近接主義の導き
羽生先生の残した不穏な言葉が気になりつつも、本日のポイントミッション『外周 2』をしっかりとこなした。
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【本日のポイントミッション】
毎日コツコツ頑張ろう!
『外周 2』
英雄高校の敷地を外周する 15/15
【報酬】
3スキルポイント獲得!
【継続日数】42日目
【コツコツランク】ゴールド
【ポイント倍率】3.0倍
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15周とはいえ、いまの俺は敏捷10,000の足を持っている。
まだ日が昇りきらぬうちにランニングを終えて、気持ちよく寮に戻る。
さてどこにポイントをふりわけようか。
━━━━━『スキルツリー』━━━━━━
【Skill Tree】
ツリーレベル:5
スキルポイント:3
ポイントミッション:完了
【Skill Menu】
『応用体力』
取得可能回数:4
『発展魔力』
取得可能回数:3
『応用防御』
取得可能回数:4
『発展筋力』
取得可能回数:2
『発展技量』
取得可能回数:4
『基礎知力』
取得可能回数:5
『基礎抵抗』
取得可能回数:5
『応用敏捷』
取得可能回数:1
『基礎神秘』
取得可能回数:5
『応用精神』
取得可能回数:2
『ペペロンチーノ』
取得可能回数:3
『拳撃』
取得可能回数:1
『近接攻撃』 NEW!
取得可能回数:1
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ポイントミッションをこなしたことで、新しいスキルがまた取得可能になっておるわい。
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『近接攻撃』
アクティブスキル
近接攻撃の威力を強化する
【コスト】MP200
リスクとリターン
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これもうスキルツリーくんが近接の導きを与えてますね。
完全に理解しちゃったよ。道が見えるもん。
流石に『拳撃』+『近接攻撃』のパーツをスキルコンボに組み込んだら、『
「まあなにごとも試してみないとわからないか」
俺は寮に戻ってシャワーをあび、ウキウキの気分でスキルポイントをふりわけた。
本日解放したスキルは『拳撃』『近接攻撃』『発展魔力』である。
ステータスは以下のように進化した。
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【Status】
赤谷誠
レベル:0
体力 1,000 / 1,000
魔力 19,,400 / 30,000
防御 1,000
筋力 30,000
技量 10,000
知力 0
抵抗 0
敏捷 4,000
神秘 0
精神 3,000
【Skill】
『スキルトーカー』
『応用体力』
『発展魔力』×3
『応用防御』
『発展筋力』×3
『発展技量』
『応用敏捷』×4
『応用精神』×3
『かたくなる』
『やわらかくなる』
『くっつく』
『筋力で飛ばす』
『筋力で引きよせる』
『とどめる』
『曲げる』
『第六感』×3
『瞬発力』×3
『筋力増強』×3
『圧縮』
『ペペロンチーノ』
『毒耐性』
『シェフ』
『ステップ』×2
『浮遊』
『触手』
『たくさんの触手』
『筋力で金属加工』
『手料理』
『放水』
『学習能力アップ』
『温める』×4
『転倒』
『足払い』
『拳撃』
『近接攻撃』
【Equipment】
『スキルツリー』
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『発展魔力』の解放は近頃のMP消耗の激しさを考慮した結果である。
いろいろできるようになっているが、MPが足りてない感じは日に日に増している。
さっぱりした気分のまま訓練棟へと向かう。
階段をおりて訓練場の扉をあけ、トランクを置いて、隅っこにある特殊コンクリートプレートを重ねて並べていく。
「こんなもんか」
だいたい10枚ほど垂直に重ねてみた。
これは瓦割り方式だ。
今までは、水平に一定間隔をあけて並べて、遠くから撃ってその威力を検証したが、それだと近距離攻撃と、遠距離攻撃を比較するのは難しい。
なので今回はコンクリートプレートをすべて密着させた状態で、瓦割りのように上から攻撃することでその比較をしようと考えた。
『浮遊』で体を浮かせ、地面を蹴って、ふわっと浮きあがり、天井に着地して『くっつく』で体を安定化させる。
天井から地面のコンクリート垂直重ねへ『
『筋力増強』×3+『筋力で飛ばす』+『圧縮』+『とどめる』
甲高い悲鳴をあげた『
近づいて効果を調べたところ、7枚目まで貫通しバキバキに破壊したうえで、8枚目にめりこんでとまっていた。
次は拳の検証だ。
同様に10枚の特殊コンクリートプレートを瓦割り方式で垂直につみあげていく。
ぴょんっとコンクリートプレート上に飛び乗る。特殊コンクリートプレートは、横幅1m。高さは170cmくらいあるので、上に乗って足元を安定させて検証するこができる。
実戦で可能かは別として、物理攻撃力の最大をだすことに注力すればスキルコンボは以下の通りになる。
『筋力増強』×3+『瞬発力』+『とどめる』+『拳術』+『近接攻撃』
足元の特殊コンクリートプレートを思い切りぶったたく。突き刺すように。穿つように。
『
一瞬の静止。『とどめる』により運動エネルギーの蓄積が発生し、それはすぐに臨界点を迎えて解放される。
俺の足元が弾け、砕け、衝撃波に俺はふきとばされ、天井まで打ちあがり、背中から叩きつけられていた。
「ぼへえ……ッ」
血を吐きながら、地面に戻ってきて、また身体を打って、2回痛い思いをしながら、なんとか身を起こす。
積み重ねられたコンクリートプレートは飛散し、舞いあがってパラパラと降り注ぎ、訓練場の床には亀裂が走り、クレーターが出来上がっていた。
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