15-2 とんでもない 2

 永常は、思った以上に強い。まずはそれを認めなければならない。

 身体能力はアラドを凌ぎ、また、ごく至近距離での戦闘術においても長けている。

 だが、近接戦闘であれば、アラドにも心得がある。そこで永常に劣っているとは思わない。

(永常は実際、とんでもないヤツだ。だが……勝てない相手じゃない)

 注意深く永常を観察しつつ、落ち着いて深呼吸を一つ置く。

 次はもう一段、上げていこう、と。

対する永常は、剣を構えなおしていた。

 逆手でもっていた剣を順手にし、切っ先をアラドに向けている。

(同じ手が二度も通用するとは思わない。一度優勢を奪ったからと言って、そこに胡坐あぐらをかかない。……親父殿、そうですよね)

 白臣には口酸っぱくして言われ続けていた。

 とかく調子に乗りやすかった永常であったが、そのたびに白臣にはその姿勢を正され続けていた。

 その教えがここでも生きたのだ。

 アラドを手玉に取った戦法であったが、それを連続して使えばアラドも容易に対応してくるだろう。

 なればこそ、ここは気を引き締めてさらなる一手を打つべきなのだ。

(倭州の剣とは勝手が違うが……文句を言ってもいられないか)

 クレイリアから持ってきた訓練用の木の剣は、当然アガールスで主流の幅広の剣を模している。

 倭州で扱われるのはもっと細身の長剣なので、重量も長さも違う。

 得物が違えば感覚も変わるが、しかし今から木の剣を作り変えろなどとも言っていられない。

 それに守士はどんな得物でも扱えなければならない。姫を守るためにはどんな状況にも対応しなければならない。

 ならばこの状況も乗り切らねばならないのだ。

(劇的に差異があるわけでもないんだ。いつも通りやれば、不可能ってほどではない)

 倭州流に両手で剣を構え、永常は腰を深く落とす。

 足に力を籠め、一気に地面をけりつけた。


 先ほどはアラドの死角を取るために使っていたフットワークを、今度は一気に距離を詰めるのに使う。

 ややほども空いていた両者の距離は、瞬く間に切っ先が交わる程になった。

 驚くほどの脚力を見せた永常を相手に、しかしアラドは冷静に対処する。

 相手から突進してくるのならば、そこに剣の切っ先を置いておくだけでよい。

 それは簡単なカウンターとなり、勢いのまま突っ込んでくるなら、その勢いが永常に返ってくるだけなのだ。

 だが、永常もバカではない。

 アラドが置いた剣を払い、払った勢いのまま、少し飛び上がりつつ身体を一回転させる。

 遠心力も込めた横薙ぎの一撃。当たれば相当痛いはず。

 しかし

「……ッ!?」

 一回転した後、再び正面を向いた永常は目を疑う。

 目の前にいたはずのアラドが、そこにいない。

 永常がアラドに背を向けた一瞬の間に、手の届かない距離まで退いていたのだ。

 距離にしていえば、戦闘開始前とほぼ同じぐらいか。

(なんだ、魔術でも使ったというのか!?)

