ep2 新しい住居は...。

今日は、僕の命日かもしれない。だってそうじゃないとこんな好物件釣り合わない…。いや待てよ!アリスさんの御屋敷は確かにここかもしれない。しかし!僕がここに住むとは限らないのでは...。

「えっと、さすがに僕はここには住まないですよね?」

「何言ってるんだい?君もここに住むに決まっているだろう?だってこれからは私の息子(養子)としてこの世界で暮らすのだから。」

「えっ?え?息子?」てかやっぱりこの御屋敷に住むんだ...。てことは、死ぬのか?!

「息子と言っても養子としてだよ。」

「なるほど...。(?)」いやそれにしてもヤバくね?頭の上、ハテナマークが舞ってる幻覚見えるんだけど...。

「もういいか?屋敷に向かうよ?」

「あっ、はい。」勢いではい。って言っちゃったぁぁ〜。


少し歩くと、もうそこは御屋敷だった。

「ライただいま〜。」アリスさんは誰かに帰ったことを伝えた。誰だろう。

「アリス様おかえりなさいませ。」中性的な人が、かしこまった服を装って出てきた。

「こちら、私の側近、つまり執事のライだ。」

「よろしくお願いします羅月様。ライとお呼びください。」そう言った後ライさんは一礼した。

「こちらこそよろしくお願いします。あの...。失礼は承知なんですがライさんって性別どっちですか…。?」そう尋ねるとライさんはニコッと笑いながら、

「秘密です。」と答えた。

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