金髪不良と金髪お嬢様
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「なぁ、次郎。お前、会長の事をどう思ってる?」
「……高橋、藪から棒になんだ?」
ある日の昼休みの教室。ここ
登校中にコンビニで買っていた総菜パンを黙々と齧っていた彼に話し掛けてきたのは、友人であり同じ二学年の生徒、そしてクラスメイトでもある
明るめの癖毛掛かった茶髪に、人懐っこい表情と愛嬌のある顔立ちをした彼は見た目通りに誰からも好かれる人気者ではあるが、同時に非常に軽い性格をしている為か、一部の女子からは軽薄だとよく思われていない節もある。
しかし、本人はそんな事は気にせず、寧ろそういった扱いをしてくる女の子達に対して可愛いとさえ思っている程である。
そして彼は異性であれば簡単に落とせてしまえそうなニヤリとした煌めく笑みを浮かべながら、次郎の方へと近づいてくる。そしてその肩にへと手を乗せると次郎の隣にある椅子を引いて腰掛ける。
「いやさー、実はちょっと気になっててよぉ」
「……それで、俺の答えを聞いて一体何をするつもりだよ」
次郎は智也の質問に対して露骨に警戒心を露わにする。
「おいおい、別に俺は変な事なんて考えてねぇぞ」
「信じられるか」
「いや、信用無ぇな、おい!」
「日頃の行いが悪いからだ」
「あ~はいはい、悪かったよ。ま、でもあれだ。俺は純粋に周りからの評価を知りてぇんだよ」
「周りからの?」
怪しげな目を向けてくる次郎に対して智也は両手を合わせて謝罪の意を示しつつ、話を続ける。
「ほら、俺って結構モテるじゃん」
「自分で言うのか」
「事実だしな。んで、それなりに色んな奴と付き合ってたんだけど、こう、何かが足りなくてよ。それが何なのか分からなかったけど、最近ようやく分かった気がするんだわ」
「分かったって何がだよ……」
突然語りだした友人に対し、次郎は訝し気な視線を送る。そして智也はこれ以上ないぐらいのキメ顔を作り、こう告げた。
「つまり、どんな相手よりも、うちの学園の会長である
「……」
余りにも自信満々な様子の友人の姿を見て、次郎は思わず閉口してしまう。
「で、いざ会長を狙おうとして、実際にどれだけの恋敵がいるのかを調べている所だったりする」
「……なるほど」
智也の話を聞き終えた次郎は呆れた様な溜息を吐くと、そのまま黙り込んでしまう。
「それでさ、お前も会長の事を狙ってたりすんの?」
「……悪いが、そういった事は一切無い」
次郎は少し間を置いて答えると、再び食事を再開し始める。すると、その様子を見た智也は意外といった顔をする。
「え、マジで?」
「まあ、良い奴だとは思うけど……それだけだ。それ以外は特に何とも思わん」
「うっわ、つまんねぇ反応! もっと食いついて来いよ!」
智也がつまらなさそうに声を上げると、次郎は苛立ちを覚えて眉を顰めて彼を睨む。そんな彼の反応を見た智也は楽しげに笑うと両手を上げて降参の意を示した。
「悪い、悪かったって! 怒るなって!」
「うるせぇ。それに、そういった話をしたいなら他を当たれ」
そう言いながら次郎は齧っていたパンを机の上に置き、それから乱雑に自らの頭を掻いた。
山田次郎は所謂不良と分類される男であった。髪の色は金色に染めており、目つきも鋭く、体躯もそれなりに鍛えられている為に見た目だけでも近寄り難い雰囲気を放っている。更に言えば口も態度も悪く、周りの人間に対して喧嘩を売る様な真似ばかりしていた。
しかし、次郎は決して頭が悪い訳でもないし、性格が破綻している訳でもない。寧ろ、根は真面目であり、困っている人は放っておけない性格をしている。