 もしアラドが移動したのならば、信じられない速度であった。

 永常がアラドに背を向けていたのは、本当に一瞬なのだ。

 その間に気配も感じさせずに取れる距離ではない。

 しかし、アラドは魔術が使えない。それは神火宗が太鼓判を押すぐらいだ。彼は神火に適合せず、魔術の素養がない。

 なので、魔術による移動などではないのだ。


 傍から見ていた鎮波姫すら、座っていた腰を浮かせるほど驚いた。

「い、今の……」

「驚いたか、姫さん」

 目を丸くする鎮波姫を見て、グンケルも口元を曲げる。

「初めて見たやつは、みんなそんな顔をするよ」

「に、人間の動きですか、あれが!?」

「はっはっは! 確かになぁ」

 距離を取って観察している鎮波姫ですら、アラドの動きに人間離れしたモノを感じた。

 一足で地面を蹴り、滑るように移動した距離は、永常が全力で突進した距離とほぼ同等。

 ワッソンが魔術で手助けをしたのではないか、と疑ってしまうぐらいだ。

「ワッソンもクレイリアの臣下だ。ズルを許すような男じゃないさ」

「わ、わかっています。ですが、自分の目で見たものが信じられない……」

 守士の全力の突進と、軽く踏んだバックステップがほぼ同等となれば、倭州の人間なれば目を疑いたくもなる。

 だが、それこそが武門クレイリアの棟梁ということだ。


(今の脚力があれば、私と同じことも出来たはず……)

 剣を構えなおし、永常は思考する。

 先ほど、アラドの死角を取り続けた永常であったが、アラドの見せた脚力があれば永常の死角へ回り続けること、そして永常がアラドの死角を取り続けるのを阻止するのも、おそらくは不可能ではないはず。

 にもかかわらず先ほど、一度目の立ち合いの時、アラドは完全にべた足であった。

 地面に両足をつけ、移動する素振りすらなかった。

 それはおそらく鎧武者の戦い方、つまりは重い鎧の防御力に任せ、相手の攻撃を防御して反撃を返す戦い方なのだろう、と思っていた。

 しかし、違った。

 一戦目はアラドが手を抜いたのだ。

 それに気が付き、永常は頭に血が上るのを感じる。

(ふざけやがって……ッ!)

 永常にも武人としての誇りがある。それを傷つけられたとなれば、逆上もしよう。

 だが、次の瞬間には、その怒りも一旦忘れる。

 冷静に事に及ばねば、勝てる勝負も落としてしまう。

 何せ、相手の人外めいた身体能力を目の当たりにしたのだ。

 油断は本当に命取りだ。

「勘違いしてほしくないんだが」

 気を引き締めなおした永常に、アラドが手を掲げた。

「俺は別に、手加減をしたわけじゃない。これは俺の武人としての誇りにかけての言葉だ」

「……ほぅ」

 それはアラドによる、一戦目の弁明であった。

 武門の棟梁である人間が、その誇りにかけて、というのだから、一聴の価値はあろうか。

「倭州の剣術、永常の力量を推し量る腹積もりはあった。それが裏目に出たわけだが」

「それは私を下に見ているからでは?」

「それは誤解だ。本気で立ち合わなければ、相手の本当の力量など見抜けようはずもない」

「それは……まぁ、一理ありましょう」

「言い訳をするようだが、俺はどうやら尻上がり型のようでな。ある程度、準備運動をしなければ本調子が出ない。こればっかりは俺の意識だけでどうしようもないものだ」

「……時間をかければかけるほど、調子が上向く、ということですか?」

「ああ。これも生まれつきでな。どういう身体の構造なのかはわからんが、そういうことらしい。それに、お前の脚力に面を食らったのもある。それで後手に回ってしまっただけだ」

 アラドの言葉はある程度は納得できそうなものであった。

 倭州にもだんだんと調子を上げる戦士は存在していた。そういう人間は本格的な戦いが始まる前に充分な準備運動をしていた覚えもある。

 アラドが言うには、彼もそのタイプ。一戦目と先ほどの立ち合いを比べれば、なんとなく理解できなくはない、か。

 それを教えてくれたのは、戦いにフェアを求めるアラドという人物の人柄を物語っているようであった。

 きっと、変に挑発的な行動をとって永常の冷静さを奪うような事はしたくなかったのだろう。

 彼なりにこの勝負には本気でいる、という事だ。

 ならば先ほど逆上したことは忘れよう。

「太刀雄と呼ばれたあなたの言葉、信用しましょう」

「よし、なら仕切り直しだ」

 永常の返答を受け、アラドも剣を構える。

 お互い、腹に一物抱えることなく、正々堂々と剣を交えられるようになった。

(これが彼のあだ名、太刀雄の由来ということか)

