兄弟げんかと仲直り
あき伽耶
【兄弟げんかと仲直り】
(この手法は既存のものです。上の行から読めば【兄弟げんか】、下の行から遡れば【仲直り】 2通りの物語をお楽しみください)
【兄弟げんか】
お兄ちゃん、だーいすき!
お兄ちゃんはボクに、お気に入りのミニカーの中から、赤い方を貸してくれた。
「…しかたないなあ」
ボクは、お願いだから貸して、って頼んだの。
お兄ちゃんは、優しい。
ボク知ってる。……お兄ちゃんはいつもそうだってわけじゃない。
「お兄ちゃんだって、ゆずれないこともあるわよね」と、お母さんが言ってた。
「やっぱり嫌だよ、このミニカー貸したくないっ」
なんだかとっても悲しくなった。
ボクはぐっと、涙をこらえる。
お兄ちゃんがボクの手から、ミニカーを無理やりもぎとった。
どうしたってお兄ちゃんには、力では勝てっこないんだもん。
こうなったら、もうボクは、こう言うしかないよ。
あっかんべ~だ!
お兄ちゃんなんか、大っきらい!!
【仲直り】
兄弟げんかと仲直り あき伽耶 @AkiKaya
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
関連小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます