【短編】俺の天使が嫉妬深いから分からせたる
夏目くちびる
第1話
「は〜、やってらんねー」
「あぁ、そう」
「マジでやってらんねーっすわぁ。神とかほんとクソっすわぁ」
「へぇ」
「普通さぁ、槍盗んだくらいで楽園追放するかなぁ。ほんっと頭固くてウザいわぁ。あんだけあるなら、一本くらい許すでしょ普通さぁ」
「その槍って例の聖槍だろ。殺されないだけ儲けもんだ」
先日、俺の住んでるアパートの目の前に、素っ裸で長いフワフワの銀髪で丸い赤目で、おまけに背中から片翼を生やしているロリっ子が倒れていた。
深夜だったこともあり、心配して声をかけたのが運の尽き。どうやら、こいつはマジモンの天使だったようだ。
「うっざ、お兄ちゃんまで神のジジイと同じようなこと言わないでくれる?」
「言われたくないなら出てってもいいんだぞ」
「お兄ちゃんのこと本気で愛してるから無理。主従の関係がひっくり返るくらい惚れてるもん」
「斬新なキレ方すんなよ」
どうやら、天使という存在は信仰ありきの存在らしく、地上に降り立ったら誰かに知っていて貰わなければ存在が消えてしまうらしい。
そんな事など知らなかった俺は、ご丁寧にお姫様抱っこで部屋へ運び虐待の可能性を考えて一時警察への連絡を保留し保護した。
そして、気を取り戻した彼女……。まぁ、性別があるのかは分からないが。とにかく、俺を見た彼女が最初に放った言葉が。
――お願い、私にお祈りをして。
何かの宗教の風習かと思い、状況も状況だし錯乱されると困るから仕方なく彼女に手を合わせた。すると、一瞬だけ心臓がキュッと締め付けられるような感覚に陥り。
――ありがとう、これで私は地上にいられる。
まさか、信徒ではなく主の方だったとは。
結果、人じゃない力で心臓を担保に取られてしまった俺は、仕方なく彼女と生活することになったのだった。
因みに、日本で生きるための戸籍や証明はすべて人じゃない力で解決してある。回数に限りがあるとはいえ、もはやなんでもありだ。
「ところで、この部屋を見ればわかると思うけど俺には女を養えるほど稼ぎがないんだ。働いてくれ」
「やだ」
彼女の名前はレヴィアタン。日本人の感覚的に、『たん』なんて言われるととても萌々したイメージを浮かべてしまうな。
なぜ、何千年も生きてるのに俺をお兄ちゃんと呼ぶのかといえば、楽園には時間がないため何千年という定規がすでに間違っており、故にこの地上に降り立った瞬間が0歳だからとか。
意味が分からん。天使ってのは、バカの事を言うのか?
