武蔵野にて紡ぐ

すたんぷ

紡ぐ

私の名は寺島ミヒロ。ただの機織り人。

ここ武蔵野で暮らしている。代々織り機を使い、糸紡ぎて布を生産しているのだ。


といっても大きなものをたくさん作れるわけではない。

織り機は精密かつ繊細なのだ。主にランチョンマットやハンカチタオルなどを作っている。まぁ出来栄えも相応ではあるが。誇りを持って作業しているといったところだ。

 近所の村雲シズクさんから週に一度野菜をもらったりして生活をしている。誠にありがたい。受け継いだ技術と知恵を働かせてなんとかやっているところではある。


シズクさんからある日家に訪ねられた。

シズク「ミヒロさん いらっしゃいます?」


ミヒロ「いますよ どうしました?」

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