ある幸福な日に ◆

「オールドローズはまだ来ない」


 窓を眺めながら呟いた言葉に、返事は求めてなかった。

「来たら来たで、びっくりするんじゃない?」

 なのに彼は返事をしてくれた。

「絶滅した灰狼種の人狼と一緒にいること?」

「その人狼と夫婦になったこととか」

 そう言って顔を寄せてきたから私も近付けて、姉を忘れた。


◆◆◆


https://kakuyomu.jp/users/black_book/news/16816927861761118398 に出てくる(下の方)ノスタルジア・スタフォード(吸血鬼)とベルティア(人狼)


 黒本世界線の人狼は、黒狼種・白狼種・赤狼種といるんですが、昔は灰狼種もいたものの、なんやかんや争いがあってほとんど絶滅しました。

 その生き残りがベルティア君。


 彼らは慎ましく日々を過ごし、やがて子宝にも恵まれますが……。


 という設定を十年以上ほったらかしてる。

 推し作家さんから素敵レビュー頂いたのと、やっとリンクの貼り方を知ったので記念に。

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