閑話休題 リヴェルーの冒険

リヴェルーは神の座から降りて、自分が転生するならここと決めてた世界へ転生していった


「いやー新しい子が来て投げやりだけどちょうどよかったわ!やりたいことがなさそうなら、一回神の座について別の視点で新しい物事が見つかればいいさ」


身勝手な理由とハディーにもいわれたが、必ずしも視野が狭い時に何をしてもうまく振るわない

こういう人ではないと、神の座から降りるチャンスはないと、思いっきり押し付けてきたのだ


リヴェルーが転生先に選んだ地には

数百年前に伝説の勇者に話がある。


その勇者は、リヴェルーが神だった頃に転生をさせ、様子を見守り

その後も何人か転生させても、いい報告を聞いたり話を聞くだけで唯一神であることを忘れられる世界の話だった。


「おーいリヴェルー!」

と、元気な声に目を覚ます。

外は陽がすっかり落ち、いつのまにか夜になってたことに気づく


「リヴェルー!ご飯できたわよー!お父さん外にいるから呼んできてちょうだい!」

母親の声に「はーい」とベットから降りて、二階建ての部屋から降りて玄関へ向かう

この世界に生まれて何年か経ちすくすくとエルフの姿でリヴェルーは第二の人生を歩み始めた


母親は村で薬師をやっているので、いろんな知識を教えてもらい

父親には獲物の獲り方を教えてもらった

私はこの知識をしっかりとこの村を出て旅をするときに生かすんだ…!


玄関から少し歩いた先に人影と違う茶色い倒れた影が見える。

「おとうさーん!ご飯でき、って…おっきいイノシシ!」

リヴェルーが自分と同じくらいのイノシシがいることに驚いたが

父親が仲間と倒してきたのか1人でとったものなのか……


「おお、リーヴェ。明日明後日は食いつなげるぞ!」

父はガハハ!と豪快に笑い自分が獲ってきたイノシシを叩く


「お父さん…夕飯の時間になるまで狩をしてたの?」


「なぁに、この森でドラゴンが来ない限り平気さ!大きな戦争や、いざこざはここ数百年ないから心配ない!」

そういってまたガハハ!と笑い声を上げる


「それでも、この処理って誰がするのよ…またお母さん怒るわよ」

そう言ってリヴェルーは魔法でイノシシを持ち上げる

「リーヴェはさすがだなぁ!無詠唱で魔法を唱えるなんて、トンビが鷹を産んだはこのことだ!」

そう言う父と玄関へ行く頃には、リヴェルーの母親の驚く声と、イノシシの処理の怒号が飛んできた


神でいた時とは違い、太陽が昇り月が沈む。月の満ち欠けがあり、四季がある。

1日が過ぎるという実感。

今いる村には自然豊かな森に囲まれ、エルフの村として親しまれている

その村の中心には数百年前にリヴェルーが転生させた勇者の像が佇む


「こうしてみると、親じゃないのに、誇らしげな気持ちね」


エルフの子として過ごし、魔法をさらに極めるため

少し村から離れた学校へ入学をすることにした

今日はその学校の寮へ引っ越す前日…


「リーヴェ…こう呼ぶのは村だけだが、いろんな世界を見てこいよ!」

エルフなので小さい頃と父親と母親、そして幼馴染としてよく遊んでいた友人もあまり姿が変わらない

「エルフだからってからかわれるなよ!」

「リーヴェは喧嘩っ早いから、手ェ出すなよぉ〜」



「うん!手ェ出すとかいう人は、あとで覚悟してなよ!!」

と啖呵を切るように村を出ていく

リヴェルーがいく学校は、そんなに大きな学校ではないので

自分で荷物を運ばなければいけない


村から出て、学校がある町へ向かう小高い丘から

地図がないので辺りを見渡し太陽の高さを見ながら歩みを進めていく


「あーあ…実際に歩くと大変だなぁー」


独り言を言いながら、自分の魔法を極めるために一歩一歩、歩いていく。

のどかな雰囲気が目の前にずっと広がる

学校がある町へ着く頃にはヘトヘトになっていたが

入寮手続きを終え、自分の部屋のベットに身を投げた


新しいリヴェルーと、ザクルスキーの秘書ドラグーに見られている事を知らずに

「さて、明日は入学式だ…!村よりどれくらい人がいるんだろう」

と、どんな人がいるのかワクワクしながらリヴェルーはそのまま眠りについた

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転生を拒んだら私が神様に?! モグー @moguKEDAMA

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