ただ、自分が不良と呼ばれるような存在である事を否定しようとしない。周りが自分をどういう風に思おうが構わないといった様子を見せているのだ。
「でもさ、会長ってさ、すげえ美人じゃん。それでいて成績優秀、運動神経抜群、才色兼備で非の打ち所がないっていうか、とにかく完璧超人みたいな人だし。普通だったら付き合いたいとか思わないか?」
「……」
「いや、マジでごめん。謝るから無言で睨むの止めてくんね?」
黙り込んだまま、ジッと鋭い視線を向ける次郎に対して智也は苦笑いを浮かべた。
「……俺はそういうのにはあまり興味はないな。それに仮に付き合えたとしても、あの女と俺が釣り合うとは到底思えないしな。何より、付き合うのが面倒だ」
そう言いながら次郎は再びパンを手に取ると、残りを一気に食べ終える。そしてそれから智也との会話に出てきた会長の事を頭の中で思い浮かべた。
スタイルも非常に良く、成績優秀、スポーツ万能で誰に対しても優しく接する。まさに完璧人間と言える人物だ。これだけでも彼女がいかに優れた人物であるかという事が分かるだろう。
しかも、彼女の凄さはそれだけには留まらない。彼女、というよりは彼女の家庭に関する事ではあるが、四条雪乃の実家はこの国有数の大企業である四条グループの社長令嬢なのだ。
つまり彼女は大企業の社長の娘という立場の人物であり、学校では成績優秀を修めた上に生徒会長を務め、男女問わず周囲からの信望を集めている。
その人気ぶりは学校だけに留まらず、彼女の実家の会社や、他の企業のお偉いさん達からも信頼されている程だ。
だが、次郎はその事実を知っても特に何も感じていなかった。確かに彼女は魅力的な女性で、彼女に好意を抱いている男性は多いだろうと次郎は考えている。
しかし、次郎自身は彼女の事が好きという訳ではない。寧ろ、彼女の事は苦手意識すら抱いている。それは何故か。理由は単純明快だ。
(あんなのと一緒にいたら絶対に疲れるに決まっているだろ)
次郎は心の底からそう思っていた。四条雪乃は素晴らしい人間ではあるが、そんな彼女と一緒にいたらどうなるか。釣り合う人間であれば別かもしれないが、彼女との差を感じて精神的に疲弊してしまうだろう。
だからこそ、次郎は彼女の傍に居たいとは思わない。周りの男子の様に付き合いたいとも思わないのだ。
「まあ、お前がそう言うのも分からなくはないかもだけど。でも、会長って告白された回数もかなり多いみたいだし。会長の事を好きな奴も多いんじゃないか?」
「それは単に顔が好みだから好きになったってだけだろ。所謂ミーハーって奴だ」
「ははっ、そういうもんかねぇ。……っと、噂をすれば何とやらだ」
そう言って智也は教室の入り口に視線を向けた。その言葉に釣られて次郎もそちらに目を向けてみると、そこには一人の少女の姿があった。
艶やかな長い金髪を靡かせながらこちらに向かって歩いてくる美少女。その美貌とプロポーションは正に芸術品と称しても過言ではない程のものであり、すれ違った男性は皆一様に見惚れてしまうであろう。
また、身に着けている制服の着こなし方にもセンスがあり、まるでモデルの様であった。そして、何よりも目立つのがその表情だった。
笑顔を絶やすことなく常に柔和な微笑みを浮かべているのだが、その瞳の奥からは強い意志を感じさせるものがあり、見る者全てを魅了する力がある。
それに加えて、彼女の纏う雰囲気が周囲に安心感を与えてくれるので、つい傍に居たくなってしまう。
そんな魅力を持つ雪乃が教室に入ると、自然と生徒達の注目が集まる。その中には次郎も含まれていたが、彼は雪乃と目が合わないように顔を背けた。すると、その様子を見ていた智也がニヤニヤと笑みを浮かべ始める。
「おいおい、何とも思わないじゃなかったのかよ」
「うるせえよ」