 なるほど、スパっと気持ちの良い男ということだ。


 それはともかく、だ。

 今見せたアラドの身体能力を見るだに、永常の脚力自慢など自慢の内にも入るまい。

 フットワークで翻弄するのはもう無理だろう。

 そして、下手に大振りの攻撃も悪手だ。隙を突かれてカウンターを喰らうのがオチである。

 ならばどうするか。

(虚を突いた上で、こちらの本領で戦う……か)

 まだまだ奥の手を隠している永常。

 次の一手で勝負を決める。その覚悟を固めた。

 そんな永常に対し、アラドの立ち振る舞いは静かなものだった。

 最初と同じように片手中段に剣を構え、両の足を地面につけたまま永常を見据えている。

(アラドラド卿は、こちらが初手と同じく、真正面から突進して背後に回ろうとしても、おそらくは引っかかってくれないだろう。……ならば)

 戦法をあらかた想定し、脳裏に浮かんだビジョンが薄れないうちに、地面を蹴る。


 二度目と同じように、直線的な突進。

 両手脇に剣を構えた永常は、剣を寝かせたまま、滑るようにアラドへと近寄る。

(しかし、先ほどより勢いがない、か)

 永常の突進力に、先ほどのような勢いはない。

 剣を前に向けていないことからも、単なる突進ではないのだろう。

 さらに言えば、先ほどと同じようなカウンターを構えても、易々と対応されてしまうであろうスピード感。

(ならば、こちらから打って出るか)

 これまでほとんど後手に回っていたアラドが、無遠慮に一歩、前に出る。

 体勢の低い永常に対し、その間合いに入った瞬間、大上段から叩きつけるように剣を振り下ろしたのだ。

 だが当然、永常もその剣に身をさらすわけもない。

 身体をひねって進行方向を曲げ、腕を畳んで小振りに、剣を薙ぐ。

 大振りは避ける、との腹積もりであった永常だが、しかし、これにはあまりにも殺意が乗っていない。

(何かの前振りか……受けて至近距離を維持するのはまずいかもしれん)

 アラドの咄嗟とっさの判断により、永常の薙ぎの一撃は受け流しながらも後方へ退く。

 勢いのベクトルを変えられた永常は、少し体勢を崩したものの、アラドが警戒して退いたことにより窮地を脱する。

(まだ、攻め続けろ……ッ!!)

 たたらを踏みかける足に力を籠め、アラドを追いかけるようにして一歩踏み出しつつ、足元をさらうように低く、低く薙ぎの一撃を放つ。

(あまり舐められているわけにもいかんな)

 二連続で永常の攻撃に、殺意が乗っていない。

 これを看過すれば永常が調子に乗って攻めを継続するだろう。

 それを咎めるためにも、アラドはここで攻勢に出る。

「……おっ!?」

 足元を薙ぎ払おうとした剣が、急に動きを停止した。

 剣の腹が、アラドによって踏みつけられたのだ。

 それは永常にとって、致命的な隙であった。

 アラドが薙ぎを回避し、永常が剣を振り抜けることが出来れば改めて構えなおすことも出来ただろう。

 だが、腹を踏みつけられた剣の切っ先は地面に刺さり、急停止した剣に引っ張られて永常もバランスを崩している。

 すぐに体勢を整えることも難しく、次に降りかかってくるアラドの攻撃に対応することは出来ないだろう。

「覚悟ッ!」

 そこへ容赦なく、アラドが振り上げた剣が襲い掛かる。

 永常はその一撃に晒され、そのまま試合終了――


 とはならなかった。

「……ッ!」

 アラドの足が、急に支えを失ったようにぐらつく。

 永常の握っていた剣が、パタン、と地面に倒れたのだ。

 しかし、それでもアラドの剣閃がぶれる事はなく、永常を捉えるはずだった。

 だが、そこに永常はいない。

(剣を手放したのか……!?)

