【番外編】作者のたわごと・34章

 34章は電信制度敷設などを元に、遂に幕府側が大政奉還を決断するところまで来ました。


 えっ、尾張藩はどうなった?

 いや、尾張藩はわざわざ一話にしなくてもいいかと思いましたので(酷い)


 徳川家を残しつつ近代化を進めるには大政奉還が不可欠。

 ただ、それは容易ではないという中で、一気にこぎつけることに成功しました。

 吉田松陰からこれからの日本を、井伊直弼から家茂と幕府の行方を託された一太ですが、これで両者との約束を最低限で果たせたと言えるでしょう。


 もちろん、ここから士族になる武士の扱い、あとは廃藩置県なり何なりの具体的な大変な作業が残っているわけですが、史実より早いので鍋島閑叟や小松帯刀がもう少し生きておりますし、本編中ありました通り、上役がある程度上役のまま残れるので極端な闘争がなくなるメリットもありそうです。

 まあ、そう言いつつ話が進む度に形が変わるこの話ですので、36章が始まったら、「あれ? 違ったかなぁ」となるかもしれませんが。


 35章はインドからヨーロッパに戻った燐介とエドワードが東洋の近代化を見据えつつも目前のヨーロッパ情勢にも手を付けていくことになります。日本で幕府体制が終わるということは、大量の浪人が出て来る可能性もあり、燐介としてみるとそろそろオリンピックに向けて動き出したくなる状況でもありますが、どうなるでしょうか?


 ちなみに。

 ここまでの「この設定どうすればいいんだ」紹介。


①あのプロローグは何だったんだ?

 えーっと、この展開で3年後に近江屋に龍馬と中岡慎太郎がいて、見廻組がつけ狙うことなんてあるのでしょうか……(笑)?

 というか、むしろ見廻組、悪役になりそうな感もあるのですが……


②結局うやむやな剣術大会

 とりあえず打ち上げてみたけど、すぐにポシャってしまいました。

 まあ、幕末のこの時代、こうした感じですぐに頓挫したイベントや制度などが結構あったので、一太も一つや二つは失敗するよ、という扱いですかね(^^;)


③善英という一太の許婚

 当時はねぇ、太平天国の乱と中国の近代化を同時に説明できる一手だと思ったんですけどねぇ。

 話が進むうちに完全に空気となってしまいました。

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