少しずつ文明を築き上げてゆくワクワク感が魅力的な物語

主人公は女子高生。彼女が転生した先は、なんと原始時代だった。
――という、一風変わった異世界転生作品ですね。

私が魅力的だと感じたのは物語全体から漂う「空気」ですね。
原始時代らしく生命力にあふれ、とてもリアルで生き生きとしています。
登場人物たちの行動はもちろん、文章からもそれを感じさせてくれますね。
この世界の生活の様子や登場人物の描写も丁寧に描かれており、それでいて読みやすいです。

主人公はいわゆる「スキル」などは持たない、本当に普通の女子高生。
彼女の武器といえばかつて身に付けた武道と、学校や家庭で習った知識だけです。
そんな主人公が一族をまとめ、少しずつ文明を築いていく様子はとてもワクワクさせられます。

どうやらこの世界には謎があり、その正体が何なのかとても気になりますね。
小説に限らず、コツコツと何かを作りあげる作品が好きな方には、特にオススメです。
とても素晴らしい物語ですので、是非どうぞ。