「こちらですッ!!」

 素早い歩法。

 身体を鋭く回転させ、軽やかなステップにより、円を描くようにしてアラドの背後へと回った永常。

 地面を叩き割るかのような強烈な震脚しんきゃくを踏み、次の一撃へ全体重を乗せる。

 永常が放ったのはアラドの背後へ向けた、強烈なこう。雑な言い方をすれば体当たりである。

 これは完璧にアラドの意表を突いた一撃だっただろう。アラドは永常の行動を予測することも出来なければ、当然、それを回避することなど不可能。

 そして強烈な靠は一撃で相手を仕留めることも可能な程の衝撃を持っている。

 回避を許さぬ必殺の一撃。

 これこそが永常の最後の切り札でもあった。


「ぐっ……ッ!!」

 狙い通り、それは完全にクリーンヒットした。

 アラドの背中に目掛けて、強烈な靠が完璧に入ったのである。

(……なのに、なぜ!!)

 永常の中にあった手ごたえは、人にはなったそれとは全く違う。

 まるで、巨大な壁に体当たりしてしまったかのような、そんな錯覚を覚えたのだ。

 何せ、アラドは全くよろめいてすらいないのだ。

(馬鹿な、私の一撃は完璧だったはず! あの靠を受けて、微動だにしないなど……ッ!!)

 信じがたい現実を受け入れられなかったその一瞬。

 隙が出来たのは永常の方になった。

「なるほど、守士の力、確かに実感した。奇策を打つ機転の速さ、誰をも打ち負かす剛拳ごうけんの破壊力、実に見事!」

「……なっ!」

「だが、俺の方が強いッ!!」

 振り返りざま、アラドがその暴力的な腕力に任せ、剣を思い切り振るう。

 びゅうん、と風を斬る音と共に、目にもとまらぬ速さで永常へと振るわれたその剣は、次の瞬間には木端微塵に爆ぜていた。

 靠の残心状態であった永常は、ほとんど防御を取ることも出来ず、剣をまともに受けてしまったのである。

 だが、そこは永常も守士。反射的に身を固め、ダメージを最小限に抑えようとしたのだろう。

 鍛え抜かれた守士の鋼の肉体と、数多の戦場を潜り抜けた戦士の剛腕。その間に板挟みとなった剣が最初に悲鳴を上げたのだった。

 訓練用とは言え、硬い木材でもって作られた木の剣は、ちょっとやそっとではヒビも入らないはずであったが、両者の極限まで鍛え抜かれた力と力の狭間にあって、易々とその身を砕いたのである。

 破裂音と、散らばる木片。そこには想像を絶するほどの力を感じさせた。

 はじけ飛んだ木の剣によって、幾分か緩和された衝撃であったものの、永常の身体を吹き飛ばすのに充分であった。

 空中を舞った永常は、それでも何とか受け身を取り、被害を最小限にとどめる。

 しかし、すぐに起き上がろうとしたが、足に力が入らず、そのまま地面に手を突いた。

「くっ……何という怪力……」

「これで一勝一敗だな」

 信じられないものを見たような永常に対し、アラドは不敵に笑った。


「そこまでです」

 さぁ、ここから仕切り直し、と言うところで、両者の間にワッソンが入った。

「なんだよ、ワッソン。どうして止める?」

「これはお互いの力量をはかるための模擬戦であったはずです。お互いに、力量を把握できたでしょう」

 そう言われて、アラドは『あぁ』とため息をついた。

 これが模擬戦である事をすっかり忘れていたらしい。

「それに、これ以上続ければ、どちらか、あるいは両方に深刻なケガが発生しかねませんからね。まだルヤーピヤーシャの旅は始まったばかりなのですよ」

「それもそうだな……。ということだが、永常。それでいいか」

「は、はい」

 アラドからの一撃が抜けきらないのか、ようやくといった体で起き上がる永常も、そう答える。

 必殺の一撃を受けられ、あれほどまでにシャンと立たれては、永常も少しプライドに傷がつくほどであったが、それでもアガールスの筆頭領主の器を見た、という気持ちにもなる。

