもつ狼だった。獣が咆哮ほうこうをあげる。行けと言わんばかりに。


 その事実だけで、十分だ。


 身をひるがえし、ルーは黒茨くろいばらの大樹に駆け寄った。根本にはアンナが倒れていて、細い体にはひび割れのようにいばらが絡みついている。


 ルーは短剣を走らせた。何本ものいばらを切り裂く。切った数だけ、黒の根が再生する。まるで助けを拒んでいるかのようだ。私の願いは死ぬことなのよ。そんな冷たい彼女の声が聞こえた気もする。


 いいや、違う。

 これもやっぱり幻聴だ。


 君の声で答えを聞くまで、僕は絶対に諦めない。


「っ、アンナ!」


 黒茨くろいばらを薙ぎ払う。彼女の名を呼ぶ。

 そしてルーは、投げ出されたアンナの手に触れた。

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