[Pre-Open] 1.7
「車はこれしか無かったの?」
「屋根がある、ドアもある、ヒーターもある、車輪が4つあって、燃費もいい、頑張れば100キロちょっと出る、税金も安い、何が不満だ」
「狭い」
バンとダイナが乗る軽自動車区分に該当する小型トラック、俗にいう軽トラはコンテナ港に向けて快調に走っていく、くすんだ白のボディ、荷台にはゴムのシートと誰のかわからない長靴まで載せてある。
「きちんと登録されてる捜査車両だぞ、何か問題あるか」
「問題はないけど不満はたくさん」
「おめーが吹きっさらしが嫌だっていうからな」
「まあ、マシか」
寒々とした港を軽トラは進んでいく、偶にすれ違う車があるが、流石にこの時間では警備用の黄色い回転灯を付けた警備車両ばかりだ。
「笑われてるかな」
「なんでさ」
「軽トラだもん」
「フロントにも側面にもでけえマークが入ってるし、回転灯もついてんだぞ」
「軽トラだもん」
「……軽トラだもんな」
気まずい空気が流れるが、目の前に現れた大型のトレーラーに気が付くとバンは路肩に寄せた。
「なんで寄せたのさ、軽トラだよ?」
「うるせーないつもはもっとデカい車だぞ、クセだよ」
恥ずかしそうに叫ぶバンだが、トレーラーの小柄な女性運転手は速度を下げると、にこやかに手で合図して去った。
「めっちゃ気つかわれたね」
「畜生恥ずかしい!」
車を再発進させ目的地のコンテナ港事務所へ向かう、管理事務所の広大な駐車場、建物に一番近いところに駐車する。
「こんな寄せて大丈夫かな」
「軽トラだぞ、邪魔になんかなるもんか」
深夜でもライトが輝く管理事務所はしんとしている、受付の老人に来訪の目的を告げる、眼鏡の老人は目を擦りながら名簿をチェックする。
「ええと、ジョージは……今夜は埠頭でコンテナ移動だな、もう上がりの筈だが残業中らしい」
「行けば会えるかな」
「今日の予定は終わってる筈だ、リーチスタッカー(コンテナ積み卸し車両)置き場の11番で待ってれば来るよ、ここの裏だ」
バンとダイナは礼を言って建物の裏手に回る、荷役機械が並ぶ駐機場は広大だが、殆どは定位置に駐機されているようだ。
「11番は、ここか」
アスファルトに11と大描きされた一角にたどり着く、同時に港の一角からライトオレンジに塗装されたリーチスタッカーがゆっくり走ってくるのが見えた。
「来た来た、っと」
バンとダイナのタブレットが同時に呼び出し音を響かせる。
「クソ、さっきのトレーラかもな」
コンテナが移動されたので追ってください、という素っ気ない柴田からの連絡が2人のタブレットに表示される。
「今から追う?軽トラで」
「とりあえずあいつから話を聞こう、見る限り今動いてるのはあの車両だけだ」
「つまりトレーラーに積んだ可能性が高い、最重要参考人だ」
二人は先ほどより剣呑な雰囲気でジョージを待つ。
「ミスタジョージ、ハイライト興行からアクションがあったようですね?」
ダイナが11番駐機場にリーチスタッカーを止めて降りてきた男へ話しかける。
「はぁ? どなたですか?」
降りてきた男は話しかけられ不審そうに二人を見返す、その反応に二人は眉を顰める、駐機場の強力な街頭で明るく照らされており、顔は見間違えようがない、二人は顔を見合わせてから頷いた。
「CSISの大那と万莉です、ミスタジョージですね、来てもらいます」
「そうだが、無礼だな、バッジくらい見せたらどうだ、私は何もしてない」
半身を引いて不遜な態度で応じるジョージに対し、バンは手で制しながら背中の銃に手をやる。
「お話聞きたいだけです、ただし面倒なことになった場合はわかりません」
「あと、バッジは昨日見せたぜ」
そこまで伝えたところでジョージは突然踵をかえして駆けだした。
「ダイナ!」
「あいよ」
