第14話
真宇は元カノの事を引きづったまま、今の彼女と付き合っていた。
そんな中で出会ったのが私だったらしい。
「何となく茜には話せた。それだけだよ」
真宇は話終わると、そうつけ加えた。
「そっかぁ……」
「さて帰るか」と言い出したのでお互い帰る準備をして、帰路に着く。
「ちなみに今カノのことは?好きなん?」
「そうだね」
「そっか」
「そうだね」と言ったものの、辛そうな顔を一瞬だけしていたのを私は見逃さなかった。
「真宇……また明日」
「また明日」
家に帰るとLINEを開いた。
【ただいま】
【おかえり】と彼氏からだった。
【通話したい】と引き続き来ていた。
「……はぁ」ため息をつきつつも、通話をする。
長い……一日中通話をしている日々に疲れた。
真宇と私はお互い恋人が居るが、お互いの恋人にうんざりしていた。
どちらとも依存するタイプということだ。
正直依存されるのがだるい。
面倒だ。いちいち、なんでこれをしてくれないの!!とヒステリックを起こされる。
真宇と私は痺れを切らし、お互いの恋人に別れを告げる。
【別れよう】
【嫌だ】
まぁそうだろう。
相手がどれだけストレスになってたかも気が付きもしない。
私はそのままブロックして終了した。
一方真宇は、悩みに悩んで別れを決心した。
スッキリした私と落ち込んでいる真宇だった。
お互い恋人と別れて、自分なりの人生を進めていった。
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