第4話 私の知ったところではないけど

結局、


数日後


サラウは


実家に戻ってきた。






「ぁんぁなんぁが、



 しぁわせにぁれぁいよ!」




だから、何を言ってるか


わからないけど。






お生憎様。


私は幸せになるわ。




私は


優しく微笑むクルス様のもとに



駆け寄った。




「寂しかったです。クルス様。」




「ぼくもだょ、ぁミナ。」




前国王時代に


大量の賄賂を送ることで


地位を得ていた父は


失脚した。





サラウは


必死で


よりより婚約者を探したようだが、



力を失った父では


良い婚約者を見つけることなど



できなかった。




サラウは結局、


婚期を逃して


今も実家で威張り散らしているらしい。





まぁ、


私の知ったことではないけど。


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難聴の私から継妹は婚約者を奪っていきました。それは、私のすべてだったのに。 皐月ふう @fuchan22

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