「なんでだよ、堕天したんだから諦めてちゃんと働こうよ」
「やだ。というか、お兄ちゃんが会社やめてよ。このままでいいから、ずっと私といて」
言いながら、レヴィアタンは片翼をファサと広げた。
どうやら、怒っているらしい。赤い目が、ハイライトを失って黒く塗りつぶされているように見える。
「待て待て、このままの生活が続けられなくなるから稼げと言ってるのに。俺が仕事やめたら終わるじゃんか」
「でも、お兄ちゃんが誰かと話してるの見たら死んじゃう。耐えられない。今週も、家で待ってる時間辛すぎて泣いてた」
何を意味の分からない事を言ってるんだ。
「死なねぇから働け」
「死ぬの、正確には消えるだけど。あー、お兄ちゃんのせいで嫌な気持ちになった。はい、お兄ちゃんが女と話してる姿想像して嫌な気持ちになりました」
「忙しいやつだな」
「頭撫でろ、こら」
羽をパサパサやって風を起こすのが鬱陶しいから、俺は仕方なくレヴィアタンの頭を撫でた。彼女は、俺の反対の手を両手で持ってスリスリと頬に当てている。
「なんで、お前ってそんなに嫉妬深いの? 俺ら、出会ってからまだ二週間後くらいしか経ってないぞ?」
「違う。私が嫉妬深いんじゃなくて、嫉妬が私なの」
「……あ?」
「だーかーら。地上で言うところの嫉妬深さってのはね? 言い換えれば『レヴィアタンみたいだ』っていう意味なの。私が語源なんだよ」
「へぇ、そうだったんだ」
「そもそも、恋に時間なんて関係ないから。するモノじゃなくて落ちるモノだって、知らなかったんでちゅかぁ?」
なんてヤツを主にしちまったんだ、俺は。
「煽るな、嫉妬の説明を続けてくれ」
「つまりね、嫉妬そのものが私なんだから、そりゃお兄ちゃんのこと独り占めしたくなるに決まってるじゃんって話。お兄ちゃんってバカでちゅねぇ」
「あいにく、俺は楽園の知識に乏しいんだ」
「そういうワケだから、お兄ちゃんは仕事をやめてください。二人で生活保護を取って慎ましく暮らそうね」
いつの間にか、レヴィアタンを働かす話から俺に会社をやめさせる話になっている。こいつ、よっぽど俺を世間に晒したくないらしい。
というか、せっかくの人じゃない力なのに、使ってやることが行政サービスを受けるための手続きだけとは。なんとなく、こいつが神に堕天させられた理由が分かる気がする。
こいつには、本当に悪いことを考える知恵がないのだ。
「嫌だと言ったら?」
「泣いちゃうし、世界が破滅する」
「……はぁ、分かったよ。明日、辞表出すわ。別に働きたくて働いてるワケじゃないからな」
「それでいいんだよ、お兄ちゃん」
ということで、俺は会社をやめてナマポで暮らすことにした。
しかし、俺がもらってた手取りよりも大きい金額が働きもせずに手に入るとは。世の中、働き者ほどバカを見るとはよく言ったモノだ。
まぁ、働けない事情が世界の存亡なのだから、国民のみなさんだって生活保護を受けたって文句はないでしょうよ。
「やれやれ」
翌日、辞表を出して二週間後に辞めることを伝えた。
でっちあげた理由は、腹違いの妹を向こうの親のかわりに育てることになったから時間が必要ということ。
まぁ、俺は天涯孤独だからバレる心配もない。貯金も資産も大して持ってないし、何より人じゃない力があるからな。
「そうか、それは仕方ない」
「申し訳ないです」
ということで、業務の間に引き継ぎと掃除をしながら過ごすこと数日。周囲にも俺の退社が伝わったのか、よそよそしく一人の女子社員が俺に話しかけてきた。
「先輩、やめちゃうんですか?」
「
「引っ越しちゃうんですか?」
「まぁな、妹と暮らすには少し狭いからさ」
本当は、指定された物件に行くだけなんだけど。
「……聞いてほしい事があるんです。今日の夜、付き合ってくれませんか?」
「いいよ。飯でも行こう」
「あ、ありがとうございます!」
