第12話 帝国の王妃

帝国の迎賓館も煌びやかで、帝国の国王は威厳があり、王妃もそれなりにきれいだった。

我が国の王妃は、帝国の王妃の下に向かい、王女や王太子も話の輪に加わり仲良く談笑している。


王妃が僕らを帝国の王妃に紹介するので来てくれというので、勇者と聖女と3人で王族の輪に加わる。


「こちらが帝国の王妃であると共に、私の姉のユリアでございます。」


「ユリアです。この度は優勝おめでとうございます。今夜は楽しんでいってくださいね。」


鑑定すると34歳、王国の王妃より2歳年上だが、貴賓のある美しさを纏っている。


王国の王妃ミリアが言うには、姉であるユリアは病気に罹っているという。


お子が授からないので、そういう扱いなのだと言う。


それならと、王妃の寝室に向かい、そこで鑑定することになった。


ユリアにベッドに寝てもらい、鑑定する。



鑑定した結果、やはりユリア様は受精しても着床できないほど子宮に難があった。

医学の発達していないこの世界では治療は難しい。

僕ならば、国王との受精した卵子を魔力で子宮内にとどめさせることもできるが、そんなことをする義理もない。


鑑定結果を伝え、部屋から退室しようとすると、どうにかして欲しいと2人の王妃から懇願されてしまう。


仕方ありませんね。


帝国の王妃にも薄めたハーレム香を嗅がせ、気持ち良くなってもらったところで、子宮の中に魔力精を放つ。


治療は無事に終了したので、帝国の国王と夜を共にすれば、受精し、着床できるので、妊娠するはずだ。


2人の王妃は涙を流しながら悦び、僕の上でタンデム走行を披露してくれた。

仲の良い美人姉妹で良かった。


脳内にアナウンスが流れる。

王妃2人による感謝のタンデム走行を確認しました。

ハーレムキングのレベルが18に上がりました。

これにより、2国間マスターの称号を得ました。


勇者と聖女と修行していた時に、1年間で3ずつ上がってレベル17になっていたが、今回の治療行為で18に上がったようだ。

治療行為とはいえ、ハーレムキングになってから初めての射精行為にいささか興奮してしまったが、これで王国に続き、帝国では影の皇帝として、活動できるようになった。


僕はこの記念すべき時に、帝国の王宮にいる者すべてに薄くハーレム香を嗅がせ、帝国を牛耳った。



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