第11話
宗太より背が低い雷人は少し背伸びをして、宗太の肩に腕を回すと自分の方へと引き寄せ唇を重ねる。
宗太は雷人の行動に驚いて目を丸くしていた。
唇を離した後も暫くの間、宗太は固まっていた。 まさか雷人も宗太に対してそんな感情を持っているとは思ってなかったからであろう。
「じゃ、先輩。 明日から付き合って下さいね」
そう雷人は笑顔で宗太に手を振り帰宅していく。
試合で負けたが雷人の恋は実った。
あんなに女子に人気のある宗太。 野球部に入部してからずっと雷人は憧れていたのだが、あの人気っぷりと男に興味あるのかが分からなかったから近付かなかっただけで、ずっと近付きたかった先輩。
これで明日からは堂々と恋人同士で居られるだろう。
試合後の雷人は泣き顔ではなく、嬉しくて仕方なくスキップをしながら帰宅したようだ。
END
あの夏を忘れない 掛川ゆうき @kakeyukira
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