というワケで、俺はレヴィアタンに「後輩と飯食ってくるから帰るの遅れる」と連絡して、仕事を終えると天海と共に居酒屋へ向かった。
まぁ、なにかヤバい事になる気はするけど、その時はその時さ。
……そして。
「ずっと好きでした」
「マジでか」
社会人にもなって告白という文化があるとは夢にも思っていなかったが、俺は終盤に差し掛かった頃に天海に告白をされていた。
驚きだ。
あまり関わり合いも無かったし、特に惚れられるようなイベントを起こした記憶も無い。おまけに、社内の唯一とも呼べる美人が俺のことを好きだとは。
先輩ってのは、本当に役得だな。
「でも、忙しいと思いますから付き合って欲しいとはいいません。ただ、いなくなってしまう前に伝えたかったんです」
「そっか。嬉しいよ、ありがとう」
「……本当は、付き合って欲しいです。会社辞めちゃ嫌です」
存外、かわいい女のわがままというのは男を狂わせるモノである。
道理で、この世界から不倫がなくならないワケだ。人間的に培ったスキルでは、俺もこの誘惑を振り切れなかったかもしれない。
しかし、俺は物理的に、いや物理的ではないんだろうけど。実際に心臓を握られてしまってるからどうしようもないんだよ。受け入れることは出来ない。
なんて思っていると、窓の外でこちらを見つめる男物のワイシャツを羽織った片翼の天使が見えた。言うまでもない、あんな奴は地球上に一人しかいない。
「ぐぬぬ……っ!」
レヴィアタン、見に来てたのか。痛い、心臓痛いからその怖い目を止めてくれ。ハンカチを噛むなバカヤロウ。
「ごめんよ、決して天海の事が嫌いというワケではないんだ。ただ、しばらくは恋愛してる余裕もなくなると思って」
「……先輩なら、そうやってちゃんとフッてくれると思ってました。告白してよかったです」
「意外と男らしい奴だな、天海」
「だから、ずっと一人なのかもしれませんね」
そういって無理やり笑うと、天海は静かに涙を流した。
自分の部下がこうして悲しんでいる姿を見るのは心苦しいが、下手に慰めたりしたらレヴィアタンが天海を殺しかねん。
というか、あり得ないくらい心臓が痛い。もう少しクッと力を込めたら、体の中でグシャッと破裂するだろう。
レヴィアタン、天下の往来で泣きながら店の中を眺めるのをやめろ。通りかかりが注目してるじゃないか。お前の見た目でそれやったら、まるで俺が不倫して娘を泣かせてるように思われるだろうよ。
不憫だ。なんで、こんな子供に俺の人生を決められなきゃならんのだ。
「それじゃ、帰るよ。あと3日よろしくな」
「は、はい。……ぐす」
店を出て天海を見送ると、レヴィアタンが真下から俺を見上げてきた。無言で翼をはためかせ、大したことのない力で俺のスーツを握りしめている。
「なんだよ」
「私以外の女と楽しそうに喋ったよね? 一緒にご飯食べたよね? お酒のんだよね? 告白までされてたよね?」
「先に伝えておいたろ、それにちゃんと断ってる」
「酷い酷い酷い酷い酷い」
「その目、怖いからやめてな?」
目尻をクニクニと指でほぐすと、レヴィアタンはその指をとってパクっと噛み付いた。
「いてっ、急に何するんだよ。血が出てるじゃないか」
「はい。血を飲んだから、私の中にお兄ちゃんと同じ血が流れた。これで血の契約も結ばれたんだよ」
「天使ってのはそんなことまで出来るのか。因みに、血の契約ってのは?」
「一日一回、心からの祈りと献身をしなければ私共々砕けて死ぬ契約」
こういう契約って、基本的に双方の合意があって初めて結ばれるモノなんだと思ってたんだけどな。
どうして、天使側の勝手でやれちゃうんだよ。普通にシステムの欠陥だろ。世の中の人間、全員天使の奴隷じゃねぇか。
「なら、メリットとかないのか?」
「こんなにかわいい天使と一緒にいる以外に、まだ何かメリットが必要なんでちゅかあ?」
「その言い草はないだろ……」
こいつのやり口、何に似てるのかと思ったらヤクザだ。ロリヤクザだよ、マジで。
「まぁ、私が力を解放すればお兄ちゃんも人じゃない力を使えるようになるよ。まるで、スマホでデータ通信システムを共有するみたいにね」
「おぉ、そいつは奢ったメリットだな。なんだよ、面白そうじゃねぇか。どんな能力があるんだ?」
「背中の痒みを抑える事から、運命の改竄まで色々と出来るかも」
「つまり、全知全能か」
その能力があって、なんで嫉妬を起こすのかはさっぱり分からないが。ツッコむと面倒くさそうだから止めた。
「なら、ちょいと力の解放とやらをしてくれよ」
「無理だよ」
「なんでだ、一回くらいいいじゃんか。バレやしねぇよ」
「そうじゃない。人間が天使の力を使ったら、体中のエネルギーを奪い取られて『絞って放置されたカラッカラの雑巾』みたいになって死んじゃうもん」
「……返せよ、俺の期待を」
すると、レヴィアタンはケラケラ笑いながら俺の上を飛んで頭を撫でた。周りには、どういうふうに見えてるんだか。
「無様でちゅねぇ、よちよち」
「もっと撫でろ、バカタレ」
外で何をイチャついているのか、自分でもよく分からなくなってきた。
それに、なんだか色々と考えるのも疲れるからあるがままを受け入れる事にしよう。
離れたら死ぬのだから、それを覚えておかなければ。
意味のないことで葛藤したってストレスで髪の毛が抜けちまうだけだしさ。
「ところで、どうして私を嫌な気持ちにしたの? 許さないよ?」
「執念深いな、お前」
家に着くと、俺はとっととシャワーを浴びてベッドに寄りかかりビールを飲んだ。
いや、嘘。本当はビールよりも安い発泡酒。ちょっとカッコつけただけ。
「お兄ちゃんって、今まで何人の女と付き合ったの?」
「勘弁してくれよ、まさか過去まで掘り返すのか?」
「当たり前でしょ? まぁ、お兄ちゃんが私以外の存在と付き合ってるとは思えないけど」
「先に確認したいんだけど、嘘ついたら分かるモノなのか?」
すると、レヴィアタンは俺に銃を向けるように人差し指を指して。
「パーン、だよ」
なるほど、丸わかりってワケかい。
「高校時代に1人、大学時代に4人、社会人になってからは2人。俺が告ったり、告られたり、色々」
せフレはいない、みんなちゃんとカノジョだった。
「……ふふ」
「レヴィアタン?」
「ふふ、ふふふふ。あーはっはっはっ!」
とんでもなく悪者じみた笑いを挙げると、突然ボロ泣きしながら畳の上をゴロゴロと転がって叫び始めた。
「うるせぇ! 何時だと思ってんだ!」
すると、隣の部屋のおじさんに怒鳴られてしまった。ドスの利いた低い声に、レヴィアタンは一瞬で萎縮して俺の膝に顔を押し付けるとシクシクと泣いた。
本当に忙しい奴だ。というか、こいつ本当に天使なのか?
「お、お兄ちゃん」
「謝ってくる、待ってろ」
隣のおじさんは、トラックの運転手でかなりおっかない人だ。しかし、無類の酒好きのためお詫びとしてちゃんとしたビールを差し入れれば許してくれるだろう。
基本的には、優しいからな。
「ガハハ、妹か。そりゃ知らなくてすまなかった。でも、うるせぇのは勘弁してくれよ?」
「申し訳ないです、躾けておきます」
部屋に戻ってくると、レヴィアタンは体育座りをして畳を人差し指でこねくり回しながら不貞腐れていた。ブツブツ呟いているのは、楽園の言葉だろうか。俺にはよく分からない。
「ごめんなさい」
素直に謝ったから許そう。別に、誰かのために謝るのは慣れてるし。
「ところで、お前って楽園でカレシとかいなかったの?」
「いるわけないじゃん。神のジジイに奉仕するために生み出されたんだから」
「そうなのか、大変そうだな」
「それにさ、楽園じゃ男の方が美人なんだよ。だから、恋愛は男色一辺倒。私みたいに男性器のない天使は召使いみたいなモンだったかな」
こんなことを言うのも何だが、レヴィアタンが下に見られるような美形って想像もつかない。どんだけ綺麗なんだろうか。
