大変でしたね
「いや〜、途中で獣と遭遇してさ、持ってた食糧を囮にしてその隙に逃げたんだけど、この辺、私が知ってる食べられる野草とかぜんぜん生えてなくてさ。似てるヤツ食べようとしたら毒があったみたいで三日ほど寝込んで死にかけて、さすがにこりゃヤバいと思ってよく知らないのには手を付けないようにしてどっか村とか町まで我慢と思ってたらぜんぜんなくて、ほんと助かったよ」
彼が作ってくれたスープを何杯もおかわりしながら、その人はすごい勢いで喋って。
「そ…そうなんですね、大変でしたね」
「ここからでも隣の村までは歩くと一日かかりますから」
私とハルは戸惑いながらそう応えたんだ。
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