【八】受賞作もつらいよ

 おはようございます、沙崎あやしです。

拙作「青い光のエルツ」絶賛公開中です! 完結済み。付録として登場人物と用語の説明をつけました。カクヨムコン8参加中です。お読み頂くと漏れなく私が喜びますので、どうぞ宜しくお願いいたします(宣伝。

https://kakuyomu.jp/works/16817330648748526954



 前回カクヨムコン7の過去ログを見ていましたら、読者選考を突破したのは900余作品となっておりました。単純に考えれば、コンテストの総合週間ランキングで平均900位以内に入っていれば読者選考を突破出来た、ということですね。


 今回のカクヨムコン8でどの辺りにラインが引かれるかは現時点では分かりませんが、まあ大体同じぐらいなんじゃないのかなーと勝手に思っています。拙作「青い光のエルツ」は現時点で総合1800位ぐらいだったので、ちょっと手加減して欲しいですね?(にっこり





 そういえば当作「世はまさに大量販時代!」ですが、今週なぜか通常の論評ランキングで順位が上がったんですな。二回も。しかしながら当作今週に限っていうと、フォロー、PV、星、応援共に0でした。そこ泣かない。それなのになんで順位が上がったのか。


 上位の作品が何らかの理由で削除された、というのも考えられますが、10位以上ランキングが上昇したのでちょっとそれは考えにくい。同じ様な理由で、上位作品の星や応援が減ったのか。これは読者がカクヨムを辞めたり、規約違反者のBANなどでちょいちょいある現象です。ただこちらも一気に10位以上ランキングが変動するかなーという疑問が残ります。逆の、星をいただいて一気にランキングが上がるというのはありますが……。


 あとはリピートでの閲覧もデータとして取っていて、それが加味されているのか。少なくともランキングの判定要素がフォロー、PV、星、応援だけではないというのはほぼ確定なのかなあと。どんなデータを取っているのかは非常に興味があるトコロです。





 ここ二週間ばかり、ちょいちょい書店に寄ってスニーカー大賞の受賞作の動向を追っておりました。「ホムセカ」とか「うなリリ」とかですね。東京の大書店やメロンブックスなどの御用達店舗であれば山積みされているのでしょうが(おまけもつく)、地方都市の中規模クラスの書店ですと平置きはされるものの、大賞の「ホムセカ」で8部、金賞の「うなリリ」で4部でした。同時発売だった他のラノベが4部積みだったので、恐らく中規模書店だと4部が1ロットなのでしょう。


 同時期に発売された、累計50万部販売しているという「ロシデレ」が16部でした。多いですね。シリーズ物は新作と違ってある程度数字が読みやすいですからね。確実に売れる部数が配本されているのでしょう。


 既刊4巻で累計50万部ということは1巻辺り約13万部。全国の書店数は1万店という話ですから、均等割だと一店舗辺り13部。ただ恐らくは小規模店舗が半数以上だと思いますので、半分の店舗に2部配本(計10000部)、4割の店舗に16部(計64000部)、残り1割に56部(計56000部)といった感じでしょうか。勝手な想像ですが(笑)。


 量販の世界もそうですが、特にラノベは初動が命と言われています。品切れの機会損失は大きな痛手です。発売から二週間後に見たところいずれも作品も残っていたので、上手く配本管理出来ているなあと思いました。厳しい言い方をすれば、予想以上には売れなかったとも言えるんですが。





 聞いたお話によると、続刊が発行できる売上ラインは1万部だそうです。まあ条件によって変わるんでしょうけど、1万部。なかなか厳しい数字です。単純計算で、全国の全ての書店で1部ずつ売れて達成出来る数です。上位1000店舗(大型店を想定)に集約すると、1店舗辺り10冊。これもなかなか厳しい。


 物販全体の話、初見で購入してくれるというのは実にハードルが高い。やはり何かしらのキッカケ、フックが無いと購買に結びつきません。ラノベの場合、初見でフックになりえるのは美麗な表紙、何かしらの受賞作、既存人気作に近い、といったところでしょうか。いずれも今は飽和しています。





 ちなみに映画の小説版「すずめの戸締まり」は単刊で30万部とのことです。凄いですね。正直個人的には映画のラノベイズ作品は「手堅く売れるが大きくは売れない」という印象だったので、最近は変わったのか。それとも新海作品が規格外なのか。

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