この物語は傑作です。
僕はこの小説を読み進む上で、ずっと違和感を感じていました。ラノベに寄せているけど、何かおかしい。そんな違和感を持っていたのです。
大袈裟なのかも知れないし、筆者様が意図したものと違うかも知れないけど、僕はずっと海外文学の匂いを感じていました。
語弊がある言い方をするが、日本の文学はウェットで叙情的、対して海外文学はドライで現実的です。優劣があるわけではないです。僕が言いたいのは、アプローチが違うと言う事。
この物語は僕の中では、とても海外文学的で、随分と理性的なアプローチをしています。
人物のキャラや性格、立ち位置の配置、ストーリーの構成、全てにおいてその種の理性を色濃く感じます。
そして、最初に書いた通り、この物語はラノベに寄せられています。それが後半まで読み終えた時、正しく成功していると僕は思いました。
ただし、この物語は15話から一気に空気が変わり、筆者様の本性が顕在化します。ここから24話まで、絶対に読むべき物語だと思う。
僕は24話を読んだ時、うるうるしてしまいました。
これは傑作だ!
僕はこの物語を書く筆者様に最大の敬意を表し、このレビューを書かせて頂きます。
皆様、是非この物語をお読み下さい。
そうして頂けると、僕はとても嬉しいです。