「へいへい。まあ、お前がどんな気持ちでいるのかは知らんけどさ、折角なんだし少しぐらいは見てみた方が良いんじゃないの?」
「はぁ……、勝手にしろ」
次郎が呆れた様に溜息を吐きながら呟くと、智也は笑みを深めて再び雪乃の方にへと目を向ける。
雪乃はクラスメイトと談笑しながら自分の席にへと向かっていく。その途中で次郎と雪乃の視線が一瞬重なると、彼女は次郎に小さく会釈をする。それに対して次郎は僅かに眉をひそめると、すぐに顔を逸らした。
「うわ、本当に素っ気ねえな。挨拶してくれたんだからこっちも返せよなー。ほら、会長さんがわざわざ頭を下げてくれたのにさ」
「……別にいいだろ。どうするかなんて、俺の勝手だろ」
「うわ、出たよ。相変わらずつまんねぇ反応。もうちょっと何かあるだろ」
「うるせぇな。つまんなくて結構だよ」
次郎がうんざりした様子でそう返すと、智也はつまらなさそうな表情をした後に、思い出したかの様に口を開く。
「ああ、そうだ。そういえば聞いたか? 昨日も一人やられたらしいぜ」
「やられたって、何の事だ?」
次郎が首を傾げると、智也は意味深な笑みを浮かべる。
「あれ、知らないか? ここ最近、夜中に不良連中が襲われる事件が多発してるんだよ。確か被害者はうちの生徒や隣町の学校の奴らとかで、今のところ10人以上がやられているとか。それも全員、病院送りになってるって話だぞ」
「へえ……」
「ははっ、他人事みたいな態度だな。でも、気を付けた方がいいと思うぜ。もしかしたら、次はお前が狙われるかもしれんからな」
「……俺なんかを襲っても、何の意味もないだろ」
「いやいや、分かんねぇよ。案外お前に恨みを持っている奴が暴れてたりするかもよ?」
「恨みを持っている奴……か。特に思い当たらないな」
「いやいや、それってい過ぎてどいつの事か分からないだけじゃないの?」
「……だとしたら、俺は随分と恨まれていた事になるな」
次郎はそう言うと、大きく溜息を吐き出す。そして、そのまま机に突っ伏して眠り始めた。
智也はそんな次郎の様子を見て苦笑いを浮かべた後、自分の席に戻っていった。
そして、授業が始まるまで眠ろうとした時、ふと先ほど智也が口にしていた事件について考え始めていた。
(不良共をぶっ飛ばしている謎の人物……か。一体、どんな奴なんだろうな)
智也の話を聞いた限りでは、その人物は相当腕っぷしが強いのだろう。もしくは実行犯が複数人いて圧倒をしているか。そして、その人物の素性は全く分かっていない。
だが、もし仮にその人物が自分を狙っているのなら、それはそれで都合が良いかもしれない。自分が被害に遭う事で他に被害に遭遇する人が減り、更には犯人の正体を暴ける可能性があるからだ。
(ただ、相手の強さがどれぐらいのものかがはっきりとはしないが……まあ、その時はその時に考えるとしよう)
そう結論付けると、次郎は静かに瞼を閉じる。そして次の授業が始まるまでの間、睡眠に耽るのであった。
◆ 放課後
ホームルームが終わってからしばらくして、次郎が自分の席で携帯を使って情報を調べていると、不意に校内放送のチャイムが鳴り響く。
『2年B組の山田次郎君。至急、生徒会室に来て下さい』
「呼び出し……? しかも職員室じゃなくて、生徒会の所だと?」
次郎は不思議そうに小声でそう呟く。そして、放送の内容に疑問を覚えながらも手荷物を鞄に纏めると、それを持って教室を後にした。
「おい、次郎。お前、一体何をしたんだよ」
次郎が廊下に出るなり、まだ教室に残っていた智也が次郎の後ろから声を掛けてくる。次郎はそれに軽く肩をすくめた。
「知らん。何もしてない。多分、お前が想像してるような悪い事はしていないはずだ」
「ははっ、そうか。でも、呼び出されたって事は、それなりにやばい事をやったって訳じゃあないか?」