呼ばれたダイナは信じられない瞬発力でジョージの膝にタックル、制圧した。
「痛ぇ! 何もしてないのに!」
「何もしてなかったら逃げないの! 窃盗ほう助の疑いで逮捕します!」
ダイナがぴしゃりと黙らせて手錠をかけた。
◇◇◇◇◇◇
「窃盗って、何かの間違いだ! 弁護士を!」
「いや弁護士即呼びは何かあるでしょ」
あきれ顔で対応するダイナ、取調室でバンと二人で喚くジョージに対して情報を提示して詰めていく。
「いいですかミスタジョージ、あなたが親しくしていたブライアン・タニから車を購入したのは分かっています」
「知らない! 車は……弟が買ったんだ!」
「それはどっちでもいいです、問題はタニがどこに居るかってことだけで」
「それも知らない! 私は関係ない!」
喚くジョージを後目に取調室の隅に置かれた補助者の席でタブレットを操作するバン、何かをデータで受け取り満足そうに頷く。
弁護士をいいから呼べ、と喚き続けるジョージにうんざり顔を向けるダイナの肩を叩くバン。
「選手交代だ」
バンは喚くジョージの対面へダイナと交代に座り、何かをタブレットに表示させてジョージへ向けた。
「このコンテナをさっき移動したよな」
「知らん!」
「弁護士は呼んでやるし、黙秘でも構わんが、嘘をつくと後で良くない事になるぜ」
「……」
「否定後の沈黙は肯定にしとく、次だ」
バンはタブレットをジョージに向けたまま次の写真を表示する。
「コンテナの所有者はハイライト興行になってる、運送業者に渡したのか、それとも興業の人間か」
「知らない!移動に来たっていうから渡しただけだ、仕事をしてただけだ!」
「ほんとに?あのコンテナは元々港湾局のものだ、知らずに黙ってると良くないよ」
ダイナが横から補足するとジョージはやはり黙り込んだ。
「知ってるってことだな、分かりやすすぎるぞ」
「知らない!」
「遅いって、んじゃ次」
「待て!いい加減弁護士を!」
「本気だったのか?呼んでもいいけど暫く帰れないぞ」
「そんなわけない! 私は何もやってない!」
「いや、やってるんだ、港湾局の窃盗されたコンテナを移動してる、それはもう港の監視カメラにしっかり写ってる、仮に何もやってなくても48時間は拘束できる」
否定のできない事実の羅列に再び口を閉ざすジョージ。
「ぜーんぶ話して協力してくれれば今日中には家に帰れるし、職場にも知られない」
本当になんにもしてないならだけどねとダイナが補足する。
「それでもいいなら当番弁護士を呼んで」
「いい、わかった、話す、職場には知られたくない」
「良かった、当直の爺さんにはあんたが倒れたって言ってタイムカードを切ってもらってきてる、無駄にならずに済んだな」
バンは悪びれずに言い放ち、改めて写真と書類を並べてジョージに示す。
「んじゃ仕切り直しだ、ハイライト興行が来たのか」
「そこは本当にわからない、でもハイライト興行の使いだとトレーラーの女が言ってた、書類は正規の物で職場のシステムで読んだが不備は無かったよ、輸送会社は中央運送と書いてあったな」
調子が出てきたな、とバンはまた別の書類を表示する。
「これは貴方、か弟さんのサインだよな?」
「……そうだ」
「YA自動車の高級セダン2台、新車、しかも現金取っ払い、ちょっと怪しすぎるよな」
表示されているのは自動車の購入証明書と契約書、ローン無し、頭金無しの現金一括払いで契約されたことが示されていた。
ジョージはため息をついて椅子の背もたれに体を預けて天井を眺めた。
「答えが天井に書いてある?」
「……脅迫を受けてたんだ、タニからだ」
「脅迫で車を貰った? 説明を」
「1年半前、港で事故があった、クレーンワイヤーが切れてコンテナが落下した、ワイヤーに不良があったらしい、落下した中身は高級車、持ち主がタニだった」
ダイナが話を聞きながら記録を調べ、該当の報告書をすぐに見つけて表示する。
「去年の3月、確かにコンテナ落下事故で調査員会が出来てる、結果はワイヤーの製造不良、運転者、ジョージ・ランドにも聞き取りが行われたけど避けられない事故でお咎め無しになってるよ」
「運転者はお前だろ、なんで他人事みたいに話す」
「……俺は、アンソニー、俺の方が弟なんだ」
バンとダイナはそれを聞いてデカいため息をついた。
「そんなこったろうと思ったぜ、カヤに連絡、ジョージ先生にも面談だ」
◇◇◇◇◇◇
「えっと、ジョージが何かやったのか?」
「まずは座ってください、ミスタ“ジョージ”」
カヤに“名前”を呼ばれて顔をしかめ、ジョージは取調室の固い椅子に座る。
ちょっとお話を聞く必要が、と三人娘につれられて、深夜にも関わらずCSISの仮本部連れてこられた“ジョージ”は居心地が悪そうだ。
「……弟が話したのか」
「心配しなくても仕事場にはまだバレてないですよ」
「弟は何か巻き込まれてるのか」
「あなた方兄弟両方と、タニの問題」
カヤはタブレットにコンテナ事故の報告書を表示する。
「この事故は貴方の操作中に発生したものですね」
「そうだ、夜間作業中だった、タイミングの問題と言われたが、とにかく私が操作してた」
「でもお咎めは無かったんですよね」
「公的にはね、免許のはく奪もされなかったし、内々で処理されるはずだった、タニが受けた車の被害も保険会社から支払われた」
「じゃあ問題は何が?」
「あいつはそれだけじゃ済まさなかった、様々な被害を受けたから、民事でも訴えると」
「無理でしょ」
「ああ、だからあいつは弟のところへ行ったんだ」
◇◇◇◇◇◇
「アンソニー、ご所望のカフェオレだ、ミルク多め」
バンは紙コップに入ったオレを手渡す、受け取ったアンソニーは手錠のかけられた手で受け取り、ありがとうと答えて啜る。
「……カフェオレか? コレ」
「ここではそれがカフェオレなの、んじゃ続きだ」
「まあいいや、兄の事故があった次の週、あいつが来た、家に直接な」
「失礼な奴だ」
「全く持ってだ、奴は兄の事故で損害をうけたから10万ドル払えと言ってきた」
「払ったの?」
「まさか、そんな金は無いし俺に話を持ってくるのはスジ違いだと追い返したが、あいつ次は職場に現れやがった」
アンソニーはため息と共にカフェオレのコップを取調室の机へそっと置いた。
「やめてくれと何度も言った、警察にも相談はしたが、あいつは職場に来て金の話はせず、借りを返せと繰り返すだけでな、具体的なことは何も言わない」
「めんどくせえな」
「警察は追い返してはくれるが、いやがらせ以外に罪は犯してない、何度も繰り返されると学校であらぬ噂が立つようになったよ」
「それはキツい」
「ああ、だから聞いちまった、どうしたらいいんだってな、そしたらカネを払うか、仕事を手伝えと言ってきた」
「おっとそこが聞きたかった、仕事って具体的には何だったんだ」
◇◇◇◇◇◇
「荷物の積み込みだ、なあお嬢ちゃん、もっとマシなコーヒーは無いのか」
ジョージは飲みかけのコーヒーが入った紙カップを脇にどかして顔をしかめた。
「ここではコレが一番美味しいコーヒーなの、それで中身は?」
「最初は車だったよ、高級車だった、俺達も貰ったが、正規品みたいだったよ」
「貴方たちの車は報酬として?」
「初めてコンテナの積載を誤魔化した日にな、車が故障したことを愚痴ったらくれたんだ、仕事に遅れたら困るからって」
「怪しい話だ」
「ああ、だが実際車は無いと困る、渋々だがうけとったよ、書類は一応問題なさそうだったしな」
「順調に抱き込まれたと」
「……そうだ、どれだけ取り繕っても俺達は自分の意思で奴のコンテナを違法に載せた、理解はしてる」
「でもこうして捜査協力をしていただいています、検事には伝えておきますから、続きを」
「ここ最近も車だが、ただの普通車も入れてたみたいだったな、高級車のコンテナよりも普通車のコンテナのほうが書類もコンテナ自体も立派だったな」
「立派っていうと、新品ってことですか?」
「いや、天下御免の港湾局コンテナだ、あいつが扱う代物じゃなさそうだった」
◇◇◇◇◇◇
「その港湾局コンテナは何度も積載した?」
「まだ前回の一度きりだ、兄が移動して、俺が載せた」
「ということは基本実習校側で積み下ろしを?」
聞かれたアンソニーはカフェオレを飲み干すとコップを置く。
「……実習校側は書類も実務もミスが多くて穴がでかい、すり抜けさせるのが一番楽なのさ」
「実際載せるときはどうやって?」
「直前にコンテナが反対側のコンテナ港に運ばれてくる、何たら興行とか、なんとか運輸とか、ありふれた名前だ」
「あとでその運送業者の名前、憶えてる限りリスト化してもらいます、それで?」
「夜間チェックがゆるい時に書類はそのまま実習校にトレーラーで運ぶ」
「可能なんですか?」
「警備ドローンの巡回にも監視カメラにも引っかからないすき間があってな、今日もそれで載せた、ドライバーは毎回同じ女だが、話したことは無い」
「似顔絵作ってもらいますね、それでそれで」
「反対側の実習校へコンテナが移動、あっち側はゆるゆるだから適当な隅に保管番号を水性塗料で上書きして置いておくんだ」
「こういう作業はお兄さん、ジョージと協力して?」
「……そもそも、タニの件がある前からお互いの仕事場でお互いに手伝ってたからな、簡単だったよ」
◇◇◇◇◇◇
「そもそもアンソニーがクレーンの試験に落ちたのがきっかけだったんだ」
ジョージはなんとか飲み干したコーヒーのカップを潰して畳んでいく。
「アンソニーが試験に落ちた時にちょっと金銭的にに苦しくてね、私の免許から名前だけ変えた偽造免許を作って、しばらく実習業務があるときは私が作業していた」
「バレないもんなんですね」
「見た目も声も同じだしな、あいつも深夜勤務になったばかりだったし、夜はこんな感じだって堂々と通したよ、後々あいつも受かったから問題ないだろ」
「確かに……免許の取得時期がごく最近なんですね、調べればバレそうだけど」
「調べる奴がどっちの港にも居なかったんだろ、少なくとも今日までお互いの仕事をちょくちょく効率よく回して手当と残業代を稼がせて貰ったよ」
「成程、そのあたりはとりあえず聞かなかったことにしておくとして、積み込み方法の続きをお願いします」
「大体積み込むのはAI制御の内航船だ、湾内にある別のコンテナ港から出航した船が、バランス調整の為に実習校に寄ることがある、その時にちゃちゃっとやっちまうんだ」
「ははぁ……それで、次回の積み込みは?」
「それは分からない、何時も向こうから連絡があってから翌日って感じだ」
「つまり」
「俺達を釈放してくれないと怪しまれる」
◇◇◇◇◇◇
「ってことだけど、どうする?」
もう港湾局に投げた方が良くないか、とバンが柴田に机越しに呼びかける。
「いいでしょう釈放です、ただし携帯の監視をフルタイムで続けてください」
「それはOKです,本人達にも了承は取ってあります、でも」
「問題が?」
「連絡は直前に来るそうなんですよね、船が着岸してからということらしいんですが、実習校の着岸する船は毎日6件以上ありますから」
「なら現地で交代制にて24時間監視を、該当のコンテナが移動されるようなら確認して連絡してください」
柴田は端末から目を離さずに冷たく答える、24時間監視と言われてバンとダイナは抗議の声を上げたが、柴田はやってくださいと取りつく島が無い。
「今のとこ情報握ってるのはウチだけです、可能な限り港湾局には貸しを作りたい」
「それは分かるけど、既に手が足りないし、突っ込むにも全く人出が無いぜ」
「私達5人と見習い2人、出向で来てくれてる市警のロンさんとミオさん、柴田さん入れても10人、受付のハナさんにも応援を頼む?」
ダイナが指折り数えるが、柴田は首を振った。
「もちろん最終段階で港湾局には知らせますが、要は名誉だけ向こうに全部差し出す形にしておきたいんです、そのためには最後の最後に救援を呼んでサクッと解決してもらわないと」
「据え膳ってわけですか」
いやらしいお膳立てのシナリオにダイナが眉を顰める
「気持ちは分かりますが今は地固めの時期、ウチが今後自由に活動できる土壌を育てる必要があるんです」
「んなこた分かるんだよ、ウチぁいつまでこんなことやるのかってことだ」
後半部分は声を潜めてバンが詰め寄るのを柴田は片手で制した。
「装備もある程度揃いました、来月にはどうやら航空機材も来ますし、車両もおさがりじゃないのを現在手配中で、これも来月には来ますす、学校関係者やら地元にもある程度名前が知れてます、市警との連携と、縄張りの移管も順調です」
「あとは関係各所への貸しと信頼ってか、まあ分かった」
「そこまで進んでるのであれば、なんとかなりそうですね」
来月からという具体的な時期提示に二人は柴田から離れた。
「それにしても今回の件が上手くいけばです、失敗した場合港湾局からの信頼喪失だけでなく関係各所の噂になり、航空戦力も白紙になりかねません」
「しょうがねえな、ハンヴィー2台出して、5人で順繰りに監視するか」
「やだなあ……」
ダイナがボヤキつつ、残りの三人へ連絡を入れようとしたところでデスク上の内線が鳴った。
「はいCSIS」
柴田が内線を取り対応するが、話を聞いている目は困惑の色が浮かんでいる、礼を言い電話を切ると不思議そうな声で二人に要件を告げた。
「ミスタサイモンがエントランスに来てます、緊急で知らせたいことがあると」
「ちょっと前に聞き取りして返したんだがな」
「タニが帰ってきたとかかな」
お願いしますと柴田が2人を対応に向かわせるが、2人はすぐに慌ただしく戻って来た。
「?」
「今すぐ出ないとマズい!」
サイモンから預かってきたのか、バンはスマホに表示されたメッセージを柴田に突き付けた。
「ええと、車の大口取引が決まったぞ、やっぱり俺は天才だな、今夜上手くいけばソルティズの顧問になれるぜ、金持ちになる準備しとけよな……」
「ミスタサイモンは関わりたくないからと保護を求めてます」
「そりゃそうでしょう、そもそもなんであの方は共同経営者をまだ続けてたんですかね」
「一応幼馴染だってよ、今回の件でもう見放したようだけど」
成程と柴田は頷き、複数の書類にハンコを押し、バンに手渡した。
「共同弾薬庫から好きなだけ持ってってください、装備は十全にお願いします」
「いいね、装備も増えた、好きにやらせてもらおう」
「ああ、バンさん」
ウキウキで行こうとしたバンを呼び止める柴田。
「携行拳銃をいい加減支給のSIGか許可されてるモノに変更を、報告書の記載に困ります」
「やっぱりだめだった?」
「フルオート火器が携行拳銃と認められるわけないでしょう、車載のプライマリなら好きにしてもらって結構ですが、携行拳銃とは認められません」
「おーらい、適当に見繕って持ってくよ」
「撃たれないように」
「「はーい」」
ひらひらと手を振り、バンとダイナは地下の弾薬庫へ向かう、柴田はため息をついてから再びPCに向かい書類作成を再開した。
C.S.I.S ~沿岸学校捜査局~ season1 ニセタヌキ @nusetanuki
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