【番外編】作者のたわごと・25章
25章は、「全然動いてねえ!」という議論ばかりの章となってしまいました。
……当初の予定では試衛館の面々と、芹沢派も入ってきて、清河派と斬り合うみたいなのがあったはずなのですが、はて、どこに行ってしまったのだろう?
斬り合うというと、剣術大会がうやむやのうちになかった話になっているという説も(苦笑)
いや、本当に河井と話をしていたあたりまではもうちょっと殺伐とする予定だったのですが、そこから議論ばかりになってしまいました。
構想が変わったのは、清河が史実では4月には死ぬんですよね。
で、まあ、史実のままさっくりと死んでしまうと「清河は何のために出て来たんだ」となるので、その前に決着をつけた方がいいかなということで議論することになりました。
で、議論始めたあたりで「孝明天皇も出して、色々近世と近代の違いを説明するか~」となりました。
章が進むうちに方針がどんどん変わるという、まさに行き当たりばったりの極地となりました。
ただ、近世と近代の区別、要は第一身分と第二身分の特権などの問題は説明しておいた方が良さそうでしたし、結果的にはこの進め方で良かったかなと思います。
ちなみに近世から近代になって、格差が縮んだ……
ということには実はなっていないようで、人類歴史上格差が一番大きかったのは19世紀後半から20世紀序盤、第一次世界大戦がはじまる前あたりだったようです。産業革命の進展で経済発展が進んだこともあって、富裕層の経済力がどんどん上がっていったんでしょうね。
これが第二次大戦から1980年代あたりまでは格差が大分縮んだのですが、1990年代以降また拡大しているようです。現代は人類史上二番目に格差が大きく、一番目を狙いつつあるようだ、とか。
この辺りは余談でした。
26章は燐介サイドに戻り、イギリスに戻って生麦事件の報告などに関与することになります。ちなみにエドワードもアレクサンドラと無事に結婚していますので、デンマーク方面の話も出て来そうです。
その途中で、史実ではギリシャ王になるゲオルギウスも出て来る予定です。
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