人情に縛られながらも、思い描く幸せを諦めることも出来ず、かといって夢のような解決法も見いだせない。それが人生であり、現実。煩悩を捨て悟りを開くことは、結局過去と俗世間を捨て去ることに他ならないのですから。
解脱とは言うなれば「諦め」なのです。
これは、雁字搦めなら雁字搦めのままで、全てを抱えたまま前に進もうとした人たちの物語。日本の正義や法、そして世間はそれを許しはしないでしょう。
しかし、世間が彼等にいったい何をしてくれると言うのか?
何が幸福であるかを決めるのは、彼等自身。
他者の人生に口を挟めるのは、同等の覚悟を持った人だけです。
人であるが故に苦しみ、人であるが故に愛す。
歪な愛を目にして貴方は何を思うのでしょう?
軽薄ではない愛をお求めの貴方へ、おススメです。