第2話 キノさん
私の名前は
〜ある日の放課後〜
「よし!今日も1日終わった〜」
「ねぇねぇあーちゃん。この後、どっか寄って帰らない?」
「いいね!どこ行く?」
今私は、友達の
「あーちゃんは今行きたいお店とかってないの?」
「私は特にないかな〜。前回は私が行きたかったところに行ったし、みこっちが決めていいよ」
「やった!その言葉を待っていた!実は…パンケーキがとぉーっても美味しそうなお店を見つけたの!どう?行ってみない?」
そう言いながら美琴は私にスマホの画面を見せてきた。
「わぁ!本当に美味しそうじゃん!ここに行こうよ」
こうして、私達の行き先が決まった。
〜1時間後〜
「母さんただいま~」
そう言いながら玄関のドアをくぐった私は自分の部屋に直行し、制服のまま今日の出来事や写真をキュウスタに投稿する。美琴と放課後に遊びに行ったときはこれを毎回欠かさずにしている。そして、キュウスタでのネット友達とそのことについて話している。みんなが優しく反応してくれるから、私はみんなのことが好きだった。たった一人を除いて…
〜2時間後〜
「おっと!もうこんな時間か!やっぱり現実でもネットでも友達と話すと時間の流れは早いな〜」
帰ったときには6時を指していたはずの時計の針は、いつの間にか8時を指そうとしていた。
『ご飯食べてくるからまた後で〜』
『りょーかい!今日は9時頃からきゅうさんがライブ始めるらしいから遅れないにね〜』
『わかった!』
キュウスタのDMでネット友達とこのような会話をして、今日の晩ご飯を食べ始めた。
晩ご飯を食べ終わり、お風呂を上がったときには時計の針は8時45分を指していた。
「そろそろ待機しとこ〜っと」
そう言いながら開いたキュウスタの画面には、すでにライブの待機場ができていた。私が待機場に入ると、いつものメンバーがほとんど入っていた。
「あれ?いつもは早いK.Hさんがいないな〜」
『K.Hさん遅いね〜。何してるのかな?』
『K.Hさんはガリ勉くんらしいし、どうせ勉強してるんじゃないの?』
『なるほどね~』
こんなやり取りをしていたら予定より少し早いがライブが始まった。K.Hさんが遅れるのは初めてのことだった。ライブが始まって少しした後にコメント欄にこんなコメントが書き込まれた。
「すみません!遅くなりました!」
そのコメントの主は、K.Hであった。
僕と君の1000km 虎龍 @yomuLOVE
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