書き散らしのようなもの
シュガースティ
宵闇
特別になりたい。
そうありたいことは誰しもが考えることだろう。
誰かに好かれたい、愛されたい、認められたい、尊敬されたい。
『今の世は承認欲求が満ち溢れていて、誰もが表現して可視化できる時代だ』と評する者もいる。
確かに、今やSNS等ツールを使えば、多岐にわたる表現者は無数にいる。自己表現を尽くして色んな人に見てもらいたい、共感して欲しい人が溢れている。
だが、本当にそうなのだろうか。
レッテルをベタベタと見せびらかす為だけのものじゃないのか。
キラキラしている表現者の姿を見るだけ、共感、疑似体験をして満足した気になりきってる。
省エネルギーで日々をただ何となく過ごしたいけど、何か誰かの特別になりたい。だけど、普通から外れてまで特別にはなりたくない。
なるほど、贅沢な願いだ。だが、そんな人が大半だ。
では何故普通を捨てて、特別を選べないんだ。
今を捨てるのが怖いんだ。知らないことを知ることが怖いんだ。いままでを否定されるのが怖いんだ。
自らのエゴで溢れかえって溺れてしまいそうな、醜い私が襲いかかってくるような。猛烈な自己嫌悪にウンザリするも、それは引く気配を知らない。
全て自分で考えて、行動して、動かなかった結果が今
どちらがいいとか正解とかおそらく無いのだ。
どちらが私にとって後悔が少ないのか、どれほどの自信を持って行動しているかの違いなんだ。
そう、自信なんだ。
「私には自信がない」
だからこそ、ひとつひとつの行動に長考が必要になるんだ。
自信をつけることって果てしなく難しい。
自信を自身たり得るものにするのは経験と多くの成功体験が必要だと思う。
でも、自信がない人には失敗経験が圧倒的に多い。
仮に自信があったとしても、それらは全て根拠のない自信しかないのだ。
「そう、それが私だ」
根拠のない自信を振りかざして、失敗すればまわりを振り回す。そして、その失敗に対して楽観的な落ち込みに見せかけて、普通に落ち込む、そんな自分に猛烈に自己嫌悪する。鬱になる。最悪な自己中心的なやつ、それが私。
「……ッほんと、救えない」
心で叫んだ被害妄想も自己嫌悪も自信がないのも全ては私自身が考えすぎて、考えすぎて、ぐちゃぐちゃになって何も出来なくなっているだけで……
普通の人がある程度で考えて行動に移すエネルギーと
私の様な人が考えて、考えて、考えているエネルギーは多分一緒なんだ。
そして、私は考えることにエネルギーを使い果たし、だから行動に移せないんだよ……
目を瞑り、寝ることさえ暑苦しい。そんな夜だった。
書き散らしのようなもの シュガースティ @siyuggasa
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