「まあ、普通に考えたらそうだが……。しかし、何でこんなタイミングで呼び出しを受けたのか」
「さあな。まさかとは思うけど、昼に話した暴行事件の容疑者に思われているとか……いや、ワンチャン可能性あってもおかしくはないな」
「……流石にそれは無いだろ。まあ、行ってみれば分かるだろ」
次郎は溜息交じりに呟くと、教室を後にして生徒会室にへと向かっていく。その道中で何の用で呼ばれたのかを改めて考えるが、全くと言って良い程に心当たりが無かった。
「……考えても仕方がないな。直接聞いてみるか」
次郎は頭を振った後、思考を切り替えて目的地である生徒会室の扉の前に立つ。そして、2回ノックをした後、「失礼します」と声を出して入っていく。
生徒会室は普段学習をする教室ほどでは無いがそこそこの広さをしており、両サイドの壁側に書類や備品類を収納する棚が置かれ、中央には長テーブルが並べられており、その上には書類の束が積み上げられている。
そして奥の方には手前に置かれている長テーブルよりもしっかりとした作りの大き目の机が置かれており、一目でそれが生徒会長の席であるという事が次郎にも分かった。
次郎は生徒会長用の机に視線を向けると、そこには一人の少女の姿があった。先程まで同じ教室にて学んでいたクラスメイトでもあり、この学園の生徒会長でもある四条雪乃だった。
「山田君、お待ちしておりましたわ」
雪乃は次郎の姿を確認すると、嬉しそうに頬を緩めて彼に歓迎の言葉を告げる。普通の男子生徒であればその笑顔を見ただけで恋に落ちてしまいそうになるのだが、生憎と次郎はその程度では心を揺さぶられない。
彼女の歓迎の言葉を無視しながら、次郎は室内の様子を見渡す。
「……珍しい。他の奴らは、いないのか?」
「えぇ。今日は生徒会のお仕事は特にありませんですので、皆さんはもう帰られているか、部活へ行っているはずですわ。つまり、今は私と貴方の二人きりという事になりますわね」
「……成る程」
次郎は小さく呟くと、目の前にいる彼女の姿を見つめる。
「……どうかされまして?」
「いや、何でも無い」
雪乃が可愛らしく首を傾げながら尋ねると、次郎は何事も無かったかのように平然と答える。
(けど、どういう事だ? 生徒会での仕事が無いのなら、何で俺はここに呼ばれたんだ? 個人的な用事……とはいっても、そんな事を頼まれる関係でも無いが)
次郎は内心で疑問を抱きつつも、それを表情には出さずに雪乃に要件を聞く。
「それで、俺を呼んだ理由は何なんだ?」
「あら、せっかちな方ですね。もう少しぐらいはゆとりを持って、雑談を楽しんでも良いではありませんか」
「別に楽しむつもりは無い。俺はさっさと終わらせて帰りたいだけだ」
「ふふっ、つれないお方ですわね」
雪乃は小さく笑うと、ゆっくりと立ち上がる。そして、次郎の元に歩み寄る。
「では、早速本題に入りましょうか。実は今朝、ある噂を耳にしまして……」
「噂……? もしかして、例の不良連中をぶっ飛ばしている奴の件についてか」
「ええ、その通りですわ。ご存じの通りここ最近、夜中にそうした人達が何者かに襲われているという事件が多発していますわよね」
「ああ、それなら俺も知っている」
「それについてですけど、山田君は何か知っている事はありませんか? そうした話題に詳しそうですし、例えばですけど……襲われている人達の中に知り合いがいたとか」
「いいや、特にそういう事は無い。寧ろ、俺もその事を聞いたのは今日の昼ぐらいだからな。その噂についてはあまり詳しくは無い」
「そうですか……それは残念です」
雪乃は本当に残念そうな表情を浮かべる。そんな彼女に対して次郎は僅かに眉根を寄せた。
