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正義という大義名分があれば、人はどこまでも残酷になれる生き物なんですよね。
芙蓉ちゃんが三人にしたことは、彼女にとっては「正義」だったんでしょう。
ぬばたま様から責めを負っているのは、きっとそこでしょうね。
過去エピソードのお鈴についても、秩序を乱す存在である彼女を虐げることは「正義」だった。
誰しもが犯し得る過ちですね……
作者からの返信
おっしゃる通り、正義ほど人を狂わせるものはないですよね。大義名分があれば、内的な動機がなくても外に理由がどんなことでもできる。
芙蓉ちゃんがしたことは、確かに彼女にとっては正義だったのかもしれません。
そしてその正義に縋りたくなった気持ち、理由。そこに鍵があります。
お鈴のエピソードも、おっしゃる通り人が狂った理由はそこですね。
さて、これからどうなっていくか。
ごきげんよう、芙蓉さんの内心での告白。前話まではひょっとしたら追い詰められた芙蓉さんが自分が企んだことだと信じ込んでしまっているだけか、とも思っていたのですが、彼女が嘘をついたと言っているそれらは本当に芙蓉さんがやったことなのでしょうか? 何も信じられないような、そう、芙蓉さんのモノローグさえ信じられない状況で、彼女が必死になって認めようとしない「真実、彼女が犯した罪」は別にあるように思えてなりません。
木山先生のここでの態度、そしてそれまでの薬井くんや西本さんの態度、芙蓉さんの周囲にいる人々は、芙蓉さんに絡むと状態異常になってしまうような、語り手の芙蓉さん視点で進む物語で、彼女を取り巻く全てが異常な状況。
これがこの物語の怖さの本質のようにも思えてきました。
作者からの返信
ごきげんよう、本作、「信用できない語り手」とモフェットさんの『謎のカード』をごちゃまぜにしたような感じになってますね(どちらも好きなのでその影響でしょう)。分かりにくかったら申し訳ない……。
彼女が嘘をついたと言っていることは本当に彼女がやったことです。彼女は合阪さんを嵌めて赤須さんを突き落として昼川さんを閉じ込めてます。彼女が犯人。
そしておっしゃる通り、彼女が否認している案件はもう一つあります。それが罪です。
モフェットの『謎のカード』、ご存知なければぜひ。芥川龍之介の『藪の中』みたいな面白い作品です。
やっぱりそうだった。
でも、これだけなら芙蓉さんが呪われる理由にはならない。
水堂さんは、なぜ身を投げなければならなかったのだろう。
作者からの返信
こういう流れ嫌いじゃない? ならよかったけど、一部界隈にはこのような「信頼できない語り手」を毛嫌いする人たちもいまして……。
日諸さんもそろそろ真相が分かってきたか……?