おまけ 2

 最近、朱理が積極的だ。

 毎日『祐二くん、エッチしよう……』と誘ってくる。

 昨日は7回も搾り取られた。あのときの朱理は本当に凄かったなぁ。

 

「はぁ……はぁ……はぁ……マジで疲れた」

「ふふ、お疲れ様、祐二くんっ♪」


 朱理はそう言って僕の頬にチュッとキスしてくる。お返しに僕も朱理の頬にキスした。

 今日も僕たちはベッドの上で愛し合った。 

 連続で五回も愛し合ったせいで腰が痛い。

 全身が虚無感に襲われて、頭がボーっとしてしまう。

 ヤバい、眠たくなってきた……。


「ねぇ祐二くん、もう一回しない?」

「え!? は!? もう一回!?」

「う、うん……ダメかな?」

「……」


 連続で五回も激しい運動をしたのに、朱理はまだ満足していないのか。

 前から思っていたけど、朱理って性欲強いよなぁ……。


 なんで朱理はこんなにエッチなんだろう? 


「ごめんっ、朱理……今日はもう無理だ」

「そっか……」


 僕の言葉に朱理は沈んだ表情を浮かべる。落ち込んでいるように見えた。

 ヤバいっ、朱理が落ち込んでるっ。

 僕は慌てて口を開いた。


「今日は無理だけど、明日は朱理の相手できるよ?」

「え!? ほんと!?」


 朱理はキラキラと目を輝かせる。

 喜びすぎだろ……。

 そんなに僕とエッチしたいのか。ったく、朱理は本当にエッチだなぁ……。

 まぁそういうことろを含めて僕は朱理のことが好きだけど。


「ねぇねぇさっきの話本当なの? 本当にエッチしてくれるの?」

「ああ、本当だ。明日もたくさん可愛がってあげるからな」

「えへへ、ありがとう、祐二くんっ」







 ◇◇◇






【朱理 視点】



 祐二くんと結婚したあと、アタシたちはセックスレスになってしまった。

 大学生の頃は毎日ベッドの上で愛し合っていたけど、子供が生まれてから全然していない。

 けど、最近は毎日のように祐二くんと激しい腰の運動をしている。

 昨日は五回もアタシのこと求めてくれた。

 えへ、えへへ、凄く嬉しいっ。


 今日も祐二くんとエッチの約束をしている。

 楽しみだっ。早く祐二くんとしたいよっ。

 

 祐二くんのこと考えると、頭の中がピンク色に染まっていく。

 アタシ、どんどんエッチな女の子になってる。

 全部、祐二くんのせいなんだからね……。


「ママ! お休み!」

「うん、お休み、夕穂ゆうほ


 子供夕穂が寝たあと、アタシは寝室に移動する。

 寝室の中には大きなベッドが置いてあった。いつもあのベッドで祐二くんと一緒に寝てるの。

 そのベッドに祐二くんが瞼を閉じて横になっていた。

 あれ? もしかして、もう寝ちゃったのかな?


「祐二くん、もしかして寝てる?」

「……」


 アタシの言葉に祐二くんは返事してくれない。

 えぇぇ……本当に寝ちゃったの?

 

「祐二くん、本当に寝ちゃったの……? ねぇ実は起きてるんでしょ?」

「……」


 アタシがそう言っても祐二くんは目を覚まさない。

 スヤスヤと気持ち良さそうに寝ている祐二くんを見て、アタシはムクーっと頬を膨らませる。


 昨日、『明日もたくさん可愛がってやるからな』って約束してくれたじゃんっ。アタシ、祐二くんとエッチすんの凄く楽しみにしてたのにっ……。

 祐二くんのバカっ。


 したいっ、したいっ、したいっ、したいっ。

 大好きな人の肌を感じたいっ。

 もう我慢できないよっ。


 我慢できなくなったアタシは軽く祐二くんの身体を叩いた。

 すると、祐二くんは目は覚ます。

 あっ、やっと起きてくれた!


 祐二くんはアタシの顔を見て、不思議そうな表情を浮かべる。


「ん? どうした? 朱理? 何かあったのか?」

「なんで……先に寝ちゃうの?」


 アタシがそう言うと、祐二くんは「へ?」と間抜けな声を漏らす。

 混乱していた。


「今日もエッチする約束してたじゃんっ。アタシ、祐二くんとエッチすんの凄く楽しみしてたんだよ? なのに……どうして先に寝ちゃうのかなっ」

「え? あっ、悪いっ……完全に忘れてたっ」

「ふーん、アタシとの約束忘れてたんだっ」

「ご、ごめんっ……」

「……」


 祐二くんの謝罪にアタシは黙り込む。

 アタシとの約束忘れてたんだ。


 アタシ、祐二くんとエッチすんの凄く楽しみにしてたんだけどなぁ。

 もしかして、祐二くんはアタシとエッチぃことするの好きじゃないのかな……?

 黙り込んでいるアタシを見て、祐二くんは慌てて口を開いた。


「マジでごめんなっ、朱理……」

「許してほしい?」

「はいっ、許してほしいです」

「じゃあ今からアタシのこと可愛がってくれる?」

「え? あっ、うん。いいよ。今日もたくさんシような、朱理」

「うんっ!」




 ◇◇◇





【祐二 視点】




 現在、僕はソファに座ってスマホをイジッていた。

 ボーっとスマホの画面を眺めていると、急に朱理が話しかけてきた。


「ねぇ祐二くん……」

「ん? どうした?」

「そ、そのね……」


 朱理の声は少しだけ震えていた。緊張している様子だった。

 ん? なんだ? さっきから様子が変だぞ? 何かあったのかな? 

 

「赤ちゃんできたみたい……」

「え……?」


 朱理の言葉に僕は思わず目を丸くする。

 赤ちゃんができた? 

 それって……。

 

「それマジで言ってる?」

「うんっ、本当だよっ」

「おぉぉぉ!! マジかっ! やったなぁぁ!! 朱理!!」


 僕はそう言ってギュッと力強く朱理を抱きしめる。朱理も僕の背中に手を回して抱き返してくれた。

 やっと二人目の赤ちゃんができた。

 嬉しいっ、凄く嬉しいっ。


「祐二くんっ、嬉しい……?」

「ああ、凄く嬉しいよっ」

「ふふ、前から『二人目の子供欲しい』って言ってたもんね。アタシも凄く嬉しいよ、祐二くん」


 僕たちは顔を近づけて軽くキスする。

 チュッチュっとキスする度に、朱理のことが好きになる。

 やっぱり僕は朱理のことが好きだ。

 世界で一番好きだ。

 

 この気持ちを伝えるために僕は口を開いた。


「朱理っ、世界で一番好きだっ。愛してるよっ」

「アタシも愛してるよっ、祐二くんっ」































~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~



 あとがき



 二人の子供を主人公にした作品を公開しました。純愛ラブコメです。


 リンク↓


https://kakuyomu.jp/works/16817330651992227126



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学校一の美少女に告白されました 理亜 @ria012345

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