第10話 誤解をとく

「え、グループLIMEって、マジですか?」


「うん、マジです......」


「マジなんですか......」


最近はいろいろ忙しくてLIMEをひらいていないから気づかなかったが、まさかこんなことになってたなんて......


最悪だぁ.....



しかも、もっと最悪なことが......


たった今、玲央くんが教室に入ってきました。


そのとき、何人かのクラスメイトが私のほうへと向かってきた。


「ねぇねぇ、雫ちゃんって玲央くんと付き合ってるの?」

「雫、玲央に告っちゃえよ~」


夢明ちゃんの言ってたことは、どうやら本当らしい。

いや、疑ってたわけではないけどね?


「えと、なんか誤解してません?」


「え、付き合ってるんじゃないのか?」

「じゃあどんな関係なの?」


「そ、それは~......あっ、後で夢明ちゃんにグループLIMEで説明してもらうよ!」


あ、これは私だけじゃ誤解がとけないパターンだね。



よし、まずは夢明ちゃんの誤解をとかないと......




「雫、結局どうなの?付き合ってるの?」


「夢明ちゃん、それは単なる誤解ですよ......?」


「え、そうなの?」


「うん、そうだよ?ほら、こないだ言ったじゃん。霊についてどうこうって。」


「?あ、あぁ~そういうことか!」


夢明ちゃんは両手をパチッとたたいた。よかった、やっと理解してくれたんだ......

「よし、じゃあそのことをグループLIMEに伝えよう!」


「え、えぇぇ!?ちょ、ちょっと待って夢明ちゃん!」


玲央くんの呪いとか私の霊感のことは、あんまり他の人に言わない方がいいだろうし、自分も言いたくない。

そもそも言ったところで信じてくれないだろうし。


そのあと私は必死に説明をして、夢明ちゃんにはウソの理由を作ってもらった。

そしたら、クラスメイトのほとんどが納得してくれた。




  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る