その人のそばを離れることはできない

桜草

第1話

俺はこの世界に生まれてから19年たった年頃の大学生。大学生になってからというもの周りは女遊びばかりの連中が増えるばかりで、俺の周りは心底最低な奴らしかいなかった。それに比べた俺はと言うと、まあ、大学生はお盛んな時期だし欲がないと言ったら嘘になるが、まあまあ健全な恋愛をしている。ただ俺が恋愛する上で絶対条件なのは、デートは事前に時間をきっちり決めること、相手の秘密を探らないこと、スリルのある相手しか恋人にはなれないこと。この3つだ。まあ、この条件を最初はみんな受け入れるが、付き合って2ヶ月くらい経つと誰もが意外と疲れたから別れようだの言ってくる。

それなので俺は長くは続かない恋愛をしてきた。

大学の帰りに最近できたオシャレなカフェに入ると。1人異様な雰囲気の金髪の高身長でスラリとした体型のハーフのような男が1人席に座っていた。

まるでその容姿端麗さに、みんなが凝視していた。

外国人モデルか、と思わず声に出してしまうと、

その男が俺の目をゆっくりと見てこちらに歩いてきた。僕に何か用かな。と、いえ、1人目立っていたので良い意味で、と俺が答えると、その男は薄ら笑いを浮かべてこう言った、なんだそれ、独特だね君は俺はその時その笑顔に顔が熱くなってしまった。

どうしてそんなに顔が赤いの?水でも頂いてこようか、それとも、僕家にくる?いえ、結構です。というか初対面の人の家に上がり込んだりしません。

そうだね、でも君の顔凄く気に入っちゃった。

それ、なんぱですか?そうだね、なんぱかもね、

僕興味のある人にしかこんなに執着しないし、

一目惚れしちゃったかもなー、

そんなこと言ってからかうのもいい加減にしてくださいよ、からかうなんてしたことないから、分からないな、僕の顔見てみてよ、からかってるって本気で思ってる?俺はその顔を見た瞬間目が逸らせずに、その妙に整った顔に赤面してしまったのだ、

ああ、これが一目惚れなのかもしれない。

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その人のそばを離れることはできない 桜草 @Len25

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