編集済
美香さんがもし玉の輿にのったとしても、きっと幸せを感じ続けることはできなかったように思います。
甘いもので満たされようとした美香さんは、本当は自分の中を自分で作ったもので満たしていかないといけないことにちらっと気付いてはいたのかもしれません。
不足を感じたり痛い思いをするたびに、何が自分に必要なのか気付いていくのが正しい成長なのでしょうが、周りにそれをそっと教えてくれる人がいればとても幸せなことですよね。
頭が良くて冷たくて自分本位で他人をものにしか思っていないような人は「大嫌い」と思うのですが、未熟な人には(迷惑ではあるし、程度によっては迷惑ではすみませんが)頑張ってほしいと応援したい気持ちになったりもします。いや、迷惑をかけられた当事者だったらそんな優しい気持ちにはなれないかな……ちょっとかっこつけちゃったかもしれません。
美香さんがたくさん泣いた後、どうすればよかったのか考えて、イラナイと思って取りこぼしてきたものを今からでも少しずつ拾っていって、いつか満たされる日が来ればいいなぁと思います。
作者からの返信
チョコレートストリート様
本当に、すっごく沢山読んで頂き、ありがとうございます。嬉しいです♡
美香は、このままの美香では、どこまで行っても幸せにはなれないでしょうね。
玉の輿に乗る、という目標を達成した後に、彼女に残っているものは……と考えた時、美香もまた、被害者なのかな、とも思います。それまで母親が美香に背負わせていた自分勝手な価値観という重い荷物。それが急になくなった時、彼女は歩き方がわからなくなる。自分だけの力で歩いたことがないから。
そういう意味で、美香は全く未熟なのだと思います。でも、きっと、誰もズバッとその事実を彼女につきつけたりはしないですよね。そっと離れていくだけで。
英人は、それを敢えてつきつけた。彼は気付いてなかったかもしれませんが、それは一番彼女のためになることだったのではないでしょうか。
>イラナイと思って取りこぼしてしたものを今からでも少しずつ拾っていって、いつか満たされる日が来ればいいなぁ
本当に。私もそう思います。
美香はまだまだ若いので、これから、自分自身の価値観の中、生きていってほしいですね。そう願います。
丁寧なコメント、ありがとうございました。
あ、ついでに、『ピレネーの城』という、英人と瞳の出会いを描いた作品があるのですが、もしよかったら、是非。
(どんだけ読んでもらう気なんだ💧)
初めまして。乃々沢亮と申します。
『スィートメモリー』を拝読し美香のことが気になったので、こちらのスピンオフに飛んできました。
個人的には美香のような人を好きになったり付き合ったりは出来ないと思いましたが、でもあながち否定も出来ないと思ってました。彼女の生い立ちがそうであるならなおさらに。
頭が良いから、顔が良いから、背が高いから(スタイルが良いから)、性格が良いから…。選ぶポイントは人によって様々で、ブサ面(私も!)からすれば外見より内面で選んでほしいと思いますがそれは自由です。優秀な子を残したいという動物的本能が無意識にでも働くから○○が良い人、を選ぶのは当然だと思ってます。それを外見に求めるか内面に求めるかの違いで。
美香はお母さんの遺言もあって、極端な現実主義に走ってしまったように見えました。必ずしも悪いこととも言えませんが、そうやってもし一緒になっても関係が長く続くかどうかまでは考えられなかった。
美香は本当の自分の気持ちに少し気づいたようですね。だとすればもうお母さんに問いかけてもヒントは出てこないでしょう。
美香が本当の幸せを見つけられるよう願いたいと思います。
興味深い面白い作品を拝読させていただきました。有難うございます。
作者からの返信
