帰りの会
帰りの会で先生が来年に迫った私たちの受験について話している。
まーくんは真面目な先生を演じながら私に目配せをした。
まーくん。私の恋人。私の好きな人。でないといけない人。私は彼のことを好きではなかったように思う。ただ、「好きだよ」と笑って私に秘密を設けてくれる彼の存在が有り難かった。それだけだったけど、私は自分の体を守る権利をまーくんにあずけた。
恋など要らなかった。私は私を守る愛が必要だった。
ハル君はこの頃から私と先生の距離感とか生ぬるい関係性に気がついていたのかもしれない。綺麗な青い目は私たち全てを見ていた。
こいよりさきのあい @totoho
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