【番外編】作者のたわごと・1章

 ここまでお読みいただきましてありがとうございます。


 幕末×黎明期のスポーツ

 という、かなりとんでもないテーマの本作。


 元々は何かの際に古い野球のことを調べていて、1850年代でもリーグ戦をやっているんだな~と知ったことがきっかけでした。

 これだけだと面白くないけど、幕末に野球を絡めたら面白いんじゃないかと。


 で、そういえばサッカーには1860ミュンヘンというチームがあって、このチームの創設が1860年、桜田門外の変が起きた年じゃないかとなりました。

 そこから色々な競技の古い時代を調べていって、「現代人が幕末に転生したけど、政治じゃなくてスポーツ振興を目論む話にしよう」と思ったわけですね。


 とはいえ、話として突飛過ぎるし、どれだけの人が読んでくれるのかな~と思っていましたが、意外なことに作者の歴史ものとしては一番読まれるものとなりました。



 この一章ですが、この時点で既に当初の想定からは色々かけ離れたものとなってしまいました。


 吉田松陰は出そうと思っていましたし、アメリカについてくることも決めていたのですが、沖田総司までついてくることは想定していませんでした。


 書いている時のノリ……あるいは、松陰先生が「沖田を連れた話を書いてみろ!」と作者に難題をぶつけてきたのかもしれません。

 千葉佐那についても、龍馬絡みで出すことは決めていましたが、ああいう想定外は想定していませんでした。結果的には後々、話を広げることができたので良かったかなと思いますけれど。


 二章はアメリカの話になります。

 舞台は南北戦争前夜。果たして、どんな世界が待っているのか、お楽しみに。

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