はじめまして。
びっくりするくらい沢山読んで下さって、ありがとうございます。
コメントまで頂けて、嬉しい限りです。
仰る通りだと思います。動物の本能として、他に勝る者を選ぼうというのは当たり前のことなのかもしれません。
ただ、他の動物と違うところは、その勝る対象の中に、「心」の部分が存在することだと思うんですよね。
美香が英人とつきあっているときに、「話を聞いてくれるのが嬉しい」と感じたことは、彼女の今まで信じてきた価値観とは異なるものでした。それが彼女の本当の「気持ち」だったんだと思うんです。でも、その時の彼女はそれに気付けなかった。
価値観を変えるための、最初のチャンスを逃してしまったわけですが、今回、英人と再会して、やっとそれに気付けたんでしょう。
美香は、これからどう変わっていくでしょう。本当の意味で、素敵な女性になって欲しいものです。
筆者の感想になってしまいましたね(笑)。
また遊びにいらして下さい。
緋雪さん、こんばんは。
男は胃袋で掴め何て、誰も教えてくれなかったものね。
今からでも遅ない。内面から女を磨いて、振った男どもに後悔させてやれ。
これからでも間に合うという美香の人生が羨ましい。
こちらの作品も読みやすかったです。
豚の紅茶煮、ご了承くださってありがとうございます♫
明日20日に「今日のお昼何にしよ」に掲載させて戴きます。
よろしくお願いします。
作者からの返信
オカンさん、こんばんは。
ホントにそうですよね〜。自分の舌ばかり満足してたのでは、なかなか…ですよね~。
これからでも間に合う!っていうのは、若い人の何よりの強み。
自分のこれまでを省みて、しっかり自分を磨いて、いい男の人を振り向かせて見せてほしいです。
豚の紅茶煮、ご紹介頂いて光栄です。
明日、お邪魔しますね〜。
美香もかわいそうな子だったんですね。
つい悪女なんだと思い込んでいましたが、なるべくしてなったというか、母親仕込みの生き方だったんだ~
きっと見た目はいいのだから、これからどうにかなるでしょう!
私はこれからの美香人生を応援します。
作者からの返信
それぞれの人生がありますからね。
その数だけ、そうなった事情はあるのでしょう。
ただ、美香は、一回立ち止まって、「ほんとうのこと」について考えるべきだったかもしれません。そこもできないほどの環境だったのかな。
>きっと見た目はいいのだから、これからどうにかなるでしょう!
↑しほさんの、こういうサバサバ感、好きです!(笑)。
うんうん。しほさんらしいです。皆に幸せになってほしいっていうとこ。いいですね。
そうか〜、ウソなんだ。
見栄っ張りで、甘えん坊、計算高く、自分勝手。
だから全てはウソ。
自分を騙して生きてきたのだと思う。
ホントの自分に気がついた時は、手遅れ。
しかし、そんなヒトは多いと思う。
自分勝手なヒト。
そして、ホントの恋を知らないヒト。
つまりは心が未熟なまま大人になってるヒト。
私も、まだまだ未熟者だけど、そんな人を見ると悲しい。
家庭環境のせいなのは確かにある。
いろいろな負の要素がある場合もある。
でも、私は魂の弱さが根底にあるのかもしれないと思う。
子供の頃、とにかく義務教育というものがある。
そこでの学びには、魂を強くしようとするモノがある。
そういう機会があるはず。
それに気がつくか、そうでないか、それは自分自身の問題。
子供だからって言う言い訳は、オカシイ。
子供の時から、あるのだ、自分を強くし、そして魂を高めるチャンスが。
その時、目を瞑ってしまうのか、真っ向勝負するのか。
対処はどちらでも良いけど、その後、どう考えるのか?
子供の世界も大人と同じように残酷な現実があるんだから。
その時、どう考え、どう思うのか?
