【番外編】作者のたわごと・29章

 29章は一太の計画に沿って、燐介がイギリスで根回しをさせられる回でした。


 早くインドと南米も出して、19世紀の世界全てを回りたいところはあるのですが、さすがにイギリスでの根回しをやらずして……というのがありますので。


 議会の演説は面倒だな~と思っていましたが、久しぶりのディズレーリ登場で議論の形にすることで意外とすんなり終わりました。10章以来久々の登場となりましたが、出しておいて良かったです(笑


 ちなみにディズレーリ、小説書いたり風刺書いたりしていたという経歴からこういう性格にしていますが、実際にはここまでだったかは分かりません。ただ、グラッドストンの真面目一徹という写真に比較すると、飄々としている感がありますので……。見た目で性格を決めたのはスティーヴン・ダグラスに続いて二人目です。

 そのディズレーリとの答弁を制して、さて女王はどう説得しようと思ったら、絶賛ニート中だったということでふと「天岩戸」の故事が思い浮かびました。


 そんなのに女王が引っ掛かるのか。

 と言うと、まあ、多分大丈夫かな、と。

 史実ではヴィクトリアがやる気を取り戻したのはディズレーリが内閣にいたからとも言われています。芝居がかったところが気に入ったようです。

 また、クリミア戦争で活躍したフローレンス・ナイチンゲールは女王に統計データを提出する際、「これでは女王は理解できないから、挿絵をいれましょう」とか言ったと言われています。

 夫のアルバート大公も愛していつつも「頭が弱い」的なことを言っていたようですし、多分渾身の演技なら騙されたのではないかと思います。


 というか、wikiには娘のヴィッキーがドイツ皇帝の妃になって「何で母の私が皇帝になれないんだ」みたいなことを言っていたらしく、インド皇帝になって喜んだみたいな話もありましたしね~。実は残念感もあるヴィクトリア……


 30章は日本に戻ります。

 いよいよ英国海軍が薩摩に来るとともに、京都でも政変の動きが?

 日本サイドは明治維新改変の準備が進んでいるのですが、それに伴う根回しと言い訳モードが多くなって、ちと退屈な感もあるのですが、お付き合いくださいませm(_ _)m

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