「なんというか、ルネサンス絵画の通りなんだな」
「あの頃の画家はみんな堕天使だからね、そりゃ教会も少年愛なんてモノを教えるってワケです」
「さらっと衝撃的なこと言うなよ」
果たして、その天使たちは何を象徴する存在だったのだろうか。嫉妬がこれなら、例えば慈愛とか雄弁を司る天使が堕天したらとんでもない才能になる気もするが。
まぁ、そんな奴は堕天しないか。
「それにしても、相手の女が憎い。お兄ちゃんに愛されてた事が許せない」
「別に今は違うんだから良くないか?」
「よくない! 人間の男だって処女が好きなヤツも多いじゃん! それと同じだから!」
「言うほど多くねぇよ」
いや、多いかもしれんけど。
「なんで私が堕天するまで待ってくれなかったの!?」
「逆に聞くけど、お前が堕天するまで童貞だったらこんなにすんなり生活出来てなくねぇか? 色々と経験したから、こうしてお前を受け入れたとは思わないのか?」
「……それで勝ったつもりでちゅかぁ?」
雑魚すぎるだろ、この天使。
「なんだよ、なんでスリスリしてくるんだよ」
「まだ負けてない」
「話聞いてる? ちょっと、羽がウザい。羽が顔の周りをくすぐるのがウザいよ」
「負けてない、私がお兄ちゃんの主なんだから。そもそも、勝負はまだついてないから。私が勝つまで終わらないから」
「その割には弁論も立ててないじゃんかよ。大体、お前のロリボディじゃ俺のリビドーは動かねぇよ」
すると、レヴィアタンはカチンと来たのか一瞬固まって俺をジッと睨みつけた。
「言ったね? 一番言っちゃいけないことを言ったね?」
「もっと言ってやるよ。なんだ、このおっぱいは。ちっさくて惨めだな、貧乳はステータスじゃねぇぞ」
「……ぅぇ」
しまった。
ちょっと言い過ぎたかもしれない。レヴィアタンは顔を真っ赤に染めると何かを言いかけて、その末にぷるぷると震えて俺に抱き着いて泣いてしまった。
しかし、まぁ。なんて負け姿が似合うヤツなんだ。
俺の中にあった、弱い者いじめをしたいという下劣過ぎる欲望を惜しみなく叶えてくれる。
流石、天使だ。こんなこと、人間相手に言ったら社会からBANされちまうよ。
「……ひっく」
しかし、ならば絶対に人には出来ない事をもっと試したくなってくる。
例えば、今ここでキスをしたらどうなるだろう。これだけ悲しい目にあわされて、変な気分になるくらいヤベーキスをしたらどうなるだろう。
知りたい。
「……んぅっ!? ん、ん、っぅぅううっ!?」
酔っ払ってた事もあり、我慢ができなかった俺はレヴィアタンの顎をクイと上げて見つめると、彼女の唇へ吸い付いて舌を絡め取るように下品な音を立てたキスをした。
「ほ、ほぁ……?」
離れて、何事もなかったような様子で発泡酒を一口飲むと、レヴィアタンは人差し指を唇に咥えて熱を帯びたような目で俺を見た。
なるほど、極限まで嫉妬させていきなりキスをすると天使は言葉を失うのか。だらしのない顔で、さっきまでの辛さを何もかも忘れちまったって感じだ。
「お、お兄ちゃん。もっと……」
「ダメだ、もうやらない」
「なんでぇ!?」
負けている姿がかわいいのに、求めてくれてやったらただの愛情表現になってしまうではないか。
そんなの、面白くない。
これから先、死ぬまで永遠にレヴィアタンと一緒にいなければならないのだから。嫉妬させて、嫉妬させて、心がはち切れて暴走する寸前にならないと何も与えてやらないことにしよう。
「おね、お願い。お兄ちゃん、ほんとお願い。もっかい、もっかいだけ」
「ダメ」
「うぅぅぅ……っ!」
そして、いつか天使に飽きてしまったその時に、彼女を人間として愛してあげればいいと。そんなことを俺は思った。
【短編】俺の天使が嫉妬深いから分からせたる 夏目くちびる @kuchiviru
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