(どうしてそんな事をこいつが気にする必要がある? ただの暴行事件なら警察に任せれば済む話だろうし、生徒会長のこいつがそこまでして足を踏み込む事もないだろ。……まさか、変な正義感をかざして自分で解決してしまおうだなんて考えてたりはしないよな)
「……? あの、もしかして私の顔に何か付いていますか?」
「……」
ジロリと睨みつけるような視線を向けている事に気が付いたのか、雪乃は不安そうに尋ねてくる。次郎は無言のまま彼女を見据え続けた後、溜息を吐き出す。
「……何も無い」
「そうですか。それでしたら、良かったです」
「それよりも、用件ってのはそれだけなのか? ただ、情報を聞きたかっただけなのか?」
「いえ、そんな事はありませんわ。それだけでしたら、あなたをこの場所に呼び出す必要はございませんもの。私がお伝えしたいのは、この事件にあなたが介入しない様に釘を刺す事です」
「……は? おい、ちょっと待て。言っている意味が分からないぞ。事件に首を突っ込むとか……何故、俺がそんな事をしなければならない。それにそんな事をする義理は無いはずだろ」
「はい、確かにその通りですわ。あなたにそんな義理はありません。ですが……あなたという人はこういった事に関わらずにはいられない方でしょう? だから、こうして忠告をさせて頂いているのですわ」
雪乃は微笑みながら、そう告げた。その言葉を聞いて次郎は思わず目を大きく見開く。
「……何を言ってんだよ、お前は。俺はただのどこにでもいる不良の一人だ。俺のどこを見て、そんな風に判断したんだ」
「ふふっ、そうやって誤魔化そうとしても無駄ですよ。私はあなたの事を良く知っていますから」
「……馬鹿馬鹿しい。そんなどうでもいい事を言いたいが為に俺を呼んだのか? だったら、俺はもう帰らせて貰うぞ」
次郎はそう言うと、視線を雪乃から外して出口の方へと歩き始める。その背中に向けて雪乃は声をかける。
「まぁ、そう言わずに。まだ話は終わっておりませんよ」
「もう十分聞いた。俺からすればもう終わった話だ」
「……そうですか。分かりました。では、山田君。最後に一つだけ……聞いてもいいでしょうか?」
「……何だよ」
次郎は振り返らずに雪乃に返事を返す。すると、雪乃は笑みを深めながら次郎に問いかける。
「山田君は今、好きな人……もしくは付き合いたい異性の方はいらっしゃいますか?」
「は?」
次郎は振り返り、雪乃の質問に呆けた顔を浮かべる。いきなり何を言われたのか理解出来ず、思考が一瞬停止する。しかし、すぐに我に返ると雪乃を睨む。
「……何の冗談のつもりだ?」
「あら、私は何もふざけていませんよ。真面目にお聞きしています」
「余計に質が悪いな。大体、何でそんな事を聞く必要がある?」
「必要だから。以外に理由なんてありませんわ。それで、どうなんですか?」
雪乃は楽し気な様子で次郎に問い続ける。彼は面倒臭そうに頭を掻くと、諦めたように答えを口にする。
「……いない。そもそも、俺は誰かと付き合う気は無いからな」
「なるほど、そうなんですか。お答えしてくれてありがとうございます」
「ふん」
次郎は雪乃に背を向けると、そのまま生徒会室から出て行ってしまう。その彼の後ろ姿を眺めていた彼女はクスッと笑うと、椅子に腰かける。
「……やはり、予想通りの回答でしたね」
雪乃の呟きは誰に聞かれる事も無く、生徒会室に響く。その表情には嬉し気な雰囲気が浮かんでいた。
◆◆◆
最後まで読んで頂きありがとうございました。
もし面白い、また続きが気になると感じましたら、モチベーションの向上や励みになりますので、
★評価とフォローを是非ともよろしくお願いします。
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