第15話

恋人と別れて、数ヶ月が経つ。



私と真宇はスッキリして、お互い生活を楽しんでいた。



ひとつ変わらないのは、私と真宇の関係が変わらない事くらいだった。



いつものように、一緒に居て、いつの間にか居心地の良い存在になっていた。



だが、恋人になることはなかった。



安心はしたものの、恋人の関係にはならず過ごしていた。



常に一緒にいるせいか、恋人と勘違いされることは増えたが。



「そういえば、心療内科の先生に茜と一緒に居た方いいって言われた。」


突然言われたので驚いてしまった。


「え?私?」


「うん。」



確かに納得出来た。真宇といると、楽しいしお互いが素を出せる存在であることに変わりはなかったからだ。



「じゃあ、付き合うか?」



「え?良いけど?」


「良いんだ」


「え?ガチで言ってる?」


「うん」



ひょんなことがきっかけで、付き合うことになった。


こんな付き合い方があっていいものなのかと思ったが、まぁ、いいとしよう。


「これからよろしく」


「へいへい」


お互い気が合うのでこれからもお付き合いはつづくと思って、残りの高校生活を過ごしたのだった。




  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

もう一度あの日に戻れるのなら 辻本 寧緒 @Neo0708

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