第13話 優勝賞品
宴の最中だったので、王妃たちにドレスを着させて、会場に戻る。
優勝賞品の授与式が行われ、勇者と聖女には金貨100枚が贈呈された。
僕は金貨の他にも特別に、帝国の至宝と言われている初代帝国国王の魔眼を複製して作った魔装眼をいただいた。
早速、魔装眼を瞳の上に装着してみた。
自分の眼と同化して馴染むのに少し時間がかかったが、慣れてくればまったく違和感なく使える。
今までは300m先のコップを見分けるくらいの認識能力が1km先まで見通せるようになり、銃弾が飛んできても、今までよりも簡単に避けられるほどの回避能力まで得られた。
素早さ、回避、視力、認識能力等が必要に応じて100%アップする超速魔装具だと思っていたのだが・・・
すると脳内にアナウンスが流れてきた。
初代帝国国王の魔眼オリジナルを再現することに成功しました。
ハーレムキングのレベルが19に上がりました。
これにより、素早さ、回避、視力、認識能力等が必要に応じて200%アップされ、3倍の能力まで行使できる超高速が使えるようになりました。
魔眼を複製して作った魔装眼を解析し取り込んで、魔眼オリジナルと同じ効果を身につけてしまったようだ。
その日の晩は、かなり忙しかった。
王国から連れてきた王妃、王太子、第1第2王女と勇者と聖女に加え、帝国の王妃も夜の営みに参加してきたのだ。
だが、今の僕には超高速の能力がある。
6人が7人に増えたところで、造作もなかった。
6人を昇天させ、最後に残った帝国の王妃に相対すると、土下座をして懇願されてしまった。
「ご主人様♡ せっかく私に不妊治療をしていただいたのに申し訳ございません。国王との子よりも、ご主人様とのお子を授かりたいのですが、駄目でしょうか。」
まあ軽く眷属化しているわけだから、そう言ってくるのもやぶさかではないですね。
「まあいいでしょう、その代わり、僕がいいと言うまでそのことは伏せておくようにね。」
「はい、ありがとうございます。命に代えましても大切に育てさせていただきます。」
パパになると考えると少しこそばゆいような気もしてきたが、帝国の王妃なら真面目に育ててくれることだろう。
じっくり時間をかけて、王妃ユリアを快楽の渦に溺れさせ、無事に着床させた。
念には念を入れて、受精卵に健勝のバフをかけておいた。
これで多少何かあっても乗り切れるはずだ。
ハーレムキング もぴー @papakanon
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