年賀状、プレゼントの用意、クリスマスパーティー、大掃除……美味しいものをたくさん食べて飲んで、イベントをこなして。楽しいけれど、気づけばもう年が明けて、なんとなく疲れて日常に戻っていく……。そんな年末年始を繰り返している大人にこそお勧めしたい『冬休み』のお話です。
丁寧な筆運びで、幼い少年の生活を描き出します。隣にいる妹といい、優しいお母さんといい、全てが癒やしに繋がります。誰にでもある幼い頃の冬の記憶が呼び起こされるでしょう。仕事ばかりで単調な日々を送っているなら、是非、ご一読を!読書の醍醐味はこうした作品にこそあります。