私には、幼稚な心のまま、大人になってしまったヒトを見ると残念でならない。
なんかウエから目線だけど、今をちゃんと生きるって事を、ミカはこれからして行くようになれたらいいなと思う(๑˃̵ᴗ˂̵)
作者からの返信
すごく納得がいくコメント、ありがとうございます。
なるほどなあ。嘘なんだ。
自分で書いてて、そこは気付きませんでしたね。
そういう感じのモヤモヤ感はあったんですけど、スパッと正解を言われた気分です。
そうですね。全部、作り物なのでしょう。その、自分がガチガチに作り上げた見栄とプライドの中に、本当の自分を閉じ込めてしまったんでしょうね。
子供の頃は、確かにそんな子もいるけれど、成長するにつれて、沢山の経験を積んで、変わっていくもの。精神的な成長ですよね。
それが、美香にはなかったのかな、と思います。
大声で喧嘩したり、暴力を振るったりする親を持つ子供の脳は、平均よりも1割近くも萎縮するという説をきいたことがあります。父親の母親に対する暴力や、母親の怖いくらいの外見コンプレックス。そんなものが、彼女の脳や心を歪ませてしまったのかもしれません。
それでも、どこかで、その嘘で固めた分厚い殻を破って出てくるチャンスもあったろうになあ…。
幼稚な心のまま大人になってしまった人は、自分が絶対の世界のままなので、余程のことがない限り、自分が幼稚だったとは気づきません。
そして、周囲を馬鹿にして、満足するんですね。自己愛性人格障害、みたいなところでしょうか。
美香は、そうなる前に、本当の自分に少しだけ気づいたんでしょうね、今回のことで。一欠片のチャンスですけど。
これをきっかけに、本当の「自分の」人生を歩き始められればいいですね。まだ、若いのですし。
編集済
美香さん。
きっともっと早く内面に気づくチャンスはあったでしょうに、ちいさい時の刷り込みでそちらには行けなかったんですね。
頼る人もなく自分の外見だけを武器に生き抜いてきたんですね。
どうかこの再会をきっかけに、頑張らなくてもいい生き方と、一緒にいて深呼吸の出来る素敵な人に出会えますように!
あ!
このお話のURLを自主企画の本棚に貼り付けてもかまいませんか?
作者からの返信
そうですね~。
美香もまた、母親の意識の刷り込みによって、人生をまともに歩けなかった可哀想な子だったのかもしれません。
どこかで、その呪縛から解き放たれるきっかけはなかったのかな?と思う時、それは、やっぱり、英と交際していた時に気づけていたのかもしれないな、と思ったり。
気付けるのが遅すぎるかも知れませんけど、これからの美香の人生がいい方向にむかえばいいな、と思います。
…っていうか、これも貼るんですか?💧
いや、止めませんけど…。
なんかシリーズ化してきたような…。
緋雪様
佐々木美香はいつになったら気づくのでしょうか? 容貌が全てではないということに。確かに、「人は見た目が9割」とか言ってる人(岡田斗司夫さん)もいますが、見た目なんて年を取れば衰えていくものですよね。いつまでも若くて綺麗なはずはありません。彼女の母親の教えは間違っていたと思います。
男に幸せが左右される人生ではなく、中身も外見も磨いて、相手を幸せにできる自分主体の人生を送って欲しいと思いました。
このお話もとても教訓的で面白かったです。
読ませていただき、ありがとうございました!
作者からの返信
返信が抜けておりました。すみません💧
そうですよね。
確かに見た目がいいに越したことはない。でも、それをずっとキープすることは難しいし、大人になればなるほど、そんなことは気にしなくなる。
それがわかってないというか、いつまでも親の間違った教えに気付かない彼女自体が問題なのでしょうね。
そんなことに拘って、本当の「恋」にさえ気付かずにいたのでしょう。
英人に再会し、自分のことを否定されて初めて、英人のことを本当はちゃんと好きだったことに気付く。
これをきっかけにして、彼女が新しい自分の人生を歩んでいけたらいいなと思います。
ブロ子さん、いろいろ間に入って走っていただいて、ありがとうございます。
でも、揉めていたわけでもないので(^_^;)
大丈夫ですよ。
ありがとうございました。