感情理論は駅から月の裏側まで君と。
根暗木 爐維音
第1話 おるだけで、
『あの丘登って皆既日食?月食?見に行ことかクラスの人が言ってたけど』
あまりにも行く気のない口調で彼は言った。
まぁ私も行く気がないのだが、
何と言っても憧れの存在の人のアカウントが
朝乗っ取られていたからだ。
気になってしょうがない。
///////////////////////
なんだかんだ思い、
冷たい風に慰められながら気になって
向かうのも私だ。
駅のベンチに座り向こう側が
まだかとスマホ片手に家族で空を観ているのを
またそれを眺めながらも私はこの歌を聴く。
思い出の曲だ。
私はいろんな活動をしてきた。
様々な経験をしてきた。
彼に遭う夢を叶えるまでは私は活動を辞めない。
彷徨い続けてもいつかはその場所に行けるよう、
そして活ける様に。
私は言われて気付いた事には
納得するまで考える。
いつも耐え切れず『死』という言葉が漏れる。
すると、簡単に死とか言うやつ嫌いと
眼の前で言うやつが居た。
そいつのほうが嫌いだ。
そのときまでにどんな思いがあって
言っているかも訊かず知らず必ず人を
気付ける事を言うやつの方が嫌いだ。
命の無駄使いは絶えない。
よく生きる価値の無いと言われるが
生きる価値がない人は死ぬ価値もない。
生きる価値がある愛される人だからこそ
みんなから
愛されたまま哀しまれ時が過ぎて行く。
その考えをそのまま感じるか
生きる価値も終わらせる価値もないと
感じるのか、。
あの人が居る道があれば遠回りする
そんな人生。
もしもこの駅にあの頃に戻れる電車が来るなら、
でも戻れても何も達成できない自分だが
望みさえ欲しい。
ただ風に流されそうな非力な感情で祈るばかり。
感情理論は駅から月の裏側まで君と。 根暗木 爐維音 @orale_Loiene
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
フォローしてこの作品の続きを読もう
ユーザー登録すれば作品や作者をフォローして、更新や新作情報を受け取れます。感情理論は駅から月の裏側まで君と。の最新話を見逃さないよう今すぐカクヨムにユーザー登録しましょう。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
関連小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます