空から魔王が落ちてくるとかないから

バブみ道日丿宮組

お題:怪しい魔王 制限時間:15分

 空から落ちてきたからと言って、運命の人であるということはない。

 むしろ厄介なものが落ちてきたと言ってもいい。

「せまい!」

 落ちてきたちびっこは、部屋につくなり叫ぶ。

「3LDKは一人暮らしだと広いほうだと思うんだが」

「ペットの家!」

 世界を知らないらしいと、頭についてる角をつかんで揺さぶる。

「や、やめよ! 妾の頭がこわれりゅ」

「狭くないよね?」

「せ、せま……広いです」

 語尾も変わった。

 話を最初に戻そう。

 学校帰り。空から突然幼女が降ってきたのだ。

 それも俺めがけて。

 ぶつかったら、おそらく死ぬなぁと思って、立ち位置を変えた。

 だが空中のはずの幼女は方向転換をして、俺にぶつかるラインをつくる。

 背中に翼があるからな! 余裕なんだろうよ!

 で、なんの意味があって俺めがけて飛んでくるのか。

 回避できない体当たり攻撃もとい、包容を受けた。

 そこから会いたかったとか、こうしたかったとか言われのないことを散々はかれた。

 人のざわつき声でしかたなく部屋に連れ帰ったというわけだ。

 ちなみに今は翼がでていない。自由に引っ込めるらしい。ちなみに角もできるらしいが、アイデンティティがなくなるから嫌とのことだ。

「これ美味しい!」

 客人に何も出さないのはあれなので、ミルクティーを出したところ、絶賛。

「でも、ソナタのミルクのほうが絶品だったぞ」

 はて?

 そんな体験をしたのだろうか。夢の内容までは覚えてないが、幼女を犯すなんてことはしたことはないというか、そもそも経験がない。

「人違いでは?」

「魔王は嘘をつかない。妾はソナタの嫁になるためにやってきたのだ」

 なるほど。

「やっぱり人違いでは?」

 知り合いにこんなやつはいなかった。親戚に子どもはいるが、まだ幼稚園児。見た目は小学生ぐらいの乏しい身体つきだが、成年してるのだろうか?

「神体はつかれるので嫌なんじゃが」

 幼女は立ち上がると、光りだした。

 それが収まる頃には、ボン・キュッ・ボンのナイスボディ(全裸)がそこにいた。

 幼女の服は破れたようだ。

「どうじゃ? 覚えておらんか?」

「……うーん」

 覚えてない。

 エロゲーの中では見たことあるが、実物は存在しないものと理解してる。

 というのに、

「触っても、入れてもいいぞ。それで思い出すかもしれん」

 この幼女。容認してきた。

 ならば、やることをやるか。

 知らない間に童貞を卒業してたんだ。今更二発目がどうということはないだろう。

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空から魔王が落ちてくるとかないから バブみ道日丿宮組 @hinomiyariri

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