(私も、もっと精進しなければ……)

 倭州から出たことで、さらなる強者と出会うことが出来た。

 まだ年若く、経験も浅い永常にとって、貴重な経験となっただろう。


****


「姫さん、永常の晴れやかな顔、見えるかい?」

 決着のついた二人の様子を見て、グンケルが鎮波姫に語りかける。

 それを聞きつつ、鎮波姫は黙ってうなずいた。

 二人の様子を見るだけで、今回の悶着の真意が見えた気がしたのだ。

「アラドラド卿は後に禍根を残さぬよう、配慮してくださったのですね」

 いくらアラドがバカだったとしても、永常との立ち合いを回避してそのまま旅を続けることはいくらでも可能だったはずだ。

 しかしそれをせず、あえて永常とガチでやりあったのは、永常に『納得』させるためでもあったのだ。

「あのまま旅を続けてりゃ、永常もアラドに対して一物抱えたままになる。アラドはバカだからそういうの見過ごせねぇんだよな」

「そこまで察せないとは……私もまだまだ未熟でした」

 今回の勝負、鎮波姫は単なるケンカぐらいにしか考えていなかった。なんなら、結果がどっちに転がろうとも最終的にムードは悪くなるだろうとすら思っていたのだ。

 しかし結果はまた区別のモノとなった。

 それはアラドも永常も武人の気質を持っているから、という所が理由として多分に含まれているのだが、武人の国倭州から来た姫であれば、そのあたりは理解しておくべきであった。

 アラドの事を、そして永常の事を充分理解できていなかった。

 それが少し悔しい。

 それともう一つ。

「まさか、永常があれほど圧されるとは……」

「姫さんも意外か?」

「意外なのはアラドラド卿の頑丈さです。守士の攻撃をまともに受けて、あれほどピンシャンしているとなると、世界は広いのだと思わされます」

「くく……姫さんはわからないかもしれないが、アラドのヤツ、結構効いてるぜ」

「そうなのですか?」

「アイツ、その場から動かないだろ? 動かないんじゃなくて、動けないんだ。いつものアラドなら永常に手を差し伸べるくらいするだろうよ」

 確かに、グンケルの言う通り、アラドはその場から動いていない。

 それは永常から受けたダメージの結果なのだ。

 まともに歩こうとしたなら、きっとふらついてしまう。それを見せるのを良しとしていないのだろう。

 ある程度ダメージが抜けるまでは、気張って直立不動を続けるだろう。

「それなら、倭州の意地も見せられたということになりましょうか」

「ああ、正直驚いた。あのアラドに一撃決めて見せるんだ。それ以上に、一戦目は確実に永常が上を行った。アラドにとっても学びだっただろうさ」

 永常が強者と出会い、さらなる成長を決意したのと同じく、アラドにもまた未知の強者との立ち合いでの学びがあった。

 軽装で鎧武者との戦闘を想定した永常の戦い方は、アガールスでは見られない考え方である。

 おそらく今後、この知識はアガールスへと持ち帰られ、研究もされていくだろう。

 異文化コミュニケーションが生み出した、文化の発展である。

「俺も傍から見ていて勉強になった。永常の歩法、かなり特徴がある。身体を回転させながらの移動は、鎧を着ていながらだと難しいが……ふーむ」

「グンケルさんにも学びがあったようですね。……私はお二人の手当てでもお手伝いしましょうか」

 考え込むグンケルの邪魔をしないように、鎮波姫は模擬戦を行った二人の手当てを行おうと歩き出した。

 先に動いていたミーナはすでに永常に術を施していたので、ならばアラドに、と足を向けたのだが……その時。


『マオウ ノ ウツワ コイツ カ!!』

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