第11話 LIME

ふぅ、ほとんどの人が納得してくれてよかったよぉぉぉお!


あのまま誤解されてたら私は当然迷惑だし、玲央くんに申し訳なかった......


てか今日は特に玲央くんと話したりしてないし、多分もう大丈夫だよね!



ピピッ



不意にLIMEの着信音が鳴った。夢明ちゃんとか玲央くんからLIMEが来たのかな?


「あ、佑月ゆづきか。全然ちがった......」


それにしても、佑月からLIMEとか珍しいな......交換してからも特に話してなかったし。

さてさて内容は......


「なっ......」


そこには、「雫って玲央のこと好きなのか?( ・∀・)ニヤニヤ」と書いてあった。


え、佑月って別のクラスだよね?


私は「なんで知ってるの?」と送信した。

するとすぐに既読がつき、しばらく待ってると返信が来た。


「あ、昨日夢明に聞きました~」


夢明ちゃん、佑月と幼馴染みで仲いいからな~。でもまさか、佑月にも言われてるとは......


「で、玲央のこと好きなのか?ww」

「佑月、それは単なる誤解だよ?」


「え、じゃあ違うのか?」

「うん。夢明ちゃんに聞いてみなよ、違うって言うから」


そこで佑月との会話は途切れた。夢明ちゃんに聞いてるのかな?


「雫、ごはんができたから食べなさい。」


おばあちゃんに呼ばれて、私はごはんを食べた。



「ごちそうさまー!」

食器を流しに置くと、私は部屋に直行した。


スマホを見ると......思った通り、佑月からLIMEが来ていた。


「これで誤解が解けたかな......って、え!?」

「えぇぇ!?ちょっと夢明ちゃん!?」


そこに書いてあったのは......


「夢明に聞いてみたぜ」

「お前やっぱ玲央のこと好きなのか!w」


......夢明ちゃん、許さんぞぉ!



ピピッ



また着信音が鳴った。


たった今佑月から送られてきた内容は......


「クラスメイトとして なっ!」



......なんやねん。






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巫女は呪いに好かれている シエロ* Lv.15 @siero-ciero

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