没 ➁狂わぬ歯車

テーマ: 抵抗と信頼


あらすじ: ロボに占領された未来の東京。生存者は噂に聞く希望の道(とこしえ通り)を目指す。


 主題歌: 笠置シヅ子『東京ブギウギ』


  主演: 安田〇


ロボが日本の総人口の⅓を占め、機械の黄金期を迎えた日本。名高い稲荷研究所で行われていた実験の目的は、ひとつのロボが司令塔の役割を担い、日本中で稼働するすべてのロボを操作するものだった。その司令塔に本来ないはずの機能があることに気づいたひとりの研究員が実験を止めようとするが、口封じのためデータカード内の仮想空間に拘束されてゴミとして廃棄されてしまう。そこから数年が経ち、彼は宿泊室で目を覚ます。


世界的大飢饉によって人口の減少が進み、ロボの総数が日本の総人口を上回った未来。すべての仕事をロボットが担う粗大ごみ破砕処理施設を"五年間泊まり込みで警備を行う”という契約で管理を任された主人公。三年が経ったある日、廃棄物の山の中に有名な稲荷研究所のデータカードを発見する。宿泊室に放置された旧型の運搬用ロボにカードを挿入すると、起動したロボは重要な使命があると話した。外の様子が気になった主人公は相棒のロボと共に施設を出る。


ロボと人間の戦争から数ヶ月が経過した東京。生存者たちはビル(ワンザ有明ベイモール)を拠点として生活をする日々を過ごしていた。ある日、巨大ショッピングモール(アーバンドック ららぽーと豊洲)からの救難の無線通信を受信し、生存者らはビルにいる人々の救出を決意。彼らはビルに向かう途中で主人公と相棒のロボに出会う。


一方、モールに拠点を置く生存者たちは窮地に立たされていた。食料は底をつき武器もなく、数名の負傷者と病院で保護した赤ん坊がいる。そんな状況で彼らは、生き残った人々が向かうとされる希望の道(とこしえ通り)の噂をラジオで耳にする。しかし、仲間同士のいざこざがきっかけで居場所が飛行ロボに見つかり、三機の陸上近接狙撃型の軍事ロボが彼らの拠点へと向かう。

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ボツ世界設定集 じゃがたま